なぜ緑色なのに「黒板」という名前なのか?
学校の教室に必ず置いてある黒板。
子供疑問だったのだがその名称である。どこからどうみても緑色をしているくせに“黒”板と名乗っている矛盾。どう考えても緑板(りょくばん)が正しいのではと子供ながらに思っていた。10年以上の時を経て気になったので、なぜ黒板と呼ばれるようになったのか調べてみた。
もともと黒板は黒色だった!
黒板の名前の由来はとても簡単なものだった。
そもそも、黒板の色は緑ではなく名前の通り黒色だったのだ。
日本に黒板という言葉が生まれたのは明治5年。大学南校(東京大学の前身)の教師であったアメリカ人のスコット氏が持ち込んだ教具器械の中に「black board」 があり、それを直訳したものだと言われている。もの自体は寺小屋で使われたいた「塗板」と似たようなものだったそう。
スコット氏により持ち込まれた黒板は「石盤製」であったと思われるが、これはたいへん高価なもの。簡単には手に入らないので日本では木の板に墨汁や渋柿、漆などを塗った簡易的な黒板も製造されていたという。
ここで新たな疑問が浮上してくる。なぜ、黒板は黒色から緑色になったのかという疑問だ。昭和初期から徐々に緑色の黒板は普及していったそうだが、残念ながら緑色になった明確な理由は分かっていない。
「黒の塗料の安定的な入手が難しくなった」「黒だと光を反射しすぎるので、チョークで書いた字が見辛い」「緑色は目に優しいため」などの理由が考えられているそうだ。
(written by 山崎健治)
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