クローゼットの扉の種類とは?メリット・デメリットは
クローゼットは部屋の間取りによって扉の形を変える必要があります。クローゼットの扉のタイプにあわせて必要とするスペースに差があるからです。ではクローゼットの扉にはどのような種類があるのでしょうか?メリット・デメリットとあわせてご紹介します。
クローゼットの扉の種類ごとのメリットとデメリット
クローゼットは服の整理のために、あるととても便利なものです。クローゼットにも壁面クローゼットやウォークインクローゼットなどのさまざまな種類がありますが、同様にクローゼットの扉にもさまざまな種類があります。「クローゼットの扉の形はどれも同じ」と思っていませんか?
いざ現実に使うようになると、その扉の形状によってクローゼットの使いやすさは大きく変わるのです。クローゼットの扉の種類ごとのメリット・デメリットをご紹介します。
クローゼットの扉のタイプその1・折れ戸
クローゼットの扉の中で最も多いタイプがこの折れ戸です。クローゼットを設置する際に扉に注文をつけなければ、多くの建築会社がこの折れ戸を採用するといわれているほどポピュラーな扉になります。
この折れ戸のメリットは、開け閉めの際に必要とするスペースが少なくてすむことです。さらに全開にしやすく、扉の厚さも1枚分ですむため奥行きがとりやすい点も無視できません。
開いたときに部屋側への出っ張りもおさえやすく、サイズバリエーションも多くあります。折れ戸の中には扉そのものが上吊り式のものもあり、下の床の部分にレールがないことから掃除がしやすい点も魅力です。
一方のデメリットは、他のタイプの扉と比べると動きが複雑になるため、レールや扉本体に不具合が出やすいことでしょう。
また、扉を折りたたむ分だけ厚みがでることから、服を収納する場合に両端の服がとりだしにくかったり、そもそも入れることもできない場合があります。
上吊り式の場合には、扉を両サイドの端に固定する必要も出てくることから、引き出し式の収納を入れたい場合には扉の幅の分だけデッドスペースができてしまう点も困りものです。
開く際にも引っ張る必要があるため、握力の低い子供や老人に不向きな扉ともいえます。
クローゼットの扉のタイプその2・引き戸
押入れの印象が強い引き戸ですが、クローゼットでは近年、連動式の3枚スライド引き戸も広まっています。そんな引き戸のメリットは、扉の前に物が置かれていても開閉に影響がない点です。
扉が手前に出っ張らないことから、開けっ放しのままでも邪魔になることもありません。扉を横にスライドさせるだけのため、小さい力でも開閉できることから、子供や老人でも扱いやすい点も見逃せません。
一方のデメリットは、扉の厚みの分だけ奥行きが狭くなり、収納スペースをとられることです。もちろん2枚タイプよりも3枚タイプの扉の方が、より収納スペースが減ることになります。
また、扉を全開にすることができないため、服選びや出し入れ、掃除のときなどに不便さを感じる方も多くいます。これらのデメリットへの不満から、最終的にほかのタイプの扉と交換する方が多い点にも留意して選びたい扉です。
クローゼットの扉のタイプその3・開き戸
開き戸には両開きタイプと片開きタイプがありますが、場所や用途にあわせて上手に選びたい扉です。開き戸のメリットは、扉を閉めればすっきりとして見栄えもよく、クローゼットの幅や設置場所によって、両開きと片開きなど扉を開けやすいサイズに分割できることです。
また、扉の裏側にネクタイなどの小物をひっかけるなど、有効活用ができる点も見逃せません。全開にすればクローゼットの中も一目で確認できます。ただ手前に引くだけなので、扱いやすい点もメリットです。
一方のデメリットは、扉を開けるためにスペースが必要になることでしょう。そのため設置場所を選ぶ必要があります。また開けっ放しにしておくと、扉が邪魔になる点も困りものです。
クローゼット内の換気や掃除のために開けておく場合も考えて、扉のサイズにもこだわる必要があるといえます。
クローゼットの扉のタイプその4・扉なし
クローゼットには扉がなくてはいけないわけではありません。思い切って扉そのものを取り払ってしまうことも一つの選択肢です。扉なしの場合のメリットは、服の出し入れがスムーズになるだけでなく、あえてみせる収納も楽しむことができます。
扉が無くなってスペースができる分、クローゼットが開放感のある空間へと変わる点も特徴です。上吊り式の折れ戸の場合と同様に、床にレールがないため掃除などのメンテナンスも楽におこなえます。
扉なしの場合のデメリットは、中に収納したものがホコリにさらされる点です。また、みせる収納を楽しんでいる方はよいですが、中には常に見えた状態が気になる方も多いでしょう。
そのような場合には、スクリーンやカーテン、アコーディオンドアなどを設置する方も多く、設置場所にも配慮が必要になります。
おわりに
クローゼットの扉とひとことでいってもさまざまな種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。使う方や設置場所によっても選ぶ扉は変わるのです。近年ではリフォームの際に、玄関正面にわずかなスペースをとって、コート用のクローゼットを両開きの扉で作る方も増えているといいます。
自宅にクローゼットを設置する場合には、各部屋の間取りや誰の部屋にするのか、どのような家具を置くのかといった細かいことも検討してから、扉を選ぶと間違いも少なくてすむはずです。扉の特徴をよく理解したうえで、自分にあった扉を選んでください。
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