鈴木絢音は恋愛ドラマにハマり中!? 映画『死神遣いの事件帖』インタビュー “乃木坂46を知ってもらえる架け橋になってグループに貢献すること”が目標に
映画と舞台を完全連動させるプロジェクト【東映ムビ×ステ】の新作、映画『死神遣いの事件帖 -傀儡夜曲(くぐつやきょく)-』(6月12日より劇場公開中)に出演する、鈴木絢音さんにインタビュー。
本作は、江戸を舞台に“死神遣い”の探偵・久坂幻士郎(鈴木拡樹)が、契約している死神・十蘭(安井謙太郎)と共に舞い込む依頼を解決していく物語。そして7月・8月には、映画と連動した舞台作品『死神遣いの事件帖 -鎮魂侠曲(ちんこんきょうきょく)-』が上演されます。
映画の中で、幻士郎が追うことになる謎の事件は「遊女連続殺人」。 物語の鍵を握る吉原遊郭の惣名主の娘・お藤を、舞台やドラマなど活躍の場を広げる乃木坂46の鈴木絢音さんが演じます。
鈴木さんに撮影の裏側やエンタメ自粛期間中の変化など、お話を伺いました!
鈴木絢音が他キャストよりも“一番頑張ったかもしれない”こととは?
――オリジナル作品ということで、演じる役柄について教えてください。
鈴木:お藤という女の子で、性格はちゃきちゃきとした江戸っ子で吉原遊郭の惣名主の娘です。キーパーソンになる人物です。
――かなり重要な役どころですよね! 演じる上で意識したのはどんな部分ですか?
鈴木:ベースが時代劇なので、仕草だったりは現代のお芝居とは違うところがあったので、そこは意識しました。
――これまで時代劇の作品に参加されたことは?
鈴木:今回が初めてだったので、着物など支度の時間は普通の現代を舞台にしたドラマなどに比べると2倍くらいかかるんじゃないかなと思いました。お芝居の中で急ぐシーンがあったんですけど、お着物で急ぎ足で走るというのが難しくて、何度も撮り直しました。
――監督に受けたディレクションがあれば教えてください。
鈴木:私自身は台本を読ませていただいて、明るいけれどちょっと影もある女の子という印象を持っていたんですけれど、監督さんから「ちゃきちゃきとした江戸っ子の要素を入れてほしい」と言っていただいたことで、お藤のキャラクター像が完成したなと印象に残っています。
――お藤はそんなに暗い部分を出さない、芯が強い子だなと思いました。ご自身と似ている部分や共通点はありますか?
鈴木:あまりないかもしれないです。私は本当に暗いタイプなので(笑)。お藤のような強さもないですし、正反対かもしれません(笑)。
――そうなのですね。お藤のような女の子をどう思いますか?
鈴木:素敵だなと思います。みんなから愛されそうだなって。モテるというよりは、“愛される”という印象を受けます。お藤の強さみたいな部分に憧れはありますね。私はとても悩んでしまうので、今回演じたことでお藤の強さをもらえていたらいいなと思います(笑)。
――撮影現場で印象的だったことは?
鈴木:京都東映撮影所で撮影させていただいたんですけど、12月の撮影だったので、とても寒かったです。本当に寒すぎて口が回らなくなっていたりして、完成した作品を観たときに、「あ~、もうちょっと滑舌が良かったらなあ」と思ったりしました。
――全然それは感じなかったです! 白い息とかも出ておらず!!
鈴木:あ、出ていなかったですか!? でもやっぱり、私の滑舌の甘さと寒さからくる口の回らなさが相まって絶妙にダメだった部分があったので、そこは後悔しています……。
――むしろ暖かそうな雰囲気でした! そうだとすると、お藤はけっこう薄着でしたよね?
鈴木:薄着で裸足だったので、末端の方から冷えがきましたね。カットがかかったらずっと温かい火のそばにいました(笑)。死神さんとかは着込んでいる量が多かったので、ひょうひょうとしていらっしゃいました。俳優さん魂を感じましたね。
――そんな辛さは感じず、春先かな?と思って観ていました(笑)。
鈴木:わあ、良かったです!
――お藤が一番薄着で寒そうですよね。そういった意味では一番頑張られたんじゃないかな、と。
鈴木:寒さに関しては一番頑張ったかもしれないです(笑)。
実はあの部分に変化が!
――心に残っているシーンは?
鈴木:殺陣のシーンはとても印象に残っています。実際に影からちょこちょこ見ていて、熱量を現場でも感じましたし、作品を観てもスクリーン越しに伝わってくるものがあり個人的にも感動して、その後のお藤のシーンにより感情が入りました。もともと戦っているシーンなどがあまり得意ではなくて、目を逸らしてしまいがちなんです。実際に生で見ていても、本当に痛そうというか、辛そうな感じがしていて、本当は目をつむりたいものの、一生懸命見させていただきました。
――実は冬だったというお話もありましたが、一度観ただけでは気づかない細かな見どころを教えてください。
鈴木:お藤に関してなんですけど、本当に一番最後のシーンのお着物が実は変わっています。気づくかなぁ? 実は同じピンク色のお着物ではあるんですけど、ちょっと大人っぽくなっているんです。
恋愛ドラマにハマり中!?
