ネット業界から子供服ブランドが登場?!

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以前ガジェット通信でも取り上げた、「世界初の”貧乏ゆすり”ガジェット『YUREX』」は覚えておられるでしょうか。このガジェットを作った「面白法人カヤック」は、そもそもwebに関するサービスを行う会社だったはず。ですが、なんと子供服ブランド『good evening』を立ち上げたという情報が入ってきました。「ネット業界と子供服?これは一体どういうことなんだろう 」ということで、代表兼ディレクターの松浦巧枝さんにお話を伺ってみました。

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– 『good evening』というブランド
「大人が贈って、あるいは贈られて嬉しい」のがイメージ。子供服は着られなくなると捨てたりお下がりにすることが多いのですが、そこからもうちょっとだけ抜け出した特別な服。「たとえば、贈られた化粧箱も含めてとって置きたくなるようなブランドにしたいですね」と松浦さんは話す。そんな『good evening』は店舗販売ではなく、いわゆるEC(eコマース、電子商取引)サイトからスタートすることを想定しています。IT企業である「カヤック」が発足するだけのことはあります。「贈りたい人」を想定した「ギフト需要」というものをメインに見据えているようです。

「子供専門のブランドであれば、たとえば「お日様の下で明るく元気良く」といったイメージが先行しがちですが、落ち着いた空気を纏う(まとう)ようなイメージがあっても不思議はありませんよね」「幻想、静的、上品さというものが表現できるといいなと思います」と語る松浦さんが考える『good evening』は「ハイブランドよりも、もう少しだけ日常寄りが理想」だそうだ。

そう言われて見せていただいた試作版は、「安全性も考慮しつつ、大人向けの生地やデザインを使ってみました」というもの。確かに品がある可愛さが感じられます。クオリティ面から、国内生産にもこだわっているそうです。

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– その経緯 「面白そうだからつくろう」
「カヤックから発信するプロジェクトに関しては、『なんでこれをやろうと思ったんですか?』と聞かれるような、一見突飛に思われるものが多いのですが、社内的には整合性が取れていることがほとんどなんです」もともと松浦さんは社内の引越しプロジェクトなどを担当する“実働部隊”に所属していたそうなのです(起立部というそうです)。そんな松浦さんがカフェで次回プロジェクトについて話をしていたときに、以前よりイメージとして秘めていたこの「子供服ブランド」の話を出してみたそう。

そこから実現に向けて具体的な提案や企画を提出し、「面白そうだからまずはやってみるか」というノリで正式プロジェクトに昇格したとのことなのです。「ええっ?!それだけで?」と思う方もおられるかもしれませんが、実はカヤックでは“どんぶりカフェ”や“絵画の測り売りサイト”といったプロジェクトも