31人の映画監督、劇場に「どこよりも早い」現金支援を実施
現在開催中の、オンライン・チャリティ上映プロジェクト『高円寺シアターバッカスを救え!』が、15日までに集まった20万円を、中間支援として劇場に送金した。
「お世話になっている映画館を支えたい」31人の監督が劇場支援
新型コロナウイルスの影響で休館中の映画館『高円寺シアターバッカス』を支えたい、という思いのもと、31人の映画監督がチャリティー上映を開催中。多数の要望を受け、配信期間の延長も決定した。
◆『高円寺シアターバッカスを救え!』オンライン・チャリティ上映
【購入】5月31日(日)まで 【視聴】6月20日(土)まで
【視聴サイト】https://bsfffes.wixsite.com/baccus-charity [リンク]
映画1本分(¥1,800)の支援で64作品見放題。
収益は決済手数料などを除く全額、劇場に寄付される。
「映画を作る映画館」高円寺シアターバッカス
高円寺シアターバッカスは、2019年に支配人の丸山大悟が立ち上げた、35席のマイクロシアター。試写会や上映イベント、ワークショップなどを中心とするインディペンデント映画の「制作拠点」をコンセプトに運営されてきた。
初年度は、収益を目的としない安価での場の提供を行ってきたため、持続化給付金の対象にはならず、休業中の維持費は全て丸山氏の個人負担。
そんな中、これまで劇場を活用してきた映画監督たちが声をかけ合い「自分たちの劇場を救おう」と自主チャリティ上映を企画。5月15日までに集まった20万円を、中間支援金として劇場に送金した。
「オンライン・チャリティ上映 中間支援のご報告」(コメント)
「自分たちの劇場を、自分たちで支えよう」を合言葉に、たった4人の監督から始まった支援プロジェクトが、4月17日のチャリティ開始時には20監督、現在は31監督・64作品まで拡大し、100名を超える方にご支援をいただくことが出来ました。
新型コロナウイルスによる営業自粛の負担は、小規模劇場にとって予断を許さない状況にあるため、チャリティの途中段階ではありますが、チケットサイトPeatix様にご協力を賜り、現段階で集まった支援金の送金を実施致しました。
引き続き、皆さまのご支援と共に、ここでしか観ることのできない64本のインディペンデント映画をお楽しみ頂けることを、願っております。
発起人代表 佃 尚能
賛同監督一同
「先の見えない暗闇の中、心強い灯をいただきました」(コメント)
2月末から予定していたイベントは全て中止になり、このままどうなってしまうのだろう?劇場を続けていけるのだろうか?という不安の最中、チャリティ上映のお話をいただきました。
支援金ももちろんですが、小さな映画館がこれだけ多くの方に必要とされているということに、大きな勇気と希望をいただきました。
再開の時期はまだ見えませんが、監督、支援者の皆様への御恩は、必ずや劇場でお返しさせて頂きたいと心に誓っております。また、皆さまと映画館でお会いできる日を心から楽しみに。この度は、本当にありがとうございます。
高円寺シアターバッカス 支配人
丸山大悟
【発起人】佃尚能、松本動、渋谷悠、佐藤懐智
【賛同監督】じんのひろあき、犬童一利、カンバラトモアキ、若松宏樹、
小暮法大、松尾豪、大門嵩、伊藤広大、榎本桜、高嶋友也、渡部彩子、
川野弘毅、下井健次、松本了、繁田健治、岩倉具輝、市原剛、今尾偲、
末長敬司、澤佳一郎、菱沼康介、松本純弥、大橋隆行、道川昭如、
黒石信淵、NAGURA TEAM、M.J. Di Rocco
【企画協力】BEST SHORT FILMS FES / Peatix
※画像提供:BEST SHORT FILMS FES
(執筆者: 荏谷美幸)
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