石化して取れない加湿器のカルキ汚れの落とし方

石化して取れない加湿器のカルキ汚れの落とし方

加湿器にこびりついたカルキ汚れを取るのは、実は簡単です。来シーズンも、気持ちよく加湿器を使うために、今シーズンの汚れは、しっかり落としてから片付けましょう。誰でもできる、加湿器のカルキのとり方を紹介します。

加湿器のカルキのとり方【基本編】

大きなバケツやタライ・シンクなどに水を入れ、水の容量の1パーセントを目安にクエン酸を投入し、溶かします。加湿器のパーツ、タンク・ふた・フィルターなどをはずし、クエン酸を溶かした水に30分~1時間程浸け置きにします。その後、スポンジやブラシを使って、汚れを取り除きます。固まってしまっているカルキ汚れは、クエン酸の粉を直接ブラシなどにつけてこすると、カルキが取れやすくなります。

 

落ちにくいカルキ汚れには、クエン酸パックがおすすめです。キッチンペーパーなどでカルキ汚れの部分を覆い、クエン酸水で浸します。カルキが剥がれそうになったら、ブラシなどでこすって取り除きましょう。

 

クエン酸パックを使った取り方でも取れない頑固なカルキ汚れには、重曹をクレンザー代わりに使用します。重曹を少量の水で溶き、これを歯ブラシや布の先につけてカルキをこすり落とします。力ずくで落とそうとすると、本体に傷をつけてしまいますから注意してください。

 

加湿器の種類別カルキのとり方【詳細編】

加湿器には、仕組みの違いによって4つの種類があります。スチーム式・超音波式・気化式・ハイブリッド式です。これらの仕組みの違いによって、カルキの取り方や掃除の仕方が少し違ってきます。それぞれのタイプに合わせたカルキのとり方を紹介しますので、参考にしてください。

 

スチーム式加湿器

水分を熱の力で沸騰させ、水蒸気を出すタイプの加湿器です。カルキが一番残りやすい加湿器でもあります。 スチーム式加湿器の中には、タンクの中にクエン酸水を直接入れて運転させてもよいというものがあります。その時間などは、メーカーや機種で違いますので、取り扱い説明書やメーカーの公式ホームページで確認してみましょう。

 

超音波式加湿器

超音波の振動で水を気化させる仕組みの加湿器です。アロマオイルを直接タンクに垂らすことができる他、気化した水蒸気が熱くないのが特徴です。水を沸騰させ、蒸発させるわけではないので、カルキは残りにくい加湿器です。

 

加熱しないことで、雑菌が繁殖しやすいのが超音波式の欠点の一つです。カルキ汚れを気にするよりも、毎日の水の入れ替え・掃除・乾燥をさせることの方が大切です。シーズンが終わって片付ける際に、クエン酸で消毒と洗浄を行えばよいでしょう。

 

気化式加湿器

フィルターのスポンジなどに水を含ませ、そこに風を送ることで加湿する仕組みです。加熱されないため雑菌も繁殖しやすく、フィルターが汚れやすいのが特徴です。水の交換を細目に行うことと、フィルターの掃除が欠かせません。

 

フィルターを押し洗いしたり、臭いやヌメリを感じた時は、クエン酸水で洗浄したりすると効果的です。こちらも片付ける前には、各パーツをクエン酸水に浸してしっかり消毒をしておきましょう。

 

ハイブリッド式加湿器

気化式と、スチーム式を合わせた仕組みを持つ加湿器です。加熱されることで雑菌の繁殖は抑えられます。しかしその分、カルキ汚れが残りやすくなってしまいます。タンクの水の交換・フィルターの掃除は、気化式と比べて少なく、週に1回程度で大丈夫です。

 

臭いが出た場合は、クエン酸水で洗うのが効果的です。カルキ汚れに気が付いたら、塊が大きくなってしまう前に、クエン酸水に浸け置き洗いをしましょう。

 

加湿器のカルキを酢でとる方法

加湿器のカルキを、酢でとり方を紹介します。水1000ミリリットルに対し、酢250ミリリットルが適量です。浸け置きの時間はクエン酸よりやや短めに、酢独特の臭いが取れにくいため、すすぎはぬるま湯などで念入りに行ってください。

 

加湿器のカルキをクエン酸でとる場合の注意点

加湿器が、酸に弱い材質を使用している場合があります。クエン酸を高濃度で長時間使用した場合、不具合が発生してしまうかもしれません。カルキを落とすためには、高濃度クエン酸は有効ですが、故障の原因にならないようとり方には注意してください。

 

また同じ理由で、高温のお湯の使用もおすすめできません。水または、ぬるま湯程度を目安にするのが無難です。

クエン酸を使用した後は、しっかり洗い流しましょう。クエン酸が加湿器に付着したままの状態が続くと、部品の劣化や錆びの原因になってしまいます。そして洗い流した後は、やわらかい布などで水分をすべて拭き取り、加湿器を乾燥させてください。

 

おわりに

加湿器の汚れを放置し、繁殖した雑菌を空中にばら撒いてしまっては本末転倒です。カルキ汚れ自体は無害ですが、うろこ状の形状をしているため菌が付着しやすくなります。気が付いたらお手入れをすることが、清潔を保つキーポイントです。

 

紹介したクエン酸を使ったカルキのとり方は、誰でも直ぐにできる簡単な方法です。ぜひ試してみてください。

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