――では、エンタメ自粛期間に改めて気付いたことや変化は?
鈴木:自分自身もライブや舞台が中止になってしまったので、すごく残念な気持ちもあるんですけど、おうち時間を過ごすにあたって画面越しにお芝居だったりコンテンツを観させていただく機会がすごく増えたので、生で観るお芝居の良さももちろんありますし、映像で観るお芝居だったりも素敵だなと感じています。今まで集中して観られる時間があまりなかったので、そう思えています。連続ドラマなどは、1日1時間きっちり観るというのが難しかったりして、途中で区切って観ていくと最初のほうを忘れてしまう、みたいなこともあったので、そういうことがなく、1日ちゃんと1話ずつ観ていくことが出来ています。
――どんなジャンルを観ているんですか?
鈴木:恋愛モノが多いです。今まであまりそういったジャンルを観てこなかったので、今よく観ている気がします。恋愛モノは、つい前のめりで観てしまうというか。恋敵が現れたりとか、ハラハラドキドキする感じがありますね(笑)。
――今後チャレンジしたいことは?
鈴木:お芝居のお仕事は続けていきたいな、という気持ちはあります。
――最近は舞台だけでなく連続ドラマにも出演されたり、演技のお仕事が増えて気持ちに変化はありましたか?
鈴木:やっぱりグループに入っている人間なので、いつもグループのために出来ることはなんだろう、と考えています。私自身、グループの中にいて貢献するということはもちろんできると思いつつ、外に出て、外のお仕事でいろんな人に乃木坂46を知ってもらえるような架け橋になるというか、そういったお仕事がすごく楽しいなと思っていますし、やりがいも自分自身で感じています。そんな形でこれからもグループに貢献していけたらいいな、というのが目標になりましたね。
――今作は同じグループのメンバーと観に行きますか?
鈴木:うーん、たぶん行かないですね(笑)。
――一緒に映画を観に行ったりされないんですか?
鈴木:堀未央奈ちゃんの『ホットギミック ガールミーツボーイ』 は、仲の良い渡辺みり愛ちゃんと観に行ったりしました。自分の作品は一緒に観に行くのは恥ずかしいです。
――では、作品を楽しみにしている方にメッセージをお願いします。
鈴木:時代劇ではあるんですけれど、そこに探偵や死神だったり、いろいろな要素が加わっています。私自身、この作品に参加するまで時代劇をあまり観たことがなかったんですが、完成した作品を観て、本当に親しみやすい、幅広い世代の方に楽しんでいただける作品になっていると思いますので、劇場に足を運んでいただければと思います。
――ありがとうございました!
映画『死神遣いの事件帖 -傀儡夜曲-』は劇場公開中。舞台『死神遣いの事件帖 -鎮魂侠曲-』は7月23日より上演予定です。
※映画版と舞台版キャストは異なるのでご注意ください。
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映画『死神遣いの事件帖 -傀儡夜曲-』
【あらすじ】
三代将軍・家光の時代。江戸に、“死神遣い”の探偵・久坂幻士郎という男がいた。幻士郎は、十蘭という“死神”と契約しており、自分の寿命の一部と引き換えに、不思議な能力を使うことができるのだ。そんな幻士郎と十蘭のもとに、ある女の行方を捜してほしいという依頼が舞い込んだ。手掛かりは「右目の端に黒子(ほくろ)」「桐紋の短剣」のみ。破格の手付金を受け取り、気を良くした幻士郎は早速、調査を開始。
そんな折、吉原遊郭の惣名主・庄司甚右衛門は頭を抱えていた。大門が閉まれば出入り不可能な吉原で、真夜中、遊女が大門の外に連れ出され、次々に殺されていたのだ。
幻士郎が追う「黒子の女」と「遊女連続殺人」の関係は? 吉原遊廓の惣名主を父にもつ侠客の新之助や、その姉・お藤も巻き込んで、やがて明らかになる、驚きの真相!
三枚目ヒーロー・幻士郎! 命を賭して、何守る?! いざ、今日も三途で鬼退治!【映画 2020年 6月12日 (金) 公開】
出演:
鈴木拡樹
安井謙太郎 崎山つばさ / 鈴木絢音(乃木坂46)
押田 岳 松浦 司 松本寛也 北川尚弥
高田里穂 田邉幸太郎 萩野 崇 陳内 将
山口馬木也 堀内正美 高田聖子
脚本:須藤泰司 監督:柴﨑貴行【舞台 2020年 7・8月 上演】
出演:
崎山つばさ 安井謙太郎
陳内 将 松浦 司 松本寛也 北川尚弥
櫻井圭登 エリザベス・マリー 田邉幸太郎
輝馬 谷口賢志 / 山崎銀之丞
原案:須藤泰司 脚本・演出:毛利亘宏(少年社中)公式HP shinitsuka.com[リンク]
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