【サイクルモード2012】 今年もサイクルモードに遊びにいってきたレポート!
【会場は例年通りの幕張メッセ】
今年も行ってまいりましたサイクルモード2012!
例年は金曜の初日に突撃しておりましたが、今年は諸般の事情により3日目での参戦となりました。
会場は毎度お馴染みゴジラが投げ飛ばしたメカゴジラの下敷きとなり壊滅したはずの幕張メッセ!
【いざ入場準備!】
昨年はプレミアムタイムチケットにて9時間みっちり遊べましたが、今年は一般入場なので受け付けで1200円を支払い。
前売り券を買うと1000円で済み、女性は500円、高校生以下は無料と大人の男達は見事な搾取を受け社会の無常さを感じます。
サイクルモードの一番の目玉といえばいろんな自転車に試乗が出来ること!
手続きとしては会場入り口にある場所で住所氏名年齢などを記入し申請するとIDの書かれた試乗用のバンド(紙製)を巻いてくれます。
各ブースで試乗する際にこのIDがチェックされることになっているのですが、実際やっているところは少数派なので例年通りとはいえ
必要性があるんだかないんだか。
試乗の準備で必要なのは右足の準備です。
靴紐とズボンの裾がチェーンリングに巻き込まれないように右足だけまとめておく必要があります。
また試乗に必須であるヘルメット等は会場で貸し出しをしているので必ずしも必要はありませんが、
マイヘルメット持参だと準備にかかる時間が短縮される上、サイズの合うヘルメットが貸し出しされている場合は
返却されるのを待たなければいけないため、マイヘルメットはあると便利です。
準備を完了しカタログを見つつツイッターで「試乗する人は全裸になるの忘れるなよ! 衣類を巻き込んだら大変だからな!」と間違ったアドバイスの流布に努力をしながら開場の10時を待ちます。
【開幕!スタートダッシュでいざコルナゴ!】
サイクルモードの例年の傾向として大人気のイタリアブランドは入り口に集中しています。
試乗希望者が大変多く、スタートダッシュで行かないとどこのブランドもディズニーランドのアトラクションばりの待ち時間は必須です。
ピナレロやデローザもありましたが、今回はコルナゴにしました。
事前にコルナゴのブログを確認した所、新城幸也も駆ったフラグシップモデルのC59の試乗車が6台も用意されている上、背の低い
記者でも乗れるフレームサイズがあるじゃありませんか!
しかもカンパニョーロの電動モデルEPSがついているとなれば、ついでにEPSも試したろうじゃないかとなったわけです。
コルナゴC59にスーパーレコードEPS お値段100万円はくだらない一台に乗れてしまうんですからたまりませんね。
サドルの高さを調整してもらい、ペダルに脚をかけC59出陣!
漕ぎ出しから笑ってしまうぐらい反発無くスーと、まるで豆腐に包丁を通すかのようにスムーズにクランクが回ります。
しかしその踏み味は軟い感じではなく、密度があるものをスーと切るかのような手ごたえをもちつつ押し返してくる力を感じさせない
とても自然な乗り心地。
加速を試みれば力をいれた分だけそのまま推進力にして滑り出す走りにはまさしく「極上」と形容すべきものでした。
この乗り心地、ピナレロのドグマと同じ感じ!
イタリアンバイクは突き詰めるとこの乗り味へとなるのでしょうか。
以前デローザのR848に試乗した際も踏んだときの反発を感じない優しい乗り味でした。
イタリアンバイクが目指す所の乗り味とは快適さと力をいれたときの無駄を感じさせないことなのかもしれないと思わされました。
近年増えてきた20万円前後のカーボンフレームでこのソフトな乗り心地かつ鋭敏な反応を示してくれるフレームはまだありません。
フラグシップモデルたる由縁が凝縮された一台でした。
ちなみに試乗コースは例年通りの屋内コースとなっています。
冒頭の写真の通り雲ひとつ無い快晴だったので屋外コースも欲しい所です。
コルナゴブースには新城幸也選手が実際に乗っていたC59の展示もありました。
細部に見て取れる汚れや傷など使用感に歴戦の迫力を感じさせます。
またコルナゴでもっとも高いバイク。
コルナゴ×フェラーリのコラボバイクCF8も展示あり!
