なぜ専門家がいない? 『スッキリ』アートアクアリウム取材で更に延焼!

9月9日放送の『スッキリ』(日本テレビ系)にて、生きた金魚を展示する『アートアクアリウム美術館』で、”病気や死んでいる金魚がいる”とSNSで炎上していることを報じ、その真相を阿部祐二リポーターが運営者を取材。しかし、放送された取材内容がこの騒動をさらに大きくしてしまっているようです。
この日の放送では、今年の8月28日に東京・日本橋にオープンした、3万匹超の金魚を展示する『アートアクアリウム美術館』を実際に訪れた人が、SNSで「白点病になっている」「死んでいる金魚もいる」「金魚がかわいそう」と金魚を心配する声があがり炎上していることを取り上げました。
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この騒動について、阿部祐二リポーターが、運営者のアートアクアリウム総合プロデューサー・木村英智氏にインタビューを敢行。木村氏は「オープン時は、新しい環境で疲れた魚がいた」と認めつつ、
「現在は、24時間体制で生体管理や水質管理を徹底し改善している」
「光の演出で魚にストレスはない、魚が嫌な動きをしていない」
「過密飼育ではない、これは密でない」
「閉じ込められてかわいそうではない、ここにいる金魚たちが世界中で一番幸せ」
などと続けて説明しています。
この取材VTRの後、阿部リポーターは、番組MCの加藤浩次さんに現場での様子を尋ねられ「僕が見る限り、動かない、白い斑点がある金魚はまったく見当たらなかった」とコメントし、特集がしめくくられました。
しかし、放送後にツイッターで「取材映像に病気の金魚が映っている」と指摘する投稿が拡散し、アートアクアリウムへの非難が殺到。火に油を注ぐ結果に。
さらには、そもそも真相を究明するのに、専門家の意見を入れずに構成する番組内容に疑問を抱く声も上がっているようです。
ツイッターでは、
「”病気や死んでいる金魚がいる”という騒動の真相を取材しているが、運営者の弁明と、阿部リポーターによる見解しか放送していない。真相を追求するのならば、魚の知識のある有識者が、現地調査を行い金魚の生態展示に意見を述べるべきでは?」
「スッキリも、その報道の仕方を(金魚は健康アピール)するなら、水生生物の専門家を連れてったら良かったのよ。」
「魚に詳しくない阿部リポーターや加藤浩次氏が病気の金魚は居ないという事にする愚かさ…全然スッキリしませんね。」
といった声が上っていました。
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今回の放送で視聴者は、現地取材を行ったにもかかわらず真相がわからないことに、もやもやを感じてしまったようです。
はたして、管理方法や展示の在り方について、本当に問題がないのでしょうか? もう一度、番組で真相解明のため専門家を連れ現地調査を行い、視聴者をスッキリと納得させる取材を行っていただきたいものです。(文◎デューク・テルゴ)
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