伝説の写真家ソール・ライターの回顧展が日本で再び開催中


ソール・ライター 《薄紅色の傘》 1950年代、発色現像方式印画 ⒸSaul Leiter Foundation

1950年代からニューヨークでファッション・フォトグラファーとして華々しく活躍しながら、1980年代に商業写真から退き、表舞台から姿を消した写真家ソール・ライター。しかし、2006年、ドイツのシュタイデル社から出版された『Early Color』をきっかけに再び世界中で脚光をあびることとなる。

日本で初めての回顧展が開催されたのは2017年。ほとんど無名に近かったこの写真家の作品は多くの人々の共感を呼び、展覧会に合わせて出版された写真集『All about Saul Leiter』は版を重ね続け、2019年10月現在、13刷目という日本の写真集業界では異例のベストセラーになった。

そして、2020年、ソール・ライターの回顧展が再び日本にやってきた。

Bunkamura ザ・ミュージアムにて3月8日(日)まで展覧会「ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター」が開催中。2017年の展覧会開催以降に、まさに“宝の山”のような未整理資料の中から発掘されたモノクロ・カラー写真、カラースライド等約200点を展示。また、今回初の試みとなるデジタル技術を駆使して、一人の写真家の生涯にわたるアーカイブを通し、ソール・ライターの創作の秘密に迫る。


ソール・ライター 《セルフ・ポートレート》 1950年代、ゼラチン・シルバー・プリント ⒸSaul Leiter Foundation

◆ Saul Leiter ソール・ライター 1923-2013
1950年代からニューヨークで第一線のファッション・カメラマンとして活躍。58歳で、自らのスタジオを閉鎖。突如、世間から姿を消す。80歳を過ぎた2006年に、ドイツのシュタイデル社によって出版された作品集を機に、再び写真界で脚光を浴びる。この新たな発見は大きなセンセーションとなり、その後、展覧会開催や出版が相次ぐ。2012年にはドキュメンタリー映画「写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと」(日本公開は2015年)が公開され、その名前と作品は多くの人に知れわたる。

開催概要
「ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター」
会期:2020年01月09日(木)〜2020年03月08日(日)
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
住所:東京都渋谷区道玄坂 2-24-1 B1F
時間:10:00〜18:00 ※毎週金・土曜日は21:00まで
※入館は閉館の30分前まで
※2月18日(火)のみ休館
公式webサイト:
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/20_saulleiter/
お問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)

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