チキン野郎ってどんな意味?なんでチキンが使われるのか?

臆病者やビビリの人を「チキン野郎」っていいますよね。ではなぜ「チキン」が使われるのでしょうか?
ここではチキン野郎の意味や、「チキン」という言葉が使われる理由を分かりやすく解説していきます。
チキン野郎のチキン

チキン野郎というのは「臆病者」「腰抜け」「ビビリ」などの意味があります。
臆病な人に対して「このチキン野郎!」などと言いますね。あまり良い言葉ではありませんが、チキン野郎の「チキン」とはどういう意味なのでしょうか?
日本語では臆病
日本語で「チキン」といえば、鶏肉を思い浮かべるでしょう。
フライドチキンやチキンナゲットなど、私たちが食べる鶏肉をイメージする人が多いのではないでしょうか?
このチキンは日本語では「臆病」という意味に相当します。
チキンの語源

では、なぜ臆病者をチキンと言うようになったのでしょうか?
この「チキン」はアメリカで広まったスラングで、チキンの語源はいくつか考えられます。
ひよこ由来説
チキンは英語では「ひよこ」という意味で、他にも青二才、若者、初心でだましやすいカモなどの意味もあります。
どの意味にも共通しているのが「未熟である」ということ。
未熟なひよこは体も小さく、とても怖がりで人が近付くと慌てて逃げます。その様子が臆病者に似ていることから「チキン野郎」と呼ばれるようになったといわれています。
鳥肌由来説
寒い時や恐怖を感じた時、人の皮膚は体温を維持するために鳥肌が立ちます。
この鳥肌というのはニワトリの羽をむしった状態と同じです。臆病者は怖がりなので、鳥肌が立ちやすく「チキン」と呼ばれるようになったといわれています。
キョロキョロ挙動不審説
ニワトリなどの鳥類は、周囲に気を配り常にキョロキョロしています。
この様子が周囲を気にして四六時中、周りの動向を伺っている様子に似ていることから「チキン」と呼ばれるようになったといわれています。
日本語でも広まったチキン

元々アメリカのスラングとして使われていた「チキン」ですが、日本語としても浸透しており、さまざまな場面で用いられています。
動詞「チキる」
臆病者という意味で「チキン」は名詞として広く用いられていましたが、最近では動詞化した「チキる」が使われるケースが増えてきています。
この「チキる」は怖気づく、弱気になるという意味です。例えば「そんなつまらないことでチキるなんて馬鹿げている」のように使われます。
チキンの類義語

チキンと同じような意味の言葉にはどのようなものがあるのでしょうか?
チキンの類義語をまとめてみましょう。
腰抜け
チキンの類義語として有名なのが「腰抜け」です。
この腰抜けは、芋を掘り起こす時にへっぴり腰になることが由来となってできた言葉。
芋を引っ張る時におっかなびっくりにやっている様子が臆病者に見えたことから「腰抜け」と呼ばれるようになりました。
腑抜け
腑抜け(ふぬけ)の「腑」は、「五臓六腑」の「腑」であり、内臓や腹わたを意味します。
つまり「腑抜け」とは、体の内臓がないということ。体に内臓がない、つまり中身が空っぽな人間であるという意味から「腑抜け」と言うようになりました。
チキンの対義語

チキンの対義語は「勇敢な」「果敢な」「堂々として勇ましい」などの意味になりますよね。
チキンの対義語にはどのようなものがあるのでしょうか?
ライオン
チキンの対義語としてよく使われるのが「ライオンハート」、つまりライオンの心臓です。
このライオンハートは、英語でもドイツ語でも用いられており、勇敢で豪胆なことを「ライオンの心臓を持っている」と表現します。
まとめ

チキン野郎は臆病者という意味で用いられるアメリカ由来のスラングです。
日本にも広く浸透しているチキン野郎は、名詞だけではなく「チキる」という動詞としても使われています。
チキンは、ひよこ、鳥肌、キョロキョロ挙動不審に動く姿などが由来となっており、確かに臆病な人はそのように見えますよね。
また、チキンの対義語や類義語の由来などを知るととても面白いですね。
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