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天皇賞(秋)レース後も“魅せて”くれたデムーロ

ヘヴンリーロマンスが優勝した2005年秋の天皇賞以来、7年ぶりの天覧競馬となった2012年の天皇賞(秋)。エイシンフラッシュで優勝したミルコ・デムーロ騎手の天皇・皇后両陛下への跪座の形での最敬礼に、東京競馬場中がどよめき、拍手喝采を送りました。両陛下も勝利ジョッキーであるデムーロ騎手に、大きな拍手を送っておられました。
筆者も東京競馬場におりましたが「さすがイタリア人男性は絵になるなぁ!」とそのオトコマエっぷりに感心したものでした。

しかし実はこの最敬礼、問題のある行為だったのです。
競馬の騎手はレース後、後検量する前に下馬してはいけないというルールがあります。ゆえに、ヘヴンリーロマンスで優勝した松永幹夫元騎手(現調教師)も、馬上からの敬礼となったわけです。後検量は競争終了後、指定された負担重量で騎乗していたか、また前検量と劇的に重量が変化していないかを確かめるために行われるもの*1。騎手歴も長く、日本でも何度も騎乗しているデムーロ騎手が、それを知らなかったり忘れていたとは考えにくいことです。それほど天皇・皇后両陛下への敬意を最大限に表現したかったのかもしれません。

*1:競馬の競争(後検量)『Wikipedia』
http://ja.wikipedia.org/wiki/競馬の競争

この“ルール違反”に対して、しかしJRAも「陛下の前で不正があるはずもない、よって不問にいたしました」と、オトコマエの判断を下したそうです。

さて、ミルコ・デムーロ騎手といえば震災直後、ドバイで行われたワールドカップで日本から出走したヴィクトワールピサに騎乗し、見事栄冠を勝ち取った騎手でもあります。その時のインタビューでも涙ながらに日本への愛を強く訴えて「日本のために勝ちたいと祈っていた」と言ってくれたデムーロ騎手。親日家として知られる彼のファンが、今回の一件でまた増えたのではないでしょうか。

2010年の日本ダービー(東京優駿)で優勝して以来、あと一歩のところで勝利をつかみそこねてきたエイシンフラッシュの優勝は、震災直後のドバイを制したデムーロ騎手とのコンビもあいまって、力強い“復活”を私たちにうながし、伝えてくれるようですね。

エイシンフラッシュ(牡5歳)
父:King’s Best
母:ムーンレディ
母父:Platini
厩舎:栗東・藤原英昭
通算成績:20戦5勝(うち海外:1戦0勝)
主な勝ち鞍:2010年 東京優駿(G1)、2012年 天皇賞(秋)(G1)、2010年 京成杯(G3)

※画像は2009年12月20日 阪神C表彰式のときのミルコ・デムーロ騎手。『Wikipedia』より引用。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ミルコ・デムーロ

※この記事はガジェ通ウェブライターの「nikolaschka」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

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