リアルねぶた中止……でも今年は「#オンライン青森夏祭り」でおうちねぶたに参加!
新型コロナウイルスの影響で大小さまざまな催し物が延期や中止となってしまっている昨今。日本を代表するお祭りの1つである「青森ねぶた祭」も、戦後初めて中止となってしまいました。
しかし、そんな今だからこそオンラインで青森の夏祭りを県外や世界へ届けようと賛同者や協賛社が集まり、「#オンライン青森夏祭り」を、8月1日、8月2日の2日間開催! Web会議システムでおなじみのZOOMを使用した新時代のお祭りとして、有料・無料あわせて大小50以上の体感コンテンツが出展されました。筆者も初めてのオンライン開催と聞いて気になり、体験してきました。
クラブツーリズムは2009年から「あおもり市民ねぶた実行委員会」に協賛し、昨年はなんと約8000名もの人をツアーで案内したとのこと。今回、このブースでは、ねぶた師史上初の女性ねぶた師である北村麻子さんの特別協力のもと、オンラインワークショップ「ねぶたぬりえ体験」が「#オンライン青森夏祭り」に出展されました。
オンライン上でチケットを申し込み、開催時間になったら指定のURLからZOOMを繋いでイベントへ参加してみると、子どもたちをはじめ全国各地からたくさんの参加者が! チャット機能を用いた青森県にまつわる賞品があたるクイズも交えつつ、北村麻子さんのアドバイス動画を見ながら自分好みの色で絢爛豪華な「ねぶた」台紙に色をつけていくことに。途中実施されたクイズではスピード正解をする人もいれば、変化球の面白回答を挙げる人もいて、塗り絵以外にも楽しめる工夫が施されていました。
オンラインで繋がりながら、手元の色鉛筆で紙にプリントされた「ねぶた」を塗るというのも、なかなかに乙なもの。「ねぶた」ならではの華やかさを出すために、色を重ねてグラデーションにしてみたり濃さを変えてみたりと、やってみると大人でも奥深い体験に。
ちなみに、「ねぶたぬりえ体験」で使用した「ねぶた」台紙は、2019年に北村麻子さんが制作したもの。40分の開催時間はあっという間に過ぎてしまい、時間内に完成することはできなかったものの、参加者たちが一斉に自分の手がけたぬりえを掲げる画面がモニター上に広がる様は、オンライン上での人の繋がりを感じられて非常に有意義なものでした!
その他、スコップ三味線居酒屋 鐵の響サフロが提供するブースでは、スコップと栓抜きで演奏する「すこっぷ三味線」を一緒に体験できるイベントも開催されていました。当日はスコップと津軽三味線という異色のコラボレーションセッションも。
ZOOMでのミーティングやオンライン飲み会が当たり前になり、イベントや体験会もリモートで楽しめる時代になったのは非常にいいことだと実感。もちろん、情勢が落ち着いたら現地で迫力ある「青森ねぶた祭」を体感してみたいと思いますが、現地に来られない人でも楽しめる幅が広がっていくとより豊かになれるのではないでしょうか。
開催概要
「#オンライン青森夏祭り」出展 オンラインワークショップ「ねぶたぬりえ体験」
開催日時:2020年8月1日(土)12:00~12:45(45分)
参加費:無料
公式サイト:https://onlineaomori.com/
ウェブサイト: https://getnews.jp/
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