ゴルフポータルサイト「GDO」向井編集長に聞いた最近のゴルフ女子の傾向とは?
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日本の女子プロゴルファーの活躍や、数年前の女子ゴルフブーム到来など、ゴルフを楽しむ女性が以前よりは増えていると言っても、まだまだ男性のイメージが強いスポーツです。しかし、「GDO」の編集長は女性。しかも、ゴルフ好きが高じて全く別の業種からこの世界に飛び込んだという「好きを仕事にした」女性なのです。
今回は、「GDO」編集長、向井康子さんにインタビュー。女性ならではのゴルフの楽しみ方や、趣味を仕事にしたことについてなど、お話を伺いました。
――まず、ゴルフをはじめたきっかけは何だったのでしょうか?
向井さん(以下、向井):両親がゴルフ好きで、父親にクラブをもらって17歳の時にはじめて。就職してからも趣味はゴルフ一筋で、前職は秘書をしていたのですが、時間に余裕があったこともあり、週に2回とか頻繁にゴルフに行っていました。ゴルフを通じて人脈が広がっていって、ますますゴルフに夢中に。
――開設間もない「GDO」に、社員募集の予定は無かったのにお問い合わせフォームから熱意をメールして採用に至ったそうですが、やはり「好きを仕事にしたい」という気持ちがつよかったのでしょうか?
向井:そうですね。好きなことを仕事にして、本当に毎日が楽しいです。やっぱり好きなことなんで、ゴルフのことを普段からずっと考えているから、企画をたてる時にパってアイデアが出てきやすいですね。苦手だったり、興味の無いことについて考えるのって本当に大変だと思うんですが、私はゴルフのことに関しては全く苦にならないので。
私としては好きなことを仕事にすることはオススメです。好きなことを仕事にして意外と大変だったとか、そのことが嫌いになっちゃったという時は、もともとそこまで好きじゃなかったんだと思います。
――自分がゴルフをしているからこそ、ユーザー目線にもなれるし。
向井:ただ、仕事とプライベートをしっかり分けたい人もいるので。私は、あまり線を引きたくないタイプなので、これは仕事なのか遊びなのか、なんて考えずにいつも楽しんでいます。プライベートでゴルフをしている時にアイデアが浮かぶこともたくさんあるし、一緒に行く人も遊び仲間であり仕事仲間であったり。
――ゴルフってスポーツの中でも長い時間を一緒に過ごすので、すごく打ち解けますよね。
向井:1回のゴルフで10回の飲み会分くらい仲が深まるんじゃないかな。
――今ゴルフを楽しむ女性たちの傾向や、以前と比べて変わった事などはあるのでしょうか?
向井:もちろんまだ男性が企画して女性がついていく、という雰囲気はやっぱりまだ変わってはいないんですけど、女子会の様な感覚で女性だけでゴルフに行く人の割合は増えていると感じます。2、3年前に女子ゴルフブームがあって、それが落ち着いてきて、まだゴルフを続けている女性ってかなり真剣にやっている方なんですね。
――流行っているから、とゴルフをはじめた女性が徐々に淘汰されてきて、真剣な方たちが残ったと。
向井:そうなんです。だから、上手な女性が多いなって思いますね。私も真剣だと思ってたけど、この人の方が真剣だな! って思う事が増えた(笑)。先日も女性4人でゴルフに行ったんですが、女性同士だと飛距離も似ているしコースをまわるのもスムーズですよね。力の無い女性でも、年をとっても続けられるスポーツってなかなか無いですからね。
――「GDO」はスマートフォン対応していたり、Facebookページを持っていたり、ゴルフ場予約が出来るアプリをサービス展開していて、そちらも女性にとっては使いやすいでしょうね。
向井:「GDO」のPCサイトだと情報量がとても多いので、ゴルフ大好きな方はたまらないと思うのですが、アプリやFacebookだとゴルフをはじめたばかりの方でも簡単に見ていただけると思います。色々な情報を知っていたり、上手な人が偉いっていうわけじゃないので、楽しく学んで欲しいです。
――2006年にはフリーペーパー「GDO STYLE BOOK」を創刊していますね。
向井:WEBの会社が紙媒体を出すのは、順番が逆というか珍しいことではあるんですが、紙でしか表現出来ない存在感や良さがあると思うし、ゴルファーの年齢的にもまだ紙媒体の方が親しまれやすいという状況もありますね。WEBってすごく便利だけど、情報が流れちゃうから、それが良さでもあるんだけど、紙が持ってる情報が“止まっている”という要素も必要なのかなと思っています。実際に「GDO」に訪れる人も増えていますし、成功した事例です。実際に、紙媒体を作るのはコストと時間がかかるので大変な面もありますが、現状の年4回発行は「この徹夜もイベントだ」と思って頑張っています(笑)。
――月に1度社内に20名ほどのユーザーを招いてセミナーを行う「Style Academy Project」という試みも行われていますが、こちらはいかがですか?
