村田倫子&もろんのんに聞く、SNSのプロフィール写真を旅先で撮るコツ
SNSのプロフィール写真、しばらく替えてないなあ……という人は多いのではないでしょうか? 旅先は、いつもと違う景色をバックに、お気に入りのポートレート(人物を主な被写体とした写真)を撮るチャンス!
そうは言っても、どんな服装がいいのか、どんなポーズで撮ったらいいのかわからないし、友達を撮るのも難しい……。そこで今回は、旅先で素敵なプロフィール写真を撮るコツを、びゅうたびでおなじみ、モデルの村田倫子さんと、フォトグラファーのもろんのんさんに聞いてみました!
服装や小物で遊んで旅ならではの写真に
自然体なのに思わず目を引く、かわいらしい写真が多い村田倫子さん。旅先で写真を撮る時、どんなことを意識したらいいのか、聞いてみました。
いつも通りの笑顔を撮る方法
自然な表情で撮るにはどうしたらいいですか? 目線や口元など、いつも困ってしまいます……。力まず、あえてポーズを取ろうとしないことが大事です。
自分ひとりが被写体で、雰囲気を出したい時は、レンズから目線を外すことが多いです。風景に溶け込むイメージで、カメラを意識せず、自然に空を見上げてみたり、歩いてみたりするのもいいですね。
表情は、つくり笑いではなく、自然な笑顔が一番。私はご飯を食べているときがご機嫌なので、自然と目尻が下がって良い写真が撮れます。ありのままの一コマを切り取った写真は、ブレていても可愛いですよ。
街並みや絶景をバックにした時のポーズは?
旅先では色々なシチュエーションに出会いますが、それぞれどんなポーズで写るといいのでしょうか?たとえばきれいな風景を背景にして撮るときは、あえてポージングはせずにカメラをじっと見つめたり、逆に目線を外したり。アンニュイな表情で撮ると雰囲気が出ます。
または、ジャンプをしてみたり、ちょっと大げさにポーズを取ったりするのも、楽しさの伝わる写真になると思います。
街中で撮るときは、街並みに溶け込むような絵が好きです。
ゆったりお散歩をしながら何かを見てる姿や、友人に笑いかける姿など、自然な情景がいいですね。正面だけではなく、あえて後ろ姿を撮るのもオススメ。髪やスカートがふわっと風に揺れるような瞬間が素敵です。
旅先のイメージを、服やメイクにも取り入れて
服装にいつも悩みます。旅先の写真が素敵になる、服装やメイクのコツって何ですか?旅に行く時は、その場所の雰囲気をイメージしてお洋服を選んでいます。
街並みなどがレトロな空間であれば、クラシカルなヴィンテージのお洋服、海沿いならば青に映えるように真っ白のワンピース、自然豊かな森にはボタニカルな柄のお洋服……というように、その空間の主人公になるイメージで考えるといいですよ。
私はワンピースを着ることが多いかもしれません。普段はちょっと派手かな……と思う服でも、旅先だと自然になじみ、ぐっと気持ちを上げてくれますよ。
ワンピースは、一枚で絵になるところがお気に入り。コーディネートがあまり得意でない人にこそオススメです。
メイクのコツはありますか?アイメイクはいつも通りですが、旅先ではいつもより明るい色のリップを使うようにしています。リップひとつで肌が明るく、きれいに見えますよ。黄みがかった日本人の肌にはオレンジ系が似合うので、春先はコーラル系、秋はブラウン系のオレンジを取り入れています。
また、小物もメイクと同じ感覚で取り入れると、ひと味違うおしゃれができますよ。私はヘアアレンジが苦手なので、帽子やヘアアイテムをよく使います。ベレー帽や、モコモコの帽子などもかわいいです。
正面だけじゃなく、斜めや後ろ姿も絵になる
写真写りに自信がない人にオススメの撮り方はありますか?正面から撮られるのは私も苦手です……。斜めから撮ったり、顔を少し左右に向けたりするだけでも、写り方が変わって雰囲気も出ます。
または、椅子に座った状態で撮ったり、後ろ姿を撮ったりするのもアリですよ。
その人らしい笑顔と、自然な雰囲気を大切に
自然光がたっぷりで、あたたかい雰囲気の写真が素敵なもろんのんさん。モデルさんの表情にもその人らしさが表れていて、憧れてしまいますよね。
お気に入りのプロフィール写真を撮る際の、カメラマンならではの視点も聞いてみましょう!
自然光をうまく取り入れて
ポートレート撮影をする場所選びのコツはありますか? どういう場所ならきれいに撮れるのでしょうか?屋外なら季節の花や自然が感じられる場所で、抜け感のある場所で撮影するのが好きです。室内なら、自然光が入る場所が一番。窓が大きいカフェやホテルはいいと思います。
自然光は肌をきれいに見せてくれますし、ご飯ならよりおいしそうに見せてくれますよ。
また、雨の日は加工をするよりも、ありのままの雰囲気を撮るのも素敵だと思っています。
何をメインにするかを先に決める
撮影するとき、これだけは押さえて! というポイントはありますか?ポートレート以外の撮影にも言えることなのですが、まず意識しているのは「何を見せる写真なのか?」ということです。
街並みを見せたいのか、人を見せたいのか、テーブルの上のスイーツを見せたいのか。それ次第で、画角に入れるアイテムやぼかすものが決まります。
また、どんな時でも基本は水平線・垂直線に対してまっすぐになることを意識しています。スマートフォンの設定でもグリッド線を出すことができますし、多少歪んでしまっても後から加工してまっすぐにしています。
モデルのいい表情をとらえるには?
友達のポートレートを撮る時、どんな声かけをして撮っていますか?表情が硬いなと思うときは、「アイウエオ」と発音してもらうとか、「可愛い猫を愛でるような、優しい気持ちになって」と伝えています。
「え、なんで?」という戸惑った瞬間の可愛い顔や、笑った瞬間を撮ったりするといいですよ。
その声かけならぷっと笑ってしまいそうですね! ポージングはどうですか?思ったようなポーズをしてもらえないときは、「深呼吸して空を見上げて!」など、具体的な動きを言ってあげるといいと思います。水平線を見てもらうこともあります。
目線が写真の外に向いていると、写真で見えている場所の余白を感じることができます。
ポートレートというよりも景色の中にただ人がいる写真が好きなので、あまりカメラを意識せず、景色となじむポージングをしてほしいとモデルさんには伝えていますね。
オススメの写真加工アプリを教えてください
加工でグッとよくなることもあると思うのですが、どんなアプリがおすすめですか?VSCO、Foodie、Snapseedの3つのアプリです。個人的にはVSCOを一番よく使っています。ただ、課金をしないとフィルターの種類が少ないので、無料で多くのフィルターを使いたいときにはFoodieがおすすめです。
Snapseedは、Adobe Photoshopのように、ちょっとした背景に写り込んでしまった人を消したりできるアプリです。
なるほど! ビギナーにはFoodieが使いやすそうですね。
フィルターはどのように使い分ければいいのでしょうか?
暖かみのある色とクールな色味の2種類のフィルターを使い分けるといいですよ。夕焼けやほんわかしたご飯はオレンジ系の暖色、凛とした雰囲気の場所では青みのあるフィルターがおすすめですね。極端に色が変わってしまうフィルターはあまり使いません。
とっておきの旅先写真をプロフィールに
撮られる側、撮る側のそれぞれの視点で教えてもらったことで、次の旅でさっそく活用できそうなポイントがたくさんありました。ぜひ楽しい思い出と一緒に、あなたらしいプロフィール写真を撮影してみてください。
教えてくれたびゅうたびライター
村田倫子
1992年10月23日生まれ、千葉県出身のモデル。ファッション雑誌をはじめ、テレビ、ラジオ、広告、ファッションショーへの出演など幅広く活動している。趣味であるカレー屋巡りのWEB連載企画「カレーときどき村田倫子」では自らコラムの執筆も行い、ファッションだけにとどまらず、そのライフスタイルも注目を集めている。
Twitter:https://twitter.com/rink0_
Instagram:https://www.instagram.com/rinco1023/
村田倫子|ASOBISYSTEM:https://asobisystem.com/talent/muratarinko/
もろんのん
週末トラベルフォトグラファー
主にトラベルやポートレートを撮影。
インスタグラムを通して企業やメーカーからの依頼を請け負い、国内外での取材、撮影、執筆を行う。
実績:そうだ京都、行こう。/雑誌Hanako連載/ANA/ロクシタン/Galaxy等
平日は、会社員として、チーズケーキの会社でマーケティングを行う。
Twitter:https://twitter.com/moron_non
Instagram:https://www.instagram.com/moron_non/
note:https://note.mu/moron_non
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