【連載コラム】白波多カミンの『引き出しからこんにちは』第28回
第28回「急にバタフライなんて泳げない」
こんにちは。お久しぶりです。いまはこのコラム、不定期でさせていただいてます。
前回、体調わるい、ぴえん。みたいなの書きましたが、まだすこしわるいです。ぴえんです。
風邪もひいちまって、保健所に電話したり、普段行かない内科とか行ったりしました。結果はただの風邪でした。ほっ。
数日、風邪ひいてたからもあるのか、いつもよりさらに頭がわるい状態で、悲観的にしか物事が見れなかったです。やばみ。
風邪が治ってきて、いまこの文章書いています。
どう悲観的だったかというと、いままでしてきたことが全部間違ってたんじゃないかって感じてました。いろんなことに挑戦しても、綺麗に飛び込めるのは最初だけで、あとは溺れているじゃないか、溺れたらだれかに助けてもらって、まるで子どもみたいに泣いて、その繰り返しを続けてるだけなんじゃないか、とそんな風にぐるぐると考えてました。それ自体も溺れてました。そこがとても浅いプールだってことはなんとなく解りながら。そして、そのプールはわたし自身が用意しているものだということも。
「なりたい自分」をいつも「いまの自分」から遠いところに設定して、ジャンプするってことばっかりしてきたみたい。
こうやっていま、読んでくれてるあなたがいるのに、”全部間違ってた”なんて傲慢だよね〜。お恥ずかしい。
でもいまもこころのどこかに”自分が間違ってる感”が漂っている。いま思ったけど、これは小さい頃から慣れ親しんでいる感覚。その状態がデフォルトなのかもな。
それってあんまり良くなさそう。
急に心のクセは変えられないけど、気づけただけましかもしれない。
おとつい、友だちに「元気ない。えーん」ってLINEしたら、「そうなん、1週間くらい休んでうちくる?」と返ってきた。彼女のおうちはすこし遠いので、とりあえず散歩しながら電話した。ひとしきり話して、彼女は的確なアドバイスののちに、冗談っぽく「もう、〇〇ちゃん(本名)が元気になるなら、それでいいやん。なんでもいいやん。」って言った。その言葉に張り詰めていた気持ちがふっと解けて、じーんとしたわたしは雨が降り出した川の河川敷ですこし泣いた。優しいなー。うぅー。
まぁ、近況はそんなかんじで、いまは、ふとんの中でこれを書いてるわけだけど、本当にこのシーツは気持ちいいなと思った。三重ガーゼって名前で売られてたやつ。さわさわ手足を動かして感触を確かめています。
また書きます。
文と絵:
・白波多カミン オフィシャル・ウェブサイト
http://shirahatakamin.com/
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https://00m.in/KPVd8


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