向井:まだはじめたばかりで、手探りに色々な事を試しているのですが、参加される皆さんはとても熱心ですね。ゴルフの技術だけじゃなくて、ファッションについてのセミナーも行ったのですが、男性の方が「このブランドのこのアイテムをどうコーディネートすれば良いですか?」など質問が具体的ですね。プロゴルファーってハデなウェアを身に着けているから、買ってみるんだけどいざどうやって着よう、と思うみたいです。そういったお悩みとか疑問を解決する場になって欲しいですね。
これからはゴルフをしない方でも参加出来るイベントを企画したいですね。ゴルフする人はしない人を誘って参加出来たり。ゴルフって実際はじめるまでにハードルがたくさんあるけど、必ず越えられるハードルだし、女性にこそゴルフをはじめて欲しいなって思います。後は、セミナーで知り合ってゴルフ仲間になったという方もいらっしゃって、そういう声を聞くと本当に嬉しいですね。
――女性と言えば気になるのがゴルフアイテムですが、今愛用しているクラブ、ウェアはどのメーカーの物ですか?
向井:仕事柄色々と試打させていただく機会があって、今はキャロウウェイです。私はクラブは長く愛情を注いで使うタイプで、グリップ変えて工夫したり。初めて使った、父親ゆずりのクラブはマルマンの物だったのですが、それもずっと使っていました。ウェアは、ZOY、J.LINDEBERGをよく着ます。可愛すぎるのはあんまり好きじゃないので、大人っぽいものを選んでいます。
――健康やゴルフ後の肌のケアなど気をつけていることはありますか?
向井:もともと好みでもあって、野菜中心にしていますね。練習はあまりしないでラウンドで直接学ぶタイプなんですが、ジムとヨガは健康の為にも通っています。肌や美容については、お風呂に入って、洗面台に置いてあるクリームとかをちゃちゃっとつけて終わりって感じのタイプなのですが(笑)、プレイ中、日焼け止めだけはしっかりつけています。あとはアームカバーをつけて、日傘もこまめにさしていますね。
――海外のゴルフ場もたくさん行かれているそうですが、日本のゴルフ場とはやはり雰囲気が違うものなのでしょうか?
向井:フランスで、はじめてヨーロッパのゴルフ場に行ったのですが、古いお屋敷の様な建物やあまり設備を整えすぎていない自然な雰囲気が本当に素晴らしくて忘れられないです。みんなピクニックの様にシャンパンを楽しみながらゆったりプレイしていたりして。
アジアはまだまだ昔の日本の様に、おじ様たちがビジネスツールとしてゴルフをやっている雰囲気があって、女性の姿はあまりないですね。あと、アジアのゴルフ場に共通するのは、人件費が本当に安いので、スプリンクラーを使わず、人が水をまいたりしているんですよね。その方が安いから。1人に1人キャディーさんがついたり。
――女性にとってはリゾートゴルフって憧れですしね。
向井:海外でゴルフをしたほうが、日本でプレイするほうが色々楽なことも多いですね。周りにも「グアムやハワイではゴルフするけど日本ではやらない」という女性も何人かいます。日本みたいにルールや決まりがガチガチじゃないし、純粋に楽しめますね。
――マリンスポーツやレジャーを楽しむ感じで、旅先でゴルフを楽しむというのは良いですね。ゴルフをはじめるモチベーションにもつながりそうです。
向井:よく「1年に1回しかゴルフをやらないんです」とか「数年ぶりにやります」って言う女性が多いのですが、それで良いんです。たくさん行かないとダメだというわけではないし、行きたい時に行って楽しむのが一番。ルールなどはいざはじめてしまえば、自然と覚えてくるものだし、変なクセがつかないように、最初は必ずプロのゴルフレッスンを受けてください。一度ついてしまったクセはなかなかとれないので。レッスンはずっと続けなければいけないわけではないので、最初だけしっかりと。今は色々なスクール、レッスンが出来ているので、自分に合ったスタイルを選んで欲しいと思います。
――どうもありがとうございました!
「とにかくゴルフが好きで、プライベートと仕事が一緒の様な感じです」と話す向井さん。好きなことを仕事にするってやはり素敵だな、と再確認しました。ゴルフはじめたいな~と思っている人は、カワイイウェアやオシャレなアイテムからチェックするとテンションがあがってやる気につながりますよ。ゴルフは力の無い女性でも出来て、年齢を重ねても楽しめるスポーツ。「GDO」が発信する色々な情報をぜひチェックしてみてくださいね。
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※文章中の画像は「GDO」より引用。
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