[とうもろこしの選び方]おいしさの決め手はヒゲの色と数!?
調理するときに捨ててしまうとうもろこしのヒゲ。実は、そのヒゲには、重要な秘密があるのをご存じでしたか?今回は、とうもろこしやヒゲにまつわる興味深い話を紹介します。
とうもろこしっていつから食べられているの?
[原産]
原産地はメキシコとボリビアと推定されており、紀元前7000年頃(日本は縄文時代)にはすでにメキシコで栽培されていたといわれています。アメリカからヨーロッパ、中国を経て、日本にはポルトガル人が1579年(天正7年)に長崎から伝えたと言われています。
[名前の由来]
とうもろこしは、漢字で「玉蜀黍」と書きます。これは、「粒が玉のような蜀黍(もろこしきび)」という意味。中国の三国時代、蜀(しょく・もろこし)の国の黍(きび)ということから、当初は「もろこしきび」と名付けられました。
[糖度]
一般的な食用とうもろこしである「スイートコーン」は、糖度によって2種類に大別されます。
・スイート種:糖度17程度あるものも(ぶどうに匹敵)
・スーパースイート種:スイート種以上に甘いもの
ヒゲが決め手!とうもろこしの選び方
[ヒゲの本数が多いほうが…?]
粒がぎっしりなんです。とうもろこしのヒゲは芯から生えているのではなく、1粒1粒から1本ずつ生えている、雌しべ。ヒゲに花粉が付くことで受精し、粒が大きく成長します。ヒゲの本数と粒の数は同じであるため、ヒゲの本数が多いほど、たくさん粒があるとうもろこしといえます。
[ヒゲの色は…?]
褐色のものが、よく熟している証拠。白いヒゲのものよりも甘みが増しています。
その他のヒゲの豆知識
とうもろこしの雌しべは「絹糸(けんし)」といい、とうもろこし1本に400~500本ほど生えています。
まだまだあるとうもろこしの豆知識
キシリトールの原料のひとつ
とうもろこしの芯に含まれる多糖類は、甘味料の「キシリトール」の原料のひとつです。
軸の真ん中が甘みのバランスが良い
とうもろこしは、真ん中から食べるのがおすすめ。軸元と先端では生長度に差があり、中央部分が最も甘みのバランスが良く安定しているからです。
生食できるとうもろこしや、食べる部分による甘さの違いについてはコチラ
最後に
とうもろこしの秘密を知って、おいしいとうもろこし選びに役立ててください。
[とうもろこし]茹で方やレシピと、電子レンジ加熱&保存のコツ
稲、麦と並んで「世界三大穀物」のひとつ。旬のとうもろこしは甘みが強く、食物繊維をはじめ、さまざまなアミノ酸が含まれています。
最終更新:2022.03.24
文:アーク・コミュニケーションズ
イラスト:林タロウ
監修:カゴメ
出典:
独立行政法人農畜産業振興機構
神が宿るトウモロコシ(とうもろこしの原産、名前の由来)
野菜ブック 果菜類 スイートコーン(とうもろこしの種類)
お砂糖豆知識[2001年5月](キシリトールの原料のひとつ)
農林水産省
北海道農政事務所 白色スイートコーン「ピュアホワイト」収穫・出荷中(スイートコーンの糖度)
果樹をめぐる情勢 平成26年6月(果物の糖度)
「aff」2020年7月号(とうもろこしのヒゲの色)
文化庁 北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群(日本では紀元前7000年は縄文時代)
JAグループさいたま さいたま実りカレンダー「スイートコーン」(とうもろこしのヒゲの本数)
JAグループ とれたて大百科 トウモロコシ(とうもろこしのヒゲの数と粒の関係)
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