フェラーリがF1で使用している特殊なカーボンを提供し作られたこの一台は189万円とちょっと金銭感覚が狂ってないと買えない一品。
買ったとしても「それに乗るなんてとんでもない!」と誰からも咎めらるレベルのお茶の間バイクです。
【自転車王国ベルギーのブランド リドレー!】
主たるクラシックレースといえばベルギーで行われるものがとても多いです。
石畳を走らせ晴れなら砂埃、雨天なら泥が飛ぶ中行われるレースが多く、ベルギーという国自体年間200日は雨が降る日があるという
とにかく環境が厳しいことで有名です。
そんな中でエディ・メルクス、ヨハン・ムセウ、トム・ボーネンなど多くの名選手が育て上げられ、
リドレーというブランドもまた過酷な環境で走ることを得意としたピュアレーサーなブランドと言えます。
今回のリドレー注目モデルといえば2013年から登場のカーボンフレーム、FENIX!
クラシックの女王と呼ばれ世界最酷と言われるほど荒れたコースのパリ〜ルーベでは今年グランツールを3勝した超パワースプリンターアンドレ・ゴリライペルことグライペルが駆ったフレームこそ、このFENIXです。
パリ〜ルーベのような荒れたコースで採用するということはそれだけ振動吸収性に優れ快適性が高いことの証明であり、
また凄まじいパワーで爆発力を繰り出すグライペルの出力に十分答えることが出来ると判断されたわけですね。
ここだけ聞けばフラグシップモデルかと言われてもおかしくない一台なのですが、これがフレームセット14万円という破格なのには驚かされました。
この価格帯のフレームは今もっとも各メーカーが力を入れて凌ぎを削りあっているところですが、
まさかここにこれだけの実績をもった20万を大きく下回る一台を出してきたことに各メーカーからすればもっとも恐ろしい一台となりえます。
リドレーの展示にはロット・ベリソル供給のNOAH FASTとメンバー達のサインジャージも展示されています。
またヘリウムにはFFWDの最新モデルにしてコスパが売りなのに30万を超えた上なんか生産延期になっているホイール「ゴースト」がついてました。
この見ているだけで不安になるようなこの形状、ゴーストという名前は伊達じゃありませんね。
見ていると不安になるカーボンハブ
見ていると不安になる一体成型なスポークとリム。
このホイール怖い! でも走りそう!
リドレーブースでFFWDの見所を見てしまったのでFFWDの展示はすっ飛ばしました。
【ものすごいやる気が見られたGIOS】
記者の一台目はGIOSだった為、なかなか愛着のあるブランドなのですが安いモデルが量販店で普通に売られてることが多いせいで
イタリアブランドなのに下に見られがちなGIOS。
しかし今年のGIOSはなにやら違います。
展示にはかなりやる気がみなぎってました。
まずは最新のカーボンモデル エンデュランス
105完成車でフルカーボンモデルながら20万を切る198,000円という価格設定。
グラフィックも毎度お馴染み顔面真っ青な感じのカッコイイGIOSブルーも控えめにホワイトカラーとバランスよく塗り分けられています。
名前の通り長距離を目的とした一台とのことなので、マイルドな乗り味が期待できそうです。
またまさかまさかの一台として出てきたのがTTバイク エアロマスターです。
見てください! この美しいボデェ!!!
サーヴェロOEMなんじゃないかと眼を疑うほどの超エアロフレームです。
これでフレームセット19万を切っているなんて信じられない お買い得ですよ奥様。
他にもこのご時世に7003番のアルミを使ったレーシングアルミフレームとしてA-90 AEGISや
チタンのかっこいい金属の質感を見事にGIOSブルーで塗りつぶしたTITANIOなど全ラインナップで隙を埋めてきました。
またかつてプロチームに配給していた頃のバイクも2台展示されていました。
昨年は無かった展示なので大いに目が惹かれました。
2台とも金属フレームであり、それはカーボン全盛の今のビッグレースでGIOSはタイトルを獲得していないことも表してもいます。
しかしこの展示とニューマシンの数々はレースに対して力をいれるという決意を感じさせるものがあり、
2013年に追加されたラインナップはいずれも復調を期待させられます。
今後のGIOSの動向に注目です。
【自転車のカーボンといえばLOOK!】
自転車でいち早くカーボンフレームを実践投入し20年以上の研究を重ね進化させ続けたブランドLOOK。
カーボンフレームを今もなお牽引し続けるこのメーカーといえば昨年登場したLOOK695がブランドを代表する一台です。
LOOKといえば赤青黄のモンドリアーン! ここよロッキー! エイドリアーン!という奴です。
フラグシップモデルにして多彩なカラーリングが用意されており、695独自のステムとカーボンクランクがついてることで有名ですが、
上の写真は9000系デュラエースに換装されていてカーボンクランク見る影なし!
