不思議の国のファンタジーが現代作家によって再現!『ルイスキャロルのアリス展』レポート

ルイス・キャロルのアリス展1

東京・高円寺駅東口から徒歩3分。商店街から道一つ入ったところにあるギャラリー・アートショップアリスの豆の木で、『ルイスキャロルのアリス展』が2012年8月4日から26日まで開催されました。
今回は日本ルイスキャロル協会が展示協力し、画家のabeshiさんの猫が印象的なアクリル画や西尾奈々さんのペン画などの他に、オブジェや人形など、20名以上の作家がジャンルを超えて「アリス」というテーマに挑んでいます。
展示では、『不思議の国のアリス』の物語の場面の紹介と、それに合わせた作品が並んでおり、キャロルの描いた「アリス」のイメージを膨らませた世界が広がっていました。

ルイス・キャロルのアリス展2

展示の中でも異彩を放っていたのが、ロウブロウアート作家Giant Treeさんの「めちゃくちゃ」と題された作品。猫やうさぎ、一つ目の木が絡みつき、黒のリボンを身にしたパープル肌のアリスが印象的です。
また、「アリス」をテーマにした作品をジャンルを問わず公募された『NewYearALICE2012』で最優秀賞に輝いた玉村のどかさんが、主人公のモデルになったアリス・リデルが18歳時の写真を再現した一枚を寄せています。

ルイス・キャロルのアリス展3

自身も「大きくなったアリス」から着想を得た首の長いぬいぐるみを出展しているアートディレクターの高野えゐみさんは、「アリスというとディズニー映画の印象が強いですが、ルイス・キャロルの小説は、女の子たちに即興で聞かせたのがはじまり。かわいい箇所はもちろんですが、シニカルやダークな部分を含めて、作家さんそれぞれのアリスの世界があります」と話し、「150年後の作家さんのフィルターを通して、深くて面白い不思議なアリスの世界を体感して頂けたと思います」とキャロルの魅力を再発見した様子でした。

ルイス・キャロルのアリス展4

展示されていた作品の多くは、オンライン展示で観ることが可能。同時に販売も行っています。
店舗では、2012年9月1日より「The SkullShow !!」展を開催するほか、女性作家限定の企画展など、独特の展示が開かれる予定。また、『NewYearALICE2013』の実施も決定しており、新しい才能の発見の場を今後も続けて用意されることになります。

『不思議の国のアリス』やキャロルの世界をより深く知れるアリスの豆の木。かわいい雑貨も数多く揃えており、小物好きにとっても見逃せないスポットになっています。ガーリーで少しダークなアリスに触れてみると、物語のことがさらに好きになれるのではないでしょうか。ファン必見のお店です。

~ギャラリー&ARTショップ~「アリスと豆の木」HP
http://www.alicetomamenoki.com/index.html

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ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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