音楽好きにオススメしたい。こだわりオーディオを搭載した車たち|国産車編
ドライブ中の音楽。せっかくならいい音で楽しみたい
車で素敵な音楽が流れていると、景色がぐっとドラマチックに見えて、まるでロードムービーの主人公になったような気分になれちゃったりもします。そんなドライブ中の音楽、せっかくならいい音で楽しみたいですよね。
でも「音楽は好きだけどオーディオマニアってわけじゃないんだよな……」というあなたにオススメしたいのが、ひとクラス上のメーカー純正カーオーディオを搭載した車。主にメーカーオプションで用意されるプレミアムオーディオは、マニアじゃなくても聞いたことがある高級ブランドから、マニア垂ぜんの超高級ブランドまで!
純正オーディオはその車に合わせた専用設計になっているというのが、まずひとつ目のオススメポイント。そして、新車購入時にはオーディオシステムだけで20万~30万円程度のオプション価格が上乗せされるところ、中古車なら非搭載車とほとんど変わらない金額で手に入れられることが多いのでとってもお得なんです。
そんな魅力たっぷりの、ちょっといい、いやかなりいいオーディオが載った車をピックアップしました。最近はスマホで音楽を聴く人も増えているので、ここではBluetooth接続かAUX接続があるモデルに絞っています。まずは第1弾、国産車編です。
プレミアムブランド同士で追求した音質【レクサス+マークレビンソン】
日本発のプレミアムブランド、レクサス。1989年日本に先駆けて北米市場に第1号として投入されたフラッグシップモデルLS400には国産高級音響メーカーとして知られる「ナカミチ」を搭載したことからもオーディオへのこだわりが見て取れます。そんなレクサスがアメリカのハイエンド音響メーカー「Mark Levinson(マークレビンソン)」を採用したのは2001年。マークレビンソンがどうハイエンドかといいますと、ホームオーディオでは昨年100万円を切るプリメインアンプを発売した際には「あのマークレビンソンがありえない破格!」と騒がれたほど、という表現でお分かりいただけるでしょうか(笑)。
ちなみにマークレビンソンは、レクサス以外にカーオーディオシステムを提供していません。つまり「車内でマークレビンソンを聴きたくばレクサスに乗れ」ということ。
現在LSを除くレクサス全車に、「“マークレビンソン”プレミアムサラウンドサウンドシステム」がメーカーオプションとして用意されています。すごく古いのは除外したうえでなるべくお手頃に手に入れるなら、2018年デビューの末弟UXはまだまだ高値なので、IS、CTあたりがオススメ。最近5年以内に限っても総支払額200万円を切るところから流通しているので、かなりお得です。
「LSを除く」と前述しましたが、LSには「“マークレビンソン”リファレンス3Dサラウンドサウンドシステム」という専用システムが奢られています。構成するスピーカー数はなんと23個! 多けりゃいいってもんじゃないんですが、静粛性で評価の高いLS相手にマークレビンソンも気張っちゃったのかもしれません。5席のどこに座っても、極上の音に包まれることでしょう。
独自のノイズキャンセル技術とシアターシステム【日産+BOSE】
ノイズキャンセリングヘッドホンでも有名なBOSE(ボーズ)は、マサチューセッツ工科大学教授のアマー・G・ボーズ博士が設立したアメリカの音響メーカーです。カーオーディオとしては、気持ちのいいエンジン音は残しつつ、不要で不快な音を打ち消す「Active Sound Management(アクティブサウンドマネジメント)」、車内の雑音をモニタリングして音楽が快適に聞こえるように調整する「AUDIOPILOT(オーディオパイロット)」、ステレオサウンドを多チャンネル化してサラウンド音場を作る「Centerpoint(センターポイント)」といったBOSE独自の技術が光ります。現行の国産車で提供されているのは日産とマツダだけ。
ということでBOSEを積んだ日産としては、スカイラインにはメーカーオプションで「BOSE Performance Seriesサウンドシステム」が、フーガには「BOSEサラウンド・サウンドシステム」がグレード別に設定されます。
そして今回特に注目したいのは、シーマにグレード別設定、エルグランドにはメーカーオプションとして用意される、「後席プライベートシアターシステム」です。
BOSE 5.1chサラウンド・サウンド付きのこのシステムは、シーマには前席ヘッドレスト一体型7インチワイドディスプレイと16スピーカー、エルグランドには11インチ大型ワイドディスプレイと13スピーカーで構成され、BOSEが生み出す臨場感あふれる音場は、まさにシアタールーム。もう運転している場合じゃない、間違いなく後席がベストポジションです。
このシステムを搭載するエルグランドは2014年のフェイスリフト後は300万円台後半から、それ以前でも300万円かいわいですが、シアタールームを新設と思えば、しかも走れちゃうとなればむしろ安い! 映画好きのみなさん、要チェックです。
フラッグシップモデルだけの特別な音響【ホンダ レジェンド+クレル】
現行型ホンダ レジェンドにはホンダの最高級セダンにふさわしく、アメリカのハイエンド音響メーカー「Krell(クレル)」と共同開発したオーディオシステムが搭載されます。2015年以降、日本仕様のレジェンドは3モーターハイブリッドの1グレードで装備全部載せ仕様。つまり、2015年からのレジェンドにはクレルのオーディオシステムが必ず付いてくるということになります。
そのシステムは、クレルが誇るバイポーラトランジスタ採用の高性能アンプをはじめ、防弾チョッキにも使用される合成繊維「ザイロン」を採用した6つの中低音域スピーカーや、軽量マグネシウムコーンを採用した6つのツイーターなど、計14のスピーカーで構成されます。
ホンダのフラッグシップにふさわしく、3.5L V6 VTECエンジンの咆哮とともに、ホンダ党をうならせることでしょう。
標準装備のオーディオも見逃せない【マツダ・ハーモニック・アコースティックス】
マツダ3とCX-30には、メーカーオプションで走行ノイズ補償システム「AUDIOPILOT2」、サラウンドシステム「Centerpoint2」を搭載し、12スピーカーで構成されるBOSEサウンドシステムも用意されますが、ここで注目したいのは標準装備される「マツダ・ハーモニック・アコースティックス」というオーディオシステムです。
マツダがパイオニアと共同開発したこのシステムは、「動くオーディオルーム」を目指したもの。スピーカーの基本レイアウトを30年ぶりに見直すところから始めたという気合いの入れようです。通常ドア下部に配置される低音域スピーカーが、車体部カウルサイドに移されたのが最大のトピックでしょう。また、中音域スピーカーはインパネ上部からフロントドア上部に移設されました。
静粛性を担当するNVH性能開発部と共同で、小さな穴を埋めるなど静粛性を上げるとともに、車内の音響特性を解析し、風切り音やロードノイズといった車内ならではの要素を鑑みたダイナミックレンジの改善を図ったといいます。
求めたのは「原音再生」。包まれ感の高いのBOSEサラウンドシステムとはまた違った、すっきりと雑味のないきれいな音が魅力です。標準装備の純正オーディオと侮ることなかれ。まずは試しに聴いてみてもらいたい車です。
今や中古でしか手に入らない高級オーディオ仕様【スバル+ハーマンカードン】
スバル レガシィのHi-Fiオーディオといえば「McIntosh(マッキントッシュ)」という印象をもっているのはアラフィフ以上の方でしょうか。高級オーディオ「マッキントッシュ」は、1998年3代目レガシィから5代目までメーカーオプションとして搭載されましたが、そのパートナーシップは2014年10月のフルモデルチェンジを機に終了。6代目レガシィ(4代目B4)からは「Harman Kardon(ハーマンカードン)」のオーディオが搭載されるようになりました。
高音質と高いデザイン性に定評があり、欧州車に搭載されることも多い「ハーマンカードン」は、ハーマンインターナショナルが擁するブランド。同じ傘下にはレクサスの「マークレビンソン」や、トヨタ プリウスとハリアーにメーカーオプション設定される「JBL」があります。
レガシィB4、レガシィアウトバック、フォレスターにメーカーオプションとして用意されましたが、2017年3月にハーマンインターナショナルがサムスン電子の完全子会社化したのち、2017年9月のレガシィのビッグマイナーチェンジをもってカタログ落ちしました。
つまり国産車でハーマンカードンが聴けるのは、2014年から2017年までのレガシィB4、レガシィアウトバック、フォレスターだけ。搭載モデルの流通価格はおよそ100万円からと、装備に対してかなりこなれているのも魅力です。
文/竹井あきら、写真/レクサス、日産、ホンダ、マツダ、スバル
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