もう迷わない!「作成」と「作製」の使い分けを解説!ポイントはアレだった

もう迷わない!「作成」と「作製」の使い分けを解説!ポイントはアレだった

「作成」と「作製」はどちらも読み方は「さくせい」で、「何かを作り出す」ことを意味します。

しかし、この2つは「何を作り出すのか?」によって使い分けられているのです。今回は、意味の違いや使い分け方などをまとめてみました!

作成と作製の違い

作成と作製はどちらも「さくせい」と読み、「作る」という意味があります。

「作る」という大まかな意味は同じですが、何を作るか、その作る「もの」が違います。

作成

作成は、文書などの書類や、計画などを作ることを意味します。

「成」という漢字には、物事を完成させる、仕上げるという意味があり、基本的にはデータやアイデア、考えなど直接手で触れることができないものや、知的財産に当たるものを作る場合に使われます。

「レポートを作成する」「会議資料を作成する」「グラフを作成する」など、これらはすべて直接手で触れるものではありません。書籍や雑誌などの文章や記事、文書や予算や企画・計画を作る時などによく用いられます。

作製

作製は、機械や道具などを用いて、物を作ることです。

いわゆる「ものづくり」によって作られるもの、実体が存在する三次元的なものが対象になります。「製造」「製品」などの言葉には、「作製」の「製」という文字が用いられていますね。

ポイントは物があるかないか

まとめると、作成と作製の違いは「物があるかないか」です。物ではないものを作るのか、機械や道具を用いて物を作るのか?で使い分けします。

使い分け方に迷った時には、「作る物があるのか?ないのか?」で判断すると分かりやすいでしょう。

使い分けには例外もある

「物があるかないか?」で使い分けをしますが、中には例外もあることを覚えておきましょう。

製図などの図面の場合

図面を作る時には、「作製する」を用います。

図面は物ではないのでは?と思うかもしれませんが、図面を使って作るのが物品になるので「作製」を使うのが正しいです。図面を作る課程は、生産物を作製する製造工程の一環と考えると腑に落ちると思います。

また、「製図」という熟語もあることから、図面については「作製」を使用します。

食べ物の場合

料理を作る時は、「作成」を使います。

料理は手で触れるものになるので、「作製」を使うのでは?と思うかもしれませんが、「作製」は機械や道具を使って作る場合に使われることが多いため、「作成」を使います。

では、機械を使って料理を作る時はどうなのでしょうか?

食品業者などが工場で大量の加工食品を作っている場合には、機械を用いて作るので「作製」になります。少しややこしいですが、覚えておくと便利ですね。

他の似たような単語は?

似たような類義語として、「制作」と「製作」があります。それぞれの意味と違いを解説します。

制作・製作

制作は、絵画や彫刻などの芸術作品や、映画や動画など映像作品を作ることを意味します。

一方、製作は機械や道具を使って物や品を作ることを意味します。

制作

制作は、創作活動の際に用いられます。美術的な作品、音楽作品、映画・テレビ番組、YouTubeなどの映像作品、個人が趣味で作っている作品(焼き物、美術品など)にも使われます。

芸術性があるかどうか?は問題ではなく、創作活動が目的で作られた場合には「制作」になります。

製作

製作は、道具や機械、物など実用的なものを作ることを意味します。

創作活動における芸術作品以外のものを作る場合に使います。例えば、自宅の本棚をDIYする時には、「本棚を製作する」を使います。

英語の場合

「作る」を意味する英語は、たくさんあります。その違いをまとめてみましょう!

Make・Create・Produce・Develop

「作る、造る」を意味する英単語として、Make・Create・Produce・Developがあります。それぞれどのように使い分ければよいのでしょうか?

Make

Makeは「~を作る、制作する」という意味です。

素材や材料などから作る場合にはMakeを使います。例えば「料理を作る」「洋服を作る」という時にはMakeを使いましょう。

Create

Createは「創造する、無から生み出す」という意味です。

新しいものを生み出す、作り出すという意味合いが強いので、今までになかった新商品、プログラムなどを作る時にはCreateが使われます。PCやスマートフォンが生み出されたときも、Createが使われました。

Produce

Produceは「生み出す、創作する」という意味です。

作って育てあげる、改良していくというニュアンスが強いので、「農作物を作る」「歌手グループを作る」という時にはProduceが使われます。

プロデューサーという言葉もProduceをする人という意味ですね。また、Produceには世の中に発表するという意味もあります。

Develop

Developは「開発する、作成する」という意味です。

ソフトウェアを開発するという時には、Developが用いられます。また、技術、アイデア、計画、病気などに対しても使われます。

まとめ

「作成」と「作製」はどちらも「作る」を意味しますが、作成はアイデアや文書など物がないものを作る時、作製は物を作る時に使います。

そのほかにも、制作や製作など似たような単語はたくさんあります。意味をしっかりととらえ、うまく使い分けできるようになりましょう!

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