ですが今年の主役は695ではなく、その一つ下のモデルとして登場した675こそ大本命です!
やはり目に付くのはここ! A-STEMです。
通常のロードレーサーと比べても一目瞭然のトップチューブと平行して続いているこのSTEMこそLOOK675の特徴です。
高さの調整どうすんのよー と思われますが、別に一体になっているわけではないので35mmまで高さの調節が可能です。
ですがこの形状こそが独特であり、かっこよさでもあるのでここがにょきにょき高くなっているところは見たくありませんね。
まったくもって台無しといってもいいでしょう。
なので購入する際にはしっかりと寸法を測ってもらえるお店とこのポジションの前傾に耐えられるレーシングスペックに自身の身体を鍛え上げましょう。
ですがこのしびれる一台がフレームセット28万とは驚きです。
2年も前なら40万を越えてもおかしくない一台かと思われます。
【EVO旋風が中堅モデルにやってきたFOCUS!】
ドイツメーカー最大級のブランドFOCUS。
かつてチームミルラムに配給され、今は先日ジャパンカップでも走ったジェルベリーサイクリグチームに配給しています。
今回注目なのはフラグシップモデルではなく、中堅グレードのCAYOに巻き起こったEVOの衝撃です!
ロングライド向きでゆったりと乗れる中堅モデルとして長い間愛されてきたフルカーボンフレームCAYO。
そんなCAYOに今自転車界でフラグシップモデルに吹き荒れている「EVO」の旋風がやってきました。
従来の長距離でも優しい乗り味そのままに、反応が良くなりレーシングスペックとなっての登場というわけです。
ケーブルの取り回しがよりスマートになり、またカラーリングが従来のCAYOより明らかにかっこよくなってます。
自転車は高ければ高いほどカッコイイと言われますが、その由縁の一つは塗装の色が多かったり、デザイナーにデザインしてもらうと
お金がかかる分値段に返ってくるという事情があります。
なのでこのグラフィックならなかなかいい値段がするはずなのですが、
ついている価格表をみてビックリです。
フレームセット21万なら妥当かな。 と一瞬思ったのですがよくよく見てみると105完成車で21万円です。
安すぎてビビリます。
CAYOには以前乗ったことがあり、反応はそれなりながらも踏めばしっかりと進んでくるその膝に優しいソフトさは良質な軟らかさと形容できるものでした。
それの正当進化版が破格で出てくることは2013年のエントリー完成車市場で一波乱起こしてくれそうです。
【スペインからやってきた格安レーシングメーカー RTS】
昨年サイクルモードに出展され、2012年から日本での販売が開始したRTS。
フルカーボンフレームのみのラインナップながら10万円台のフレームセットが揃ってることもありひそかに注目されている
新進気鋭のメーカーです。
昨年は写真を撮るだけにとどまりましたが、今年は注目していたのでさっそく試乗してみました!
TTR-6です。
二つ目のTとRがくっついてるのでTR6に見えますがTTR-6が正式名称です。
乗り味はカーボンフレームのオーソドックスな乗り味ですが、踏み込んだ際にはクッ!と反発があるもののすぐにレスポンスが加速となって帰ってきます。
ロングライドというよりもレーシングスペックに振られているようで、加速感はなかなかのものです。
特出した印象は無い乗り味ですが、かといって退屈してしまうようなふにゃっとした乗り味ではないのでこれでフレームセット11万なら
破格と言っていいです。
レース機材として2年程度で買い換える消耗品であると割り切ってカーボンフレームを使いたいのであればかなりオススメできます。
またフレーム単体の重量が790g(フォーク込1150g)と世界最軽量のスーパーシックスEVOと100gしか変わらない超軽量フレームなのでヒルクライムの決戦用バイクにもってこいです!
