『ゴーストリコン フューチャーソルジャー』リアルな近未来の戦場がここにある!【ゲームレビュー】
私ことぬどんが今回レビューさせていただくのは、ユービーアイソフトさんから7月5日に発売されたゲーム『ゴーストリコン フューチャーソルジャー』だ。
本作は2030年のロシアが舞台。ハイテク兵器を使いこなす少数精鋭のアメリカ特殊部隊『ゴースト』の一員となり、テロ組織と戦うTPS(サードパーソンシューティング)である。
さまざまなハイテク兵器
近未来が舞台ということもあって、HUDゴーグル、光学迷彩、空陸両用ドローン(無人偵察機)、など、様々な近未来アイテムが登場する。プレイヤーは、たった4人で敵地に潜入しミッションを遂行することになるので、正面衝突ではまず勝ち目がない。これらの近代武装を利用し、気づかれないように次々と敵を処理していくのだ。敵側からすれば、未確認の存在によって次々と仲間がやられていく……まるでゴーストに襲われているかのような感覚だろう。
それでは、本作に登場するハイテク兵器の数々を紹介しよう。
・HUD(ヘッドアップディスプレイ)
主人公達が装備しているHUD(ヘッドアップディスプレイ)には、目的地、仲間の位置、残弾数など、様々な情報が表示される。
また、空中に街の名前が大きく表示されるなど、近未来的な演出も非常に面白い。
部屋の中に敵がいる場合も、センサーグレネードを投げ込めば……
敵の位置がHUDに表示されるので、突入時の対処が非常に取りやすい! ハイテクだなー。
HUDには他にも、暗い場所でも平気になる“暗視ゴーグル”や、金属製品を探知できる“マグネティック”などのビューワーを装着できる。
マグネティックは遮蔽物の向こう側にある金属も探知できるのでとても便利だ。嵐の中での視界確保にも使える。
・光学迷彩
光学迷彩を使用すると、周囲の風景を自分の体に映し出し、敵から発見されにくくなる。敵に存在を気づかれていない間は、かなり有効な装備だ。
しかし、一度ゴースト部隊の存在に気づかれてしまえば敵の注意力は高まり、光学迷彩は有用なものではなくなってしまうだろう。
・ドローン
ドローンは遠隔操作が可能な小型無人偵察機だ。
陸上モードの“クローラー”に変われば、光学迷彩や敵を気絶させる音響パルスを利用することも可能になる。
・ウォーハウンド
自動操縦でプレイヤーについてくる兵器で、迫撃砲や誘導ミサイルなどの強力な攻撃を行うことが出来る。
このように様々なハイテク兵器が本作には登場する。これらの兵器を使いこなし、ミッションを遂行するのだ。
キャンペーンモード
キャンペーンモードはミッションをクリアして、ストーリーを進めていくモードだ。このモードでは主人公たちは4人のチームを組んで作戦に参加する事になる。オンラインでなら最大4人で強力プレイすることが可能だ。
・ブリーフィング
まずはミッションに入る前にブリーフィングがある。
ミッションの目的や新しく使用可能になった装備の確認、武器のカスタマイズなどができる。
・ガンスミス
ブリーフィングの時に、武器のカスタマイズを行うことが出来る。銃は分解して、小さなパーツからサイレンサーなどのアタッチメントまで細かなカスタマイズが可能。
カスタマイズした銃は、射撃場でそのまますぐ試射することができる。
・カバーポジション
ミッション中は、敵に気付かれないようにするために、また敵の攻撃を防ぐためにも、物陰に隠れるのが重要だ。
しかし、隠れている壁がもろい場合、攻撃が貫通してダメージを受けてしまう。危険だと思った場合は、隠れたままで他のカバーポイントを探し、ダッシュで移動しよう。
壁越しに銃座に狙われている絶体絶命の状態からダッシュで抜け出すのはかなり快感だ。このダッシュがまたスピード感があるので、非常に爽快である。
・シンクショット
敵地に潜入中、少数の敵を発見した場合、仲間と連携を取り敵を同時に倒すことで、気付かれないまま敵を倒すことができる。それがシンクショットだ。敵を発見したら、まずはR2(PS3版の場合)を押し、敵をマークする。
マークした敵はHUDに表示されるので、それを他のチームメイトと分担して狙いを定め……
同時に撃つ! 敵は何が起こったかも分からないまま全滅だ。チームメイトが狙っている敵はHUDに表示されるので、非常にスムーズに連携を取ることができる。どんどん使っていこう。
マルチプレイ
マルチプレイは、キャンペーンモードの協力プレイの他に、最大12人まで参加できる対戦モード、敵の基地を奪い次々と押し寄せる敵からその基地を守るゲリラモードがある。いずれも、仲間との連携が重要なモードだ。対戦モードではフレンドと分隊を組んで参加することで、気心の知れた仲間とチームを組み連携を取ることができるのだが、敵もまた連携を取り自分たちの裏をかいてくるので、非常にスリリングだ。チームで連携を取り、迅速にミッションを遂行する。そういった本作のプレイスタイルが、そのまま対戦にも反映されているのは非常に面白い点である。
リアルなゲームプレイ!
こうして一つ一つの要素を上げてみると、なかなか面白そうなゲームに思えてくるだろう。しかしこのゲーム、実際にプレイしてみると、なかなかどころではなくムチャクチャ面白い!
2030年という設定で、現実にはまだ実戦投入されていない兵器などがどんどん出てくるし、明らかなフィクションであるのに、「戦場ではこういう兵器が実際に使われているんだな」という気持ちになってくる。なんというか、ゲームに登場する物、状況などに説得力があるのだ。
プレイして最初に驚いたのは、空気の表現だ。砂嵐や太陽光など、実際に現地で撮影してきたのではないかと思うような空間が、ゲームの中に広がっているのだ。
他にも、まるでプレイヤーがゲームの中に入ったかのような臨場感あふれるカメラワーク、敵に見つかってしまった時の敵の反応、敵を処理した時の民間人の逃げ方、ミッションの流れ、ミッション中に実際に起こるアクシデントなど、とにかく、フィクションでありながらこのゲームには物凄いリアリティが存在する。是非とも、このゲームでリアルな近未来の戦場を体験していただきたい。
トム・クランシー
本作を監修しているトム・クランシーは、『レッド・オクトーバーを追え』などで有名な、いわゆる軍事シミュレーション小説というジャンルを生み出した超人気作家だ。彼の作品の持つリアリティは全世界で評価を得ており、アメリカの政府関係者も絶賛したという。
トム・クランシー監修のゲームでは他に、『レインボーシックス』シリーズや『スプリンターセル』シリーズ(共にユービーアイソフト製)などがある。これらのゲームをプレイしたことがあるなら、彼の凄さは知っているはず。ファンなら本作も要チェックだ。
タイトル:ゴーストリコン フューチャーソルジャー
機種:PlayStation3(PlayStationMove対応)/Xbox 360(Kinect対応)
メーカー:ユービーアイソフト
価格:7770円
発売日:2012年7月5日
ジャンル:アクションシューター
プレイ人数:オフライン 1~2人 / オンライン 最大12人
公式サイト:http://www.ubisoft.co.jp/grfs/
(ゲームレビュアー:ぬどんhttp://game.getnews.jp/a/1022)
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