TBS『テセウスの船』のモデルはまさか!? 和歌山毒物カレー事件の再審認めず! 林真須美死刑囚の長男がツイッターでつぶやき話題に

3月24日、「和歌山毒物カレー事件」で死刑が確定している林真須美死刑囚(58)の再審請求即時抗告に対して、大阪高裁は再審を認めない決定を下しました。
「和歌山毒物カレー事件」は1998年7月25日に和歌山県和歌山市園部市で起きた大量殺傷事件で、夏祭りに出された毒物入りのカレーを食べた67人が腹痛や吐き気で病院に搬送され、小学4年の男児、高1の女子生徒、自治会の会長と副会長の4人が亡くなっております。
その事件の被疑者として林真須美(当時37歳)が逮捕・起訴され、2009年に最高裁判所で死刑が確定していたわけです。
しかし、林死刑囚は「全く動機がない」と事件当時から現在に至るまで全面否認しており、また、直接的な物証ではなく状況証拠による積み重ねで有罪となっていることから、一部では「冤罪」が訴えられている事件でもあります。
そんななか、林死刑囚の無罪を信じている一人、実の息子が再審否認の決定を受けて、こうツイートしたのです。
<本日の高裁の結果には
力及ばず、残念としかいいようがありません。
今後とも諦めず尽力していきたいと思います>
参考記事:吉展ちゃん誘拐殺人事件 東京オリンピック前年に発生した凶悪事件の遺体遺棄現場にて|八木澤高明 | TABLO
「和歌山カレー事件 長男」のアカウントでツイートした彼は、2019年7月に著書『もう逃げない。~いままで黙っていた「家族」のこと~』(ビジネス社)を出版して、著者名「林真須美死刑囚長男」として「カミングアウト」しています。
実名と顔を隠しているとはいえ、テレビのドキュメンタリー番組等にも出演し、今まで知られていなかった加害者家族の苦悩や、メディアが殺到した事件当時、まだ小学生だった頃の記憶を赤裸々に語りました。
そして「カミングアウト」後、母の「無実」を信じて、今に至るまで支援活動を行っているのです。
彼は、死刑囚の息子とバレるたびに世間から厳しい目が向けられてきたことを著書でも明らかにしています。
しかし、林真須美死刑囚が犯人だろうが冤罪であろうが、彼自身には何の罪もないわけで、彼個人への応援者も出てきています。
そんな彼の今回のツイートに反応して、直近で世間の話題をさらったドラマが事件を想起させたという旨のリプライが並びました。
関連記事:岩崎隆一容疑者と宅間守死刑囚の共通点 小学生を襲った二人の悪魔の「心の闇」|八木澤高明 | TABLO
<「テセウスの船」を見ていて、回を重ねるごとに、これって…と考えていました。確実な証拠もなしに、刑を下すのはおかしいと思います>
<「テセウスの船」の事件と重ねて見ました。あの事件が本当にお母様の犯行かどうかはわかりませんが、疑わしきは罰せず。頑張ってください>
彼自身もそう思っているのか、加害者側の家族を焦点に当てた『テセウスの船』の記事をリツイートしております。
林真須美死刑囚の弁護団は、最高裁に特別抗告する方針です。
はたして、母と息子が迎える結末には、『テセウスの船』のような“どんでん返し”は待っているのでしょうか。(文◎編集部)
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