小島慶子さん・おかざき真里さんが名言連発!”こじらせ”を解くヒントがいっぱいの『だって、女子だもん!!』
「恋愛」をうまくこなせずに自意識と向き合えない女子をテーマにした、フリーライター雨宮まみさんの『女子をこじらせて』(ポット出版)。その後に”こじらせ女子”をテーマに雨宮さんがイベントなどで対談したものをまとめた『だって、女子だもん!!』が出版、ライター・マンガ家の峰なゆかさん、著述家の湯山玲子さん、マンガ家の能町みね子さんといった、女子力のなさやモテないことにコンプレックスを抱き続けてきた女子との本音トークが収録されています。
中でも注目したいのが、フリーアナウンサーの小島慶子さんと、『サプリ』『渋谷円山町』のマンガ家おかざき真里さんのパート。目からウロコの落ちる名言が次々に連発されており、「女子として生きること」の大変さに気付かされます。
「自分の顔が全然好きじゃなかった」という小島さんは「アヤパン(高島彩さん)みたいな万人に好かれるかわいい顔になりたかった」と吐露。女子アナになるということを「欲の深い職業」として、その自意識や生態についても言及しています。その中では同僚や同じ仕事をする人に嫉妬することもあったよう。
そういう相手に対して「悔しい」「嫌だ」という気持ちを、小島さんは丁寧に分解することですっきりしていったと述べ、「自分のできないことをうまくこなす人間のことを悪者だって言った途端に、世の中って殺伐とする」と語ります。
また、自身が出した水着グラビアに関しても、含蓄のある発言がたくさん。貧乳がコンプレックスで「ちょっと豊胸を考えたんです」と告白し、「私に胸があったら絶対人生変わっていたはずだ」といまだに考えてしまうといいます。それでも写真を出した理由について「こんなに乳がなくて、こんなに潮の引いた干潟のような女でも、大丈夫なんだよ、と言いたかった」と話します。この発言に勇気づけられる女子も多いのではないでしょうか。
一方で、おかざきさん。「恋か仕事か」という図式について疑問を呈して、「恋愛は仕事そのもの」と断言しています。また、仕事も恋愛も「選択肢をたくさん持っている方がいい気がしている」と話して「逃げ道がいっぱい持っていると、倒れずに済むんです」と語ります。このあたりは、博報堂に勤務しつつマンガを描くという超多忙な毎日を送っていたおかざきさんの経験に基いていて、説得力バツグン。
その上で、心理学者フロイトの口唇期に関する理論を引き合いに出して「女の子って全員こじらせるもの」と述べていて、「非モテじゃなくても、男の子と付き合って別れた人も、別れるときに非承認を得る」といいつつ、男子についても「マザコンでないと信用ならない」「相手がバカな男子ばっかりだから、恋愛だけは努力が成果として返ってこない」とぶっちゃけトークを展開しているので、心の中で喝采する人が多そうです。
小島さんやおかざきさんとのトークだけでなく、はっとなる言葉が次々に飛び出している『だって、女子だもん!!』。日々のお仕事や恋愛がうまくいかない時に読むと、さらに効果的かも。女子にとってはバイブル的な対談集といえそうです。
乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
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