オーストラリア発のソーシャル・イノベーション企業「Thankyou」~世界の貧富の差をなくすための「No Small Plan」キャンペーン~
新型コロナウイルスによるパンデミックにより、私たちの世界は、新しい世界となりつつあります。 ウイルスは私たちの身体だけでなく経済活動にも大きな影響を与え、多くの人々がこれまでにない苦しみと悲しみを味わっています。貧富の差は拡大し、新しい生き方を模索しなければなりません。 しかし、私たちが今感じている新型コロナウイルスによる影響はまだほんの一部なのです。
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【以下CNN.co.jpの記事を抜粋】
ニューヨーク(CNN Business) 2020年は新型コロナウイルスに伴う景気後退の影響により、世界で新たに8800万~1億1500万人が極度の貧困に追い込まれるとする推計を、世界銀行が発表した。極度の貧困状態にある人(極貧)は2020年、世界人口の9.1~9.4%に達すると予測している。新型コロナウイルスの流行前は、7.9%に縮小する見通しだった。
(参照)CNN.co.jpの記事より抜粋:https://www.cnn.co.jp/business/35160724.html
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このように今後、世界では貧富の差が拡大していき、極貧の比率は増えていきます。2030年にゴールを目指している国際目標のSDGs項目1(貧困をなくそう)、項目2(飢餓をゼロに)は遠のくばかりです。
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SDGsとは、「Sustainable Development Goals」の略称であり、日本語で“持続可能な開発目標”という意味です。 SDGsは、2016年から2030年の15年間で達成すべき“世界共通の目標”として、2015年9月に国連で開催された持続可能な開発サミットで国連に加盟している全193カ国によって採択されました。 発展途上国・先進国と国の状況を問わず、地球上のほぼすべての国が採択した国際目標であるため、「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
SDGsの詳細はこちら:https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda
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世界各国の政治、企業、団体がSDGsに意識を向け始めている中で世界的に流行し始めた新型コロナウイルス。生活・行動・経済活動が制限されるなか、SDGsの活動にも影響が出始めています。そんな中、オーストラリアのソーシャル・イノベーション企業「Thankyou」は2020年9月29日(火)14時より世界の貧富の差をなくすためのグローバルキャンペーンを始めました。今回はThankyouの「No Small Plan」キャンペーン」について紹介したいと思います。
石鹸やハンドサニタイザーを取り扱う、オーストラリアの社会的企業、Thankyou Ltd.。2020年9月29日(火)14時から世界の貧富の差をなくすためのグローバルキャンペーン「No Small Plan」を開始いたしました。
このキャンペーンは10月6日現在、世界で展開され、28カ国で注目され80以上の国・地域の方にSNSで投稿・シェアされています。
「No Small Plan」キャンペーンとは
Thankyou.は、オーストラリアとニュージーランドで衛生用品を中心に製造・販売している企業。新型コロナウイルス感染拡大の影響により衛生用品の需要が増加していることから自社製品をもっと多くの人々に届けたいと、創業者のダニエル・フィンは考えたそうです。
そこで、世界的消費財・衛生用品メーカーである、P&G社とUnilever社とのパートナーシップ契約を締結し、世界中の人に平等に当社製品を届けたいと考え、世の中を動かすグローバルキャンペーンを実施することにしました。
キャンペーンの詳細:https://thankyou.co/
キャンペーンに関する動画:https://www.youtube.com/watch?v=iQ4F46m1_Y4
※日本語字幕を設定してご覧ください
なぜ今、「No Small Plan」キャンペーンを実施するのか
世界では、毎年63兆ドル(約660兆円)が消費されているそうです。新型コロナウイルス感染拡大の影響で「極貧」と呼ばれる人たち(1日1.90ドル以下で生活する人々)は7億を超えるといわれています。同時に、世界中では衛生用品への需要の高まりから大きな富を得た人も存在するのです。
Thankyou.は、得た利益を貧富の差解消のための活動に充てるとともに、石鹸や消毒液が行き渡らず、不衛生な環境で過ごす極貧層へ自社製品届けるため製造・流通網を確保したいと考え、課題解決のために、キャンペーンを打って出たのです。
世界的な消費財・衛生用品メーカーである P&GやUnileverこの2社とパートナーシップ契約を締結し、製品を世界に流通させるためのキャンペーン。
9月29日(火)21:30(オーストラリア東部標準時)、Thankyou.は、P&GやUnileverの本社に “This is an invitation to change the world ”(これは世界を変えるための招待状です)と書かれたコンテナトラックを送りし、パートナーシップ・業務提携の提案をしています。提案の結果は、11月5日(木)、ニューヨークのタイムスクエアのもっとも大きいビルボードの一つで、どちらの企業がパートナーシップを受け入れたかを発表予定です。
Thankyou.の設立者の一人であるダニエル・フリンは「Thankyouは、世界中の貧困に直面している7億3600万人*と毎年63兆ドルを使っている消費者**との格差を縮めるために設立されました。優れた製品が消費者の手に渡った後、Thankyouは利益のすべてを貧富の差をなくすための活動資金にいたします。このモデルで、Thankyouは消費者主義ではない、より良い世界へ変えることができると信じています。」と熱い気持ちを伝えてくれました。
契約締結は簡単ではありません。2社にパートナーシップを受け入れてもらうために、ソーシャル・イノベーション企業「Thankyou」を応援しませんか?私たちが新しい一歩を踏み出すと大きな変化に繋がります。まずは、SNSを使ったキャンペーンの参加から始めてみましょう。貧困はあなたの行動で変わります。
キャンペーンへの参加方法
1. SNSに写真を投稿するか、キャンペーンのSNS投稿に “I’m in, are you? “(私は参加しました。あなたは?)というキャプションをつけてシェアしてください。
2. 「@proctergamble」 と「@Unilever」をタグ付けしてください。
3. ハッシュタグ 「#thankyoutotheworld」を付けて投稿してください。
4. Thankyouの動画をシェア
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Thankyouについて
Thankyouは2008年、大学生のグループによって設立され、12年間で数百万人もの人々が小さな一歩を踏み出し、大きな変化を生み出すきっかけとなるムーブメントへと成長しました。これまで、オーストラリアやニュージーランドで様々な取り組み・支援を実施し、120万ドルの資金調達も達成しています。 Thankyouでは、貧しい人と言われる、中でも「極貧」と呼ばれる人々(1日1.90ドル以下で生活す る人々)への取り組みに重点を置いています。これまで、サービス提供パートナーに1,700万ドル以上、オーストラリアを含む世界22カ国で85万7,000人以上の人々を支援してきました。 18以上にまたがる支援者は、水、保健、衛生、経済開発プログラム、低所得者向けコミュニティの母子保健プログラムなど゙多岐にわたります。複数のパートナーと協業することで、できるだけ 多くの貧困コミュニティに手を差し伸べ、すべてが貧富の格差をなくし、「地球を守ること」 「地球に住む人々を助けることに取り組みに力をいれ、「責任のあるビジネス」を目標に掲げています。
WEB :https://thankyou.co/
Instagram :https://www.instagram.com/thankyouaus/?hl=ja
Facebook :https://www.facebook.com/thankyou/
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