「2ちゃんねる」開設者・ひろゆきが語る、最小の努力で最大の成果を得る「頭のいい生き方」

「2ちゃんねる」開設者・ひろゆきが語る、最小の努力で最大の成果を得る「頭のいい生き方」

 「努力は必ず報われる」という言葉がありますが、報われることばかりではないということは、皆さんもご存じかと思います。

 「努力しない努力をきわめて、いま、ぼくはフランスのパリで余生みたいな生活を送る」と『1%の努力』に記すのは、匿名掲示板「2ちゃんねる」開設者として知られる、ひろゆきさんです。彼は「必要だったのは、お金や時間ではない。『思考』だった」「『頑張ればなんとかなる』と思っている人は、甘い。努力でなんとかしようとする人は『やり方』を変えない」(本書より)と述べます。

 では、どうすれば思考を変えられるのか。どんなふうに思考を変えればよいのか。ひろゆきさん自身の生き方を振り返りながら、「前提条件」「優先順位」「ニーズと価値」「ポジション」「努力」「パターン化」「余生」という7つの印象的なエピソードをもとに、「最小の努力で最大の成果を得る方法」を本書で教えています。

 たとえば、本書に出てくる考え方のひとつが「片手はつねに空けておけ」というもの。これは、ひろゆきさん自身の育った環境によるものが大きいといいます。

 ひろゆきさんは1976年神奈川県生まれ。幼少期に東京都北区赤羽の国税局宿舎に移り住み、通っていた小学校では約9割の子どもが団地住まいだったそうです。団地には生活保護を受けている人が多かったことから、ひろゆきさんの根底には「お金がなくても生きられる」「働かなくても全然かまわない」という考えがあるのだとか。

 しかし、だからこそ「お金がない。じゃあどうしよう?」という思考が脳をフル回転させるのだといいます。前提条件として「努力で解決しよう」と常にガツガツしている人より、少なくとも片手を空けておけるくらいの余裕を持つ人でないと、目の前に訪れたチャンスをつかむことはできないと説いています。

 もうひとつ、ひろゆきさんが大事にしている考えが「自分が人と違うことは何か」を見つけること。自身の才能のタイプを知る方法としてわかりやすいのが、本書で紹介されている「夏休みの宿題への取り組み方」の例です。「早めに終わらせる、あるいは毎日コツコツやるタイプ」など3つのタイプを挙げ、「それぞれに合った部分を集中的に鍛えれば、頭一つ抜きん出た存在になれる」(本書より)としています。
 
 「『自分にしかないもの』『他の人があまり考えないこと』という武器で勝率を高めたり、勝った時はすごく気持ちがいい。自分の持っている能力や機能を、どこのポジションに持っていけば人生がラクになるか。それをいつも考えていると、人生が生きやすくなるし、シンプルに楽しい」(本書より)

 「無駄な努力をせずに生きたい」と思うのは誰しも同じはず。そのためにはどう考え、どう行動すればよいか、その”考え方の軸”ともいえる部分を、本書から学んでみてはいかがでしょうか。

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