カレーに適した玉ねぎの切り方は?切り方で味は変わる?
カレーにつきものの具材の1つに玉ねぎがあります。しかし、この玉ねぎ、切り方によって味が変わったりするのでしょうか?玉ねぎの基本の切り方と切り方が味に与える特徴から、最もカレーに適しているとされる玉ねぎの切り方について調べてみました。
カレーに入れる玉ねぎはどう切ると美味しくなる?
カレーに必ず入れる野菜の1つが玉ねぎです。カレーを作るときに皆さんはどのように切っているでしょうか?
カレーの作り方を調べてみると、玉ねぎの切り方は通常はくし切りと呼ばれる切り方が主流です。しかし、本当にくし切りが一番カレーにあった玉ねぎの切り方なのでしょうか?
そこで玉ねぎの切り方の特徴と、玉ねぎの切り方が料理の味にどのような影響を与えるかを調べてみました。カレーを作るときに適した玉ねぎの切り方をご紹介します。
玉ねぎの種類
カレーを作るときに入れる玉ねぎにはどのような種類が適しているのでしょうか?玉ねぎにもいろいろな種類があり、特徴もさまざまです。玉ねぎの種類をご紹介します。
黄玉ねぎ
玉ねぎというと通常はこの黄玉ねぎを指すほど、最もポピュラーな品種です。1年中市場に出回り、収穫してから約1か月間乾燥してから出荷されます。
薄皮は明るい茶色で辛みが強いですが、時間をかけて加熱することで甘みが増すのが特徴です。幅広い料理に利用され、サラダから煮物に炒め物、スープなど、多様なレシピがあります。
品種としては「修多郎」「北もみじ2000」「スーパー北もみじ」などが一般的です。
赤玉ねぎ
「紫玉ねぎ」「レッドオニオン」とも呼ばれ、玉ねぎならではの強い香りや辛味が少なく、黄玉ねぎより水分の多い甘みのある玉ねぎです。
目によいとされるアントシアニンを含み、彩りとしてサラダに適しています。酢漬けにすることでピンク色に変色することから、ピクルスなどにしても楽しめる品種です。
品種としては「湘南レッド」や「アーリーレッド」などが流通しています。
白玉ねぎ
市場に出回るのは2~4月ごろという、春先限定の極早生種の1つです。「新玉ねぎ」と呼ばれて売られているのがこの白玉ねぎで、水分が多いことから乾燥処理には向かず、日持ちしない難点があります。
みずみずしくて辛味が少なく、甘みが強い点が特徴です。そのためサラダやオニオンスライスなどの生食向きで、別名「サラダオニオン」と呼ばれることもあります。
品種としては「愛知早生白」「真白」「サラダタマネギ」などがあり、愛知県や静岡県といった温暖地が主な産地です。
ペコロス
直径3~4cmほどの小型の玉ねぎの総称で、品種として小型のものと、黄玉ねぎを密植することで成長を抑制したものがあります。
一口サイズと小さいことから、そのままシチューやポトフなどに入れたり、ほかの料理の付け合わせや、ピクルスなどにしてもよいでしょう。
玉ねぎの基本の切り方
玉ねぎにはどのような切り方があるのでしょうか?普段よく使われる玉ねぎの切り方をまとめてみました。
くし切り
皮をむいた玉ねぎのヘタの部分を取り除いたら、縦半分にカットします。切り口を下にしてさらに縦に半分に切り、繊維にそって中心に向かって等分していけばくし切りの完成です。
繊維にそって大きめに切ることからシャキシャキ感が残り、煮崩れしない特徴があります。そのため玉ねぎの形をあえて残したい、カレーや肉じゃがなどの煮込み料理で重宝される切り方です。
薄切り
玉ねぎの皮を切ったら心を取り、縦に切るところまではくし切りと一緒です。後は切り口を下にして薄く切っていくだけですが、目的によって切る向きを変えます。
繊維にそって薄く切ると、食感を残せることから炒め物やスープ、煮物におすすめです。逆に繊維を断つように切ると、水にさらしたときに簡単に辛みを抜けることから、サラダや和え物に向いています。
みじん切り
縦割りにした玉ねぎの切り口を下向きに置いたら、まずは端を残して繊維に沿うように、少し厚めの薄切りにしていきます。次に向きを横に変えてから、先ほど同様に端を残しつつ、包丁を横に入れて少し厚めの薄切りにしてください。あとは切り込みを入れた端から切っていけばみじん切りの完成です。
みじん切りは餃子の種やハンバーグなどの練り物、ドレッシングのアクセントなど、さまざまな料理で利用されます。
玉ねぎは切り方で味が変わる?
玉ねぎはどのように切るかで味が変わる野菜です。では具体的にどのように変わるのでしょうか?
繊維にそった切り方
繊維にそって玉ねぎを切ると、玉ねぎの細胞が壊れず残りやすいことから、シャキッとした食感が残りやすく、辛味も残ります。そのため食感を残したい炒め物や、繊維がしっかりしていて煮崩れしにくいことから、肉じゃがなどの煮物料理におすすめです。
繊維を断ち切る切り方
繊維を断ち切るように玉ねぎを切ると、玉ねぎの食感が柔らかくなります。細胞が壊れることから空気に触れる面も増え、辛味も抜けやすい点も特徴です。
玉ねぎの甘みや旨味も出やすいことから、スープなどの煮込み料理によく使われます。食感が柔らかくなることからサラダにも向いた切り方ですが、玉ねぎの種類によっては辛みが残っているため、水にさらしてからがよいでしょう。
みじん切り
みじん切りは最も細かく切ることから玉ねぎの細胞が壊れやすく、そのために玉ねぎの栄養素を効率よく摂取することができます。料理に使っても玉ねぎの旨味や甘味が最も出やすいことから、ソースやドレッシングのほか、ひき肉料理との相性も抜群です。
カレーに一番適した玉ねぎの切り方は?
ここまで玉ねぎの切り方とその特徴をみてきましたが、結局カレーに適した玉ねぎの切り方はどの切り方なのでしょうか?
ベースであるあめ色玉ねぎを作るときにはスライスでもみじん切りでも、味に変化はないといいます。具として残すために入れる玉ねぎは、やはりくし切りが一番のようです。
つまり旨みを出すなら繊維を断つように切った玉ねぎを使い、玉ねぎそのものを残したい場合にはくし切りにするのがカレーにあった玉ねぎの切り方といえます。
おわりに
カレーは日本人にとって国民食ともいえる料理です。それだけに具材の切り方にもこだわりのある家庭も多いことでしょう。
玉ねぎは切り方によって味が変わる食材です。しかしカレーに使う場合には、旨み用と具材用の2つに分けて使い分ける方がよいといえます。ぜひ玉ねぎを使いこなして美味しいカレーを楽しんでください!
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