エターナル・ミソ・スープ

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エターナル・ミソ・スープ

今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

エターナル・ミソ・スープ

エターナルカルピスというものがある。

「カルピスよ永遠なれ」2009年05月27日『ごろごろにっき』
http://gengen5656.blog46.fc2.com/blog-entry-9.html#more

カルピスをコップに注ぎ、飲んだ分だけ水を足していくと、不思議な事にいつまでたってもカルピスは減らず、無限に飲めるというもの。原理は知らなくても誰でも子供の頃にやったことがあるのではないだろうか。

もっとも最近はすでに水で薄めた状態のカルピスウォーターなどが販売されているから、この伝統的な技も廃れつつあるかもしれない。昭和の頃はカルピスというのはビンに入った原液を、自分で水で薄めて飲むものだった。

余談だがむかしのカルピスのマークは黒人差別だと因縁をつけられてなくなってしまった。

『黒人差別をなくすページ』
http://www.asahi-net.or.jp/~wz9k-ybn/

   *   *   *

エターナル・ミソ・スープというのはこの応用で、よくコンビニなどで売っているカップの味噌汁を無限に飲む裏ワザ。まず普通にカップを開け、中身を取り出して味噌や具をカップにあける。そしてお湯を注ぐのだが、この時絶対にかき混ぜてはいけない。

お湯を注いだ勢いで味噌が溶け、薄味の味噌汁が出来上がる。俺は辛いのは好きなのだが塩っぱいのはイマイチなので、薄味の味噌汁が好きなのだ。この方法だと自動的に俺好みの薄味の味噌汁になる。

さてその味噌汁を3分の2ほど飲み干すと、下に溜まった味噌の塊が出てくる。この状態でお湯をさらに注げば、再びカップいっぱいの薄味の味噌汁が出来上がる。おどろくべきことに原理的にはこれを無限回繰り返すことが可能だ。

   *   *   *

なぜこんなことが起こるのか不思議に思う人もいるだろう。何度も希釈して(薄めて)いけば、どんどん味噌の味は薄くなり、最終的には味噌の分子が1つも含まれない味噌汁になるのではないか?と。それは純粋なお湯であって、もはや味噌汁とは呼べないのではないか。

ところがその状態でも味噌汁なのである。なぜなら最初の味噌汁を作った段階で水の分子構造に「味噌汁」という属性が記憶される。つまり水そのものが味噌汁という属性をもっているのであって、味噌の分子が残っているか否かは本質ではない。

この状態でも味噌汁という属性をもっているから、当然栄養価も変わらない。これをホメオパシー効果といい、科学的にも実証されている現象なのだ。

Homeopathy – Wikipedia, the free encyclopedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Homeopathy

世界的に有名な研究者の論文が数多くある。最も権威ある科学誌ネイチャーさえも認めているのだ。下記はホメオパシーの発見者

Jacques Benveniste – Wikipedia, the free encyclopedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Jacques_Benveniste

のネイチャーに掲載された論文である。

Human basophil degranulation triggered by very dilute antiserum against IgE E. Davenas, F. Beauvais, J. Amara*, M. Oberbaum, B. Robinzon†, A. Miadonnai‡, A. Tedeschi‡, B. Pomeranz§, P. Fortner§, P. Belon, J. Sainte-Laudy, B. Poitevin & J. Benveniste∥

http://www.nature.com/nature/journal/v333/n6176/abs/333816a0.html

むしろ希釈すればするほど効果があるという実験報告さえある。同様の現象は微量な放射線は人体を健康にするというホルミシス効果としても実証されているから、こうした現象は普遍的に存在するのであろう。

いかがだろうか。カルピスや味噌汁など、意外と身近なところで我々は知らず知らずのうちにホメオパシーに親しんでいることがお分かりいただけただろう。実は我々はホメオパシーが有効であることを経験的に知っているのだ。

参考サイト:
やる夫で学ぶホメオパシー1 – Not so open-minded that our brains drop out.
http://d.hatena.ne.jp/Mochimasa/20100214/1266167562
やる夫で学ぶホメオパシー2 – Not so open-minded that our brains drop out.
http://d.hatena.ne.jp/Mochimasa/20100221/1266768657
やる夫で学ぶホメオパシー3 – Not so open-minded that our brains drop out.
http://d.hatena.ne.jp/Mochimasa/20100321/1269186660
やる夫で学ぶホメオパシー4 – Not so open-minded that our brains drop out.
http://d.hatena.ne.jp/Mochimasa/20100410/1270877878

執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

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