他のメーカーがフラグシップモデルに持ってきているような綺麗なマッドブラックが用意されているため、
アヴァントゥリガ的な無限の可能性を秘める黒から生まれた、漆黒のロードバイクを作りたい方は是非!
【日本の繊維メーカーが放つカーボンフレーム BOMA】
20万円前後の格安カーボンフレームを真っ先に導入し他メーカーの40万を超えるフラグシップモデルに引けを取らない!
とまで言われたレーシングスペックを安価に実現したメーカーBOMA。
レディゴージャパンや多くのアスリートに利用され、アマレースでも多くの愛好者を見かけます。
毎年新作を発表しているメーカーですが、今年出してきた一台は個人的にはBOMAフレームの歴代でもっともツボをつくものでした。
カッコイイ!
最新フレームのVELNOです。
カーボンの質感を上手く使いとても高級感がある仕上がりになってます。
また電動対応フレームとして仕上がっており、19万にしては完成度がかなり高い一台です。
一発でベタぼれしてしまったのでもちろん試乗致しました!
外見のシャープネスさ通りの加速感はとても素晴らしいです。
クッ!ギュン!という加速感はかなり爽快であり、先ほどのRTSより反発が少なく、また立って振れば剛性を感じさせるしなり方をします。
BOMAのラインナップではRAPID-Rが持つグッ!と踏み込むと硬さを感じる剛性感ある乗り味がレース用のクロモリのようで好みなのですが、
VELNOはRAPID-Rの加速感そのままに力まなくても走ってくれるように仕上がってます。
BOMAのホイールデザインととてもマッチしてるので、BOMA統一で一台組み上げたくなります。
【エアロマシンの代名詞! サーヴェロ!】
GIOSで挙げたとおりエアロマシンといえばやっぱりサーヴェロ!
イタリア語で頭脳を意味する「cervello」とフランス語で自転車を意味する「vélo」を組み合わせた造語ですが、
その名の通り徹底的に考えられて作られたその作りはただ空力に優れているだけではなく、
踏み込んだときに失われる力、メカニカルロスをどれだけ減らして推進力に変えるか練り上げられています。
そんなサーヴェロが打ち出してきた一台が惚れるほどカッコイイ!
でかでかと書かれたS5という文字と存在感のある黒が放つ衝撃。(アヴァントゥリガ調)
「S5って前からあるじゃん!」 と思われるでしょうが、グラフィックが変わっただけでなく
S5の上にあったS5 TEAMの設計を受け継いでいるということで性能がアップしています。
性能がアップした分値段も37万から48万にアップしたわけですが、あれあれS5 TEAMも48万じゃなかったけ。
S5 TEAMがS5って名前になっただけなんじゃないかと思わないでもないのですがカッコイイので気にしないことにしましょう。
カッコよさこそこの業界では正義なのです!
他にも展示で今年ジロ・デ・イタリアを優勝したライダー・ヘジダルが乗っていたマリアローザカラーR5caが展示されています。
いや〜 かっこいいですねぇ〜 しびれますわー! ブラックとピンクの組み合わせはかわいさより凶悪さが際立ちます。
ん? あ、あれ?
し、シールだ!これぇぇぇ!(ガビーン!!)
ラインにピンク色のシール張ってるだけだったとは。
驚きの事実でしたが、いいんです。カッコイイから。
カッコよさこそこの業界では正義なのです!(2回目)
【毎年恒例屋台村で昼飯】
会場内ではリッチなものが食べられる屋台が出ています。
ホエー豚丼やら牛タン弁当やら讃岐うどんやら海鮮ちらしやら鯖寿司やらといろいろ出ているのですが、
ちょうど飯時ということも重なってしまいどこも行列!
そして当然リッチな食い物だからお値段がなかなかどうして4桁乱発気味。
逆の発想をするんだ。 ご当地なものじゃなくてもいい。 高くなくてもいいんだと。
というジョージ・ジョースター1世からのありがたい助言が頭をよぎりすぐ食えそう、安く食えそうを見回した結果行き着いたのが
ホルモンカレー(800円)である。
「幕張メッセまで来てカレーかよ」とか思われたって、幕張メッセつったら千葉ロッテマリーンズの本拠地だからここに来て食うならロッテリアっという有様ですよ。
ならばカレーだってこの会場なら海鮮ちらしに匹敵する希少性とも言えると言い訳をしながら一口。
うまーい!
ルーに関しては特出すべき点は特には無い。
汁っぽくもなくドロドロすぎずご飯とよく混ざりとても美味しい。
特出すべき点はやはりホルモン!
煮込まれたホルモンはホルモン的な噛み応えはなく、ホロホロと崩れルーと共に口の中で
溶け快楽の世界へと誘う!(料理漫画的表現)
800円にしては量に不満はあったものの、味としては大当りでした。
【ひそかに気になっていた小径車 タルタルーガ試乗!】
小径車とは名前の通り小さい径の車輪で走る自転車のことです。
スポーツを目的としたものというよりも、折りたたんで持ち運びに優れかつ気持ちよく楽しく乗れることをコンセプトとした
そんな気軽な乗り物です。
割と人気なジャンルな為、各メーカー力をいれています。
有名どころではまずBD-1
スポーティーなフレーム形状で折りたたむと右のように小さくなります。
同様な感じで折りたためるのがどちらかといえばオシャレなブロンプトン。
写真の通り小径を専門に扱った店舗にいくと棚に並んで販売されているめずらしい自転車です。
カラーリングが豊富でしゃれた概観から男女問わず人気があります。
ブロンプトンといえば人気アニメ「けいおん!」のOPでみんなが乗っていたことで有名です。
ちなみに一台17万円相当なので女子高生が「おそろいで買おうよ〜」程度でそろえられる代物じゃないのですが、
そこはあれです。 たくあん眉毛のお金持ちなムギちゃんにたかったのだと思います。
基本おとなしいはずのムギちゃんが先頭を走っているのはそういう負い目からだと思っています。
負い目を感じなさそうな唯とりっちゃんはすぐ後ろで負い目をもっとも感じそうな澪が離れてるのが
負い目を感じている度合を表している気がします。
折りたたみと持ち運びならより特化した物だってあります。
それがこのキャリーミーです。
折りたたむと縦に細くなり自立も可能で、また小さいローラーと後輪が地面に接地しているため手で押しで運びやすいという
優れものです。
もちろん小径で持ち運びを重視したものなので走りはそれなりですが、このお手軽さは旅行のお供に電車でも車でも最適です。
歩いて回るのが大変ならキャリーミーで走って周り、キャリーミーで入れないところなら折りたたんで持ち運んでいく。
すぐに折りたため簡単に持ち運べるからこその機動性がこれにはあります。
従来の折りたたみよりより気楽な存在です。
折りたたみと組み立ての手軽さならこのTAOKASが出したSURPAZも負けてはいません。
ここの部分を持ち上げるとフレームが半分に折曲がり、ハンドルのロックをはずして横に倒せば
この通りになってしまいます。 デモンストレーションではわずか5秒程度。
組み立てるときはハンドルが固定されている所から外しサドルとハンドルをもって持ち上げるだけで
フレームが広がりハンドルも立ち上がりガチッ!といい音をしてロックがかかりそれで完成という優れもの。
1秒程度で出来上がってしまうのですから見ていてため息が出ます。
2012年から本格日本上陸のブランドなので知名度はありませんが、これから人気が出てきそうなブランドです。
紹介したとおりいろいろある小径車ですが、私が今もっとも気になっているブランドがタルタルーガです。
角ばった外観。 フォークとフレームについたサスペンション。 バックがついたキャリアー。
長距離ツーリング向けの小径車、それがタルタルーガです!
小径車ながらなよっとした感じではなくどちらかといえば硬派なスポーティーさを持っています。
公式ページでキャリアーがついた姿がかっこよかったので一目ぼれしたのですが、試乗も出来るということだったので
ブースを探してやってきたのです!
スタッフさんも「ロードと比べられたらさすがにあれですが」という前置きを受けて乗ってみたんですが、
いやいやスタッフさん、これ下手なエントリーロードよりずーーーと走るじゃないですか!
漕げば進む進む。 小径車ってこんなに走るのかと驚かされました。
これなら荷物無い状態でなら巡航30キロ余裕でいけます。
サスペンションが2箇所ついているにも関わらず漕いだときガッチリとしており、小径にしては重量があるのですが乗って軽い上、逆にその重量が慣性の力が働き
安定して走っていられます。
スタッフさんに聞いた所によるとMTBのようなショックを吸収するサスペンションではなく、とても硬いサスペンションで微振動だけを吸収し
快適な乗り味と踏み味を生み出すためにサスはタルタルーガオリジナル製なんだとか。
期待していた以上の走りに欲しいという気持ちがとても駆り立てられてしまいました。
なぜ小径車でツーリングなのかと言われれば散々ここまでに書いてきた持ち運び性能です。
バッチリ降りたためキャリアのローラーとホイールが接地しているのでこれも押して歩けるため移動がとても便利なんですね。
この手軽さなら遠くまで走っていって帰りは電車で帰ってくるという行程がよりたやすくなるというわけです。
ロードにはロードの、小径には小径の良さがあるのだと再認識させられました。
【オーダーフレームだってある!ハンドメイドの魔術師達!】
日本には数多のフレームビルダーが存在します。
記者もまたラバネロのSATというオーダーのクロモリフレームに乗っているため、
こういうオーダーフレームコーナーは見ずには入られません。
各々を紹介していてはあれなので、気になった2箇所を紹介します。
まずは千葉県我孫子に工房を構えるM・マキノサイクルファクトリー。
オーダーフレームといえば基本的には鉄なのですが、新しくカーボンフレームのオーダーを始めたと言うのですから、
気になる所でありました。
未塗装状態
金箔を使ったデカールで彩られた派手に和風なフレーム。
ダウンチューブの金色の鯉と
トップチューブの金色の龍と
ヘッドチューブの金色の三日月。
日本人より外国人の人に人気がでそうなフレームです。
オーダーフレームの出展にはめずらしく試乗車があったため、MK01というこのフレームにも乗ってみました。
印象としてはレースよりもロングライド、ツーリングやブルペなどに向いていると思えました。
どちらかといえば快適性を重視した設計のようで、踏み出しの軽さと反発の少ない乗り味の軽さは
100キロ、200キロを走った時の身体の疲労度合いに大きく貢献してくれそうです。
それゆえにレーシングスペックにあるような加速感と踏み味はありませんが、
ツーリングのオーダーといえば鉄という概念を破壊してカーボンのツーリングもまたありだと思いました。
そしてもう一箇所紹介したいのが以前ハンドメイドバイシクルフェアのレポートでも紹介した名古屋の
ドバッツライノハウスです。
ケルビムが外観的な工作に心血を注げるブランドならば、
ドバッツさんは機能的なところの工作に心血を注いでくれるブランドだと思っています。
それが今回展示されていた電動内装クロモリです。
どこがおかしいのか分かりますか?
まず電動ケーブルがハンドルの付け根部分にないこと。
そしてフルカーボンの電動対応フレームでもバッテリーはトップチューブ上、もしくは下についているはずなのにそれがないこと。
フレームの美観を損なっていた電動パーツが綺麗さっぱりなくなっています。
まず電動ケーブルはステムとシートチューブに納められています。
シートチューブに電動ケーブルを納めることにより、サドル下まで這わせ、
サドル下のサドルバッグに格納しているという代物!
これにより電動が細身で綺麗なクロモリの美観を損ねることなく使うことが出来ます。
チューブとタイヤレバーなどであればバッテリーとともにサドルバッグに収まるということなので、
パンク修理道具もしっかりと携行できるのがポイントが高いですね。
【世界初!ペダリングモニタ!】
パイオニアが来年出す最新型のパワーメーターのブースには多くの人が訪れていました。
クランクの左右にセンサーを取り付けることで、左右にかかるパワーを個別に表示することでバランスのとれたペダリングを出来るよう
データを分かりやすく可視化してくれるという画期的なアイテムです。
漕いでる最中はこんな感じで右と左、それぞれのW数が出ます。
始めは2分間の練習、そして1分間の計測が行われます。
いざやってみるとこれがなかなか難しい!
ちょっと気を抜くだけで片方だけ30W高くなったりしてしまい、左右のバランスを取るのがとても大変。
可視化できるからこそ、自分の実力が簡単に分かってしまいある意味残酷w
汗をダクダクにかきながらチャレンジ終了!
たぶん「へたくそすぎ 死んでくだちぃ」と書いてあるに違いない。
このデータは集計され挑戦者の人は教えてもらったURLからランキングを確認することが出来ます。
記者は
総合 371人中165位。
平均効率 55位
最大効率 56位
平均W数 165位
最大W数 214位
という結果でした。
W数は効率のバランスを気にしていたので踏み込んでいなかったので散々たるものに。
ですが効率に関してはそれなりだったので少し自信になりました。
このように可視化して目安にすることでペダリングが綺麗になり効率が良い走りが出来るようになるということですね。
かなり興味深いので、販売の暁にはぜひ購入をしたいと思います。
なのでパイオニアさん。 センサーROTORのQ-RINGにもつけられるやつ出してください!!
【紹介しきれなかった所はかいつまんで紹介!】
ピザパーティー用自転車 前にはピザ 後ろには酒が搭載可能。
別府選手のロンドンオリンピック時着用のジャージ。 これを着て200キロ余り逃げ集団で走りました。
グリップ力が自慢のグローブメーカーHIRZL 握り心地抜群! 来年はこれにしようかな。
サッシャさんとNIPPOの佐野選手 西選手 大西選手 ガーミンブースにて!
スペースが昨年の8倍ぐらいになったOPUS 上陸したてだが力のいれようが凄い!
まさかの内装コンポのDi2 リアのみの変速だがスポスポ動いてギモヂィィィィィ!!!
プラモデルのように自分で組み立てることが出来るMIND BIKE フォークもシートステーも片方のみという大胆さ。
エイドリアン
BMXライダー飛ぶ! 隣の幼女の妨害により写真はこれ以外全没となりました。
MASIの新作カーボンフレーム こいつにもEVOがついてる。 革命起きすぎ。
別府選手のバイクとジャージ グリーンエッジ日本チャンプジャージだ。
そして撮影会でファンに大人気の別府さん。 3箇所のイベントで見た。 大忙し。
アンカーブースを普通にうろうろしていた西園選手。 現日本TTチャンプなので誰か「ファンです!」って声かけてあげて!
ジェットストリーム痛ジャージ! 東京自転車少女の漫画スタッフさん方ですか?
キープレフトクラブの壁に書かれた弱虫ペダル勢 フレームのメーカー名ひらがなかい!
なぜか巻ちゃんだけママチャリ。 巻ちゃんは一番人気キャラだから何をやっても許される。
ドッペルギャンガーの方向指示器。 おもちゃっぽいのでもうすこしかっこよければ。
キャットアイの最強ライトスタジアム3(6万円) 1600ルーメンという直視すると眼球が死ぬスペックを持っている。
土井選手 新城選手 別府選手のトークライブ。 新城選手が来年グランツール全部出れる可能性があるとのこと。 凄い!
GITANEというブランド GIANTもどきと言われまくってた。
OGKの最新モデル。 サイクルモードで初発表したものでかなりかっこいい!!
【あとがき】
去年も一昨年も密度が濃すぎて書ききれませんでした!
ニールプライド ピナレロ デローザ コガ ボテッキア シマノ ガーミン キャットアイ ジェイミス ライトスピード フジ ケストレス インターマックス アンカー パナソニック等々。
まだまだたくさん見てきたのですが、全ての紹介をすることはかなり困難なのでご勘弁ください。
これを見て「自転車の展示会ってこんな面白そうなんだ」と思った方はぜひ来年来場してみてください。
実際に乗ってみて、見て回るだけで自転車が自分の考えている以上に日進月歩で進化していることがわかっていただけると思います。
そしてその楽しさもちょっと乗ってみれば分かっていただけると思います。
私の長い記事よりわずかな乗車のほうが間違いなく分かっていただけるはずですよ。
また昨年同様加筆等気が向けば致します。
ツイッターアカウント:miagi1552
※この記事はGAGAZINEさんよりご寄稿いただいたものです
ウェブサイト: http://gaagle.jp/gagazine/
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