立ちションで殺人が起きたインド 現地ボランティアの不届き者対策とは
先日、インドの首都・ニューデリーにて、立ち小便を注意された男性が少女を射殺するという痛ましい事件が発生しました(ヤフーはトップニュースで配信)。一方、ニューデリーから少し離れたラージャスターン州では、立ち小便を減らすための“ユニークな”ボランティア活動が行なわれています。
インド北西部のラージャスターン州。道端で用を足している光景を見かねたボランティアの有志は、今月初旬に巡回活動を始めました。彼らのやり方は「ただ見回る」のではなく、「用を足している人を見つけたら、太鼓や笛を鳴らすことで羞恥心を植え付ける」というものです。注意しても繰り返す不届き者には罰金を科すこともあるそうです。
立ち小便の問題は根が深く、「世界の総人口の約4割が公共の場で用を足している」という統計もあるほどです。英国BBCは、インドの総人口の半数が携帯電話を所有している一方で、室内にトイレがないと指摘しています。立ち小便の常態化は、感染症を引き起こす可能性が高く、それによる死亡者も後を絶たないようです。
ラージャスターン州での取り組みは果たして成果をあげられるのでしょうか。勇敢な少女の二の舞が起きないこと、公共の場を汚す不届き者が拳銃を所持していないことを祈るばかりです。
画像: ラージャスターン州でのボランティア活動を伝えるサイトのキャプチャー
http://www.huffingtonpost.com/2012/11/05/volunteers-beat-drums-to-shame-men-whp-pee-in-public-indian-rajasthan_n_2079311.html
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