【レビュー】レイシズム集団の中心にいた男が辿る壮絶な再生の軌跡―『SKIN/スキン』

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【レビュー】レイシズム集団の中心にいた男が辿る壮絶な再生の軌跡―『SKIN/スキン』

これは他者への激しい差別や偏見を率先して行い、自身を省みなかった主人公が、初めて自己と向き合い、今度は自身に対する差別や偏見から逃れて生きることを志向するまでを描いた物語。

肌の色や人種を理由に不当に他者を差別するレイシズム。

一方で、自身の周囲に対する意見や態度の表明でもあるタトゥー。

スキン(肌)という本作のタイトルは、この2つの観点を意識したダブルミーニングとなっている――。

驚くべき実話に基づいた映画だ。

その実話とは、かつてアメリカで結成されたスキンヘッドの凶悪なレイシズム集団『ヴィランダーズ』共同創設者、ブライオン・ワイドナーの体験談

白人至上主義者として仲間たちと生きてきた男は、連れ子を抱えたあるシングルマザーとの出会いから自分を見つめ直すようになる。

愛する者、その子供たちの側にいてその存在を守りたいというシンプルで強い想いが、同じくシンプルであったハズの差別主義との決別へ男を向かわせる。

そう簡単にはカタギには戻さねえ、と言わんばかりの元仲間たちの脅迫や仕打ちが凄まじい・・・

観ているこちらが心折れそうになるほどの追い込みと残忍さ。

それでもこの映画は安易な感動モノに流れることを拒否し、その厳しい現実をも一つずつ拾っては観る者の眼前に突きつけてくる。

男が差別集団からの脱退を公言しても世間の目は甘くない。

これまで自身が行ってきた差別や偏見は気付かないうちに自分自身の首を絞めている。

それでも男が他者の優しさに触れ、毒蛇がその派手な姿から脱皮した時、わずかな希望の光が男を照らす。

その時の男の顔がまるで赤ん坊のように見えて、考える間もなく突然流れ出した自分の涙を止めることができなかった。

 

『SKIN/スキン』

■監督・脚本:ガイ・ナティーヴ
■製作:ジェイミー・レイ・ニューマン、ガイ・ナティーヴ
■出演:ジェイミー・ベル、ダニエル・マクドナルド、ダニエル・ヘンシュオール 他

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