カワイイ動物地球代表の「チンチラ」は、野生では絶滅危惧種の保護動物だった!
突然ですが、地球で一番カワイイ動物といえばどんな動物を思い浮かべますか?
これは人によって違うとは思いますが、世界一カワイイとの呼び声が高いのは「チンチラ」です。
今回は絶滅の危機に瀕しながらも、そのキュートな姿で人々を魅了するチンチラについてご紹介します。
チンチラとは?
チンチラとは、チンチラ科チンチラ属に属するげっ歯目の動物です。
まるで絵本の中から飛び出したようなその姿は反則級にカワイイと言われており、ペットとしても非常に人気がある動物です。
げっ歯類
げっ歯類は、リスやネズミ、ビーバー、ヤマアラシなどが含まれる哺乳類の総称です。
文字通り歯が発達しており、何かをかじるのに特化した顎を持っています。
げっ歯類は草食性の動物が多いのですが、中には雑食性の動物もいて種類によって特性も違ってきます。
また、世界各地に様々なげっ歯類が生息しており、現在では約2,400種類ほどが発見されているそうです。
小さいですが繁殖力や生命力にとても恵まれているため、条件が整えば大量発生することもあります。
生息地
チンチラはチリの固有種であり、南アメリカ大陸原産です。標高約400m~1,650mほどの比較的高い地域に生息しています。
体長は約25cm~35cmほどまで成長し、尾長だけでも約15cm~20cmほどになるのだとか。
そして体重は約400g~600gと軽いものの、見た目は意外とずんぐりむっくりです。それがまた可愛いんですけどね!
体には銀灰色や青灰色の毛が生えており、大きな耳や長い尾を持っているのも特徴となっています。
生態
チンチラは山岳地帯の岩場などに巣を作って集団生活をする動物で、物音にとても敏感な動物です。
夜行性の動物となっていて、オスとメスと子どもたちが集まって暮らしています。また、野生では植物などを食べて生活しています。
ただ、野生は天敵であるキツネやフクロウに狙われることが多いため、数年しか生きられないことも多いようです。
とにかくカワイイ!
チンチラはとにかくカワイイ生き物です。その見た目はげっ歯類の仲間とは思えないくらいふわふわで、なんだかモチモチしていそうですよね。
事実、チンチラは世界中で愛されている動物となっています。
世界一カワイイ動物にもランクイン!
2013年にCNNが独自調査したアンケートでは第10位にランクインするほど、可愛い動物という地位を確立していると言えます。
つまり、世界が認める可愛さということですね!
トトロのモデルにも!
チンチラはあくまでも噂ですが、ジブリ映画「となりのトトロ」に登場するトトロのモデルになったとも言われています。
これに関しては宮崎駿監督が「トトロはチンチラをモデルにしました」とは発言していないので、他にも「ミミズクがモデルだ」とか「トロールがモデルだ」という説もあるくらいです。
また、子どもたちに大人気のゲーム「ポケットモンスター」に登場するチラーミィやチラチーノのモデルにもなっているなど、とにかくその可愛さはモデルにしたくなるほどだということがわかりますね。
ペットとして人気
チンチラは、ペットとしても人気があります。
家に迎えるなら生後3ヶ月前後がちょうどいいとされており、その時期から飼い始めて人間に懐いているチンチラも多いです。
他にもペットとして最適な要因も多いので、興味がある人はぜひお家に迎えてみてはいかがでしょうか?
寿命が長い
チンチラは飼育下だと約10年~15年ほど生きるとされ、長くて20年以上生きたチンチラの例もあります。
そのため、長くペットと一緒にいたい人にとってはぴったりですよね。
また、記録によると25歳半まで生きたチンチラや、27歳まで生きたチンチラまでいるとされています。
つまり、人間の人生の約4分の1~3分の1を一緒に過ごせるということになります。
病気になりにくい
チンチラはとてもデリケートそうな生き物ですが、実は丈夫で病気になりにくいという特性を持っています。
確かに物音などには敏感で神経質なところもあるし、温度や湿度の変化には弱いですが、それでも病気をすることはあまりありません。
ペットとして迎える場合も、病気をあまりしないというのは大きなポイントとなりますよね。
ただ、病気になってしまった場合には、チンチラを診ることが出来る動物病院はそれほど多くはありません。そのため、事前に動物病院も調べておいた方が良さそうです。
とにかく可愛すぎる!
チンチラはマジでめっちゃカワイイです。これはもう言葉で説明するよりも写真を見ればわかるのですが、とにかくカワイイです。
普段は臆病な性格をしているのですが、小さな頃から育てて慣れさせれば人懐っこい性格になります。
個体によっては抱っこさせてくれる甘えん坊なチンチラもいるなど、もうとにかくカワイイわけです!(笑)
意外と凶暴
ただ、チンチラは見かけによらず凶暴な面もあるので、その点だけは注意しましょう。
特にオスを同時飼育や複数飼育をすると喧嘩することもあります。そのため、チンチラを迎える際は1匹に対して1個のケージを用意することが必要です。
また、身体能力が高く運動神経抜群ですので、狭いケージだと逆にストレスが溜まってしまうこともあります。飼育するなら広めのケージを用意してあげましょう。
野生では絶滅の危機
ペットとしてのチンチラは繁殖することができるので大丈夫なのですが、野生のチンチラは絶滅危惧種に指定されています。こればかりは今後も保護活動が必須です。
食肉・毛皮のために乱獲された
なぜ野生のチンチラが絶滅の危機に瀕しているのかというと、それは食肉や毛皮のために乱獲されたことが原因です。
チンチラは食肉として現地の人に食べられていただけではなく、美しく上質な毛皮を持っているということで乱獲されてしまいました。
それによって個体数が減少し、現在のように絶滅危惧種になってしまったのです。
現在はワシントン条約で輸出入禁止!
チンチラは、サイテスⅠに属する保護動物です。
これは3つあるサイテスの中で最も絶滅の危機に瀕した動物に適応されるカテゴリーで、パンダと同じ位置に属しています。
それほど野生のチンチラが貴重であるということを示しています。そのため、野生のチンチラを輸入することはできません。
その一方でペットとして飼われているチンチラは繁殖させられたものであり、野生のものとはまた別物となっています。
ペット飼育が禁止されているわけではないので、ペットとして育てたいなら繁殖されたチンチラを迎えてあげましょう。
世界中のチンチラは親戚?
世界中にいるチンチラは、親戚だと言っても過言ではありません。その理由は、ある男性がチンチラを広めたことに関係しています。
チャップマンのチンチラ
ペットとして飼育できるチンチラは繁殖されたものなのですが、それを最初に持ち込んだのはチリ北部の鉱山で働いていたアメリカ人のマティアス・F・チャップマンという人物だったそうです。
彼がチンチラのオス8匹とメス3匹をアメリカに持ち込んだものが繁殖し、それが広まっていきました。
今では世界中でペットとして飼われるようになっているため、ある意味で飼われているチンチラはみんな親戚と言えますね。
まとめ
世界一カワイイ動物は、人の好みによって変わってくるので厳密には決められませんが、チンチラは間違いなく世界一カワイイ動物の一角を担うと言っても過言ではありませんね。
チンチラはペットにも最適ですが、野生の種は絶滅の危機に瀕する貴重な動物です。ただ、チンチラの可愛さは世界共通ですね。
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