マツダ デミオ 15MBはモータースポーツに参戦しなくてもテンションアップ間違いなし!
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レース参戦を念頭に置いたスポーツグレードの”15MB”
過去のスポーツモデルに多く設定されてきた「モータースポーツベース車」的なグレード。
これは、ワンメイクレースやジムカーナ、ダートトライアル、ラリーといったモータースポーツに参戦するための「種車」として設定されていたもの。モータースポーツ参戦にあたって、交換が前提となるシートや足回りといったものを簡素化することで、車両価格を抑えたものでした。
中には、レギュレーション上純正状態をキープしなければならない、エンジンやミッションなどをスペシャルなものに当初から換装した車種もあり、特別なオーラをもったモデルとしてモータースポーツへの参戦を予定していないユーザーでも憧れた人は多かったのではないでしょうか?
そんな数あるモータースポーツベース車の中でも、今回オススメしたいのはマツダのコンパクトカーである4代目デミオ(現MAZDA2)に設定されている「15MB」です!
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2014年に登場した4代目デミオは、マツダの魂動デザインを採用したモデルとして、コンパクトカーらしからぬデザイン性と質感、そして高い走行性能を併せ持つ車両として高い評価を集めています。
デビュー当初は1.3Lガソリンエンジンの他、コンパクトカーとしては久々の採用となった1.5Lディーゼルエンジンを搭載。これは、2L~2.5L並のトルクを発生するモデルとして新たなファンを獲得したことも記憶に新しいところでしょう。
そんなデミオに2015年9月に追加された15MBは、当時デミオのラインナップには存在しなかった1.5Lガソリンエンジンを搭載しています。
これは、同時期のアクセラにも採用されていたP5-VPS型と同じ型式のもの。
ですが、ハイオクガソリン仕様として出力を向上した他、吸排気バルブの開閉を最適に制御するデュアルS-VT、エンジンオイルの流量を状況に応じて切り替え、エネルギーロスを低減するオイル潤滑システム、そしてスムーズな排気の流れを実現し、力強いトルクと高い燃焼効率を支える4-2-1排気システムを採用。
さらに、組み合わされる6速マニュアルミッションのギア比も、専用のものとして気持ちの良いつながりと途切れない加速感を実現しているのです。
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なお、デミオはマイナーチェンジで1.3Lガソリンエンジンが1.5Lへと変更されますが、ベーシックな1.5Lモデルはレギュラーガソリン仕様で、15MBとはチューニングが異なっています。
一方の足回りはブレーキ径こそ1.3ガソリンモデルよりも大径のものが採用されるものの、サスペンションはベース車と共通。
シートも同じくベース車と同様のものが採用されていますが、このあたりはモータースポーツに参戦するなら交換してしまう部分故といったところでしょう。
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その他のインテリアも基本的には1.3Lのベーシックグレードと共通で、マツダコネクトは装着されずにラジオのみ。ただしUSB端子は標準なので、スマホ内の音楽は楽しめますし、最近のスマホナビもかなり進化しているので、大きなマイナスポイントにはならないハズ。
過去のモータースポーツベース車はエアコンレス(もしくはオプション設定)というものも珍しくありませんでしたが、15MBはエアコン標準装備。さすがにオートエアコンではありませんが、こちらも必要十分。
つまり、普段乗りをするために必要な装備は残しつつ、楽しい走りをするための部分に手が入ったグレードが15MBというワケなのです。
そのため、このまま素の状態を楽しむもよし、さらなるチューニングで変化を楽しむもよしのすっぴんグレードという感じ。
外観も通常のデミオとほとんど変わらないので、街に溶け込むステルス性も見逃せません(笑)。
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ちなみに従来のデミオにも「スポルト」というスポーティグレードが存在していました。ですが、エンジンは他グレードと同様のもので、15MBのように専用のチューニングは施されていませんでした。
専用ユニットを搭載した15MBは、デミオ史上で最もスポーティなグレードと言っても過言ではありません。
デミオ 15MBの中古車相場はどんな感じ?
知る人ぞ知るというマニアックなグレードの15MBなだけに、執筆時点での掲載台数は5台とかなりレアモデル。4代目デミオ全体は2450台もの掲載台数ですから、そのレアさがお分かりいただけるかと思います。
ただし、レアなグレードだからといって特別高いというわけでもなく、総額でもおよそ80万~120万円と年式相応(さすがに通常のガソリン仕様よりは値落ち幅は緩やかですが)。根気よく探せば100万円未満の予算で状態の良いものも見つけることができそうです。
モータースポーツベース車ながら、掲載中の個体はノーマルに近い状態に見えるものが多くなっていますが、手放す前にノーマル戻しがなされた個体が存在する可能性もあります。
なかなか判断するのは難しいとことですが、例えば新品同様の新車時装着タイヤが付いているのに数万km走行しているとか、走行距離に対して運転席シートやステアリングの状態がキレイすぎる個体は、納車後にすぐ社外品に交換されて、手放すときに戻した可能性も考えられるでしょう。
とはいえあくまでも可能性があるだけなので、判断は難しいところ。むしろモータースポーツに使われていた個体であれば、メンテナンスはキッチリやってあるでしょうから、そこまで気にすることもないかもしれません。
ちなみに2019年夏に登場した「MAZDA2」にも引き続き15MBが設定されているので、狙っている人は併せてチェックしてみてくださいね!(執筆時点では掲載ゼロでしたが)
文/小鮒康一、写真/篠原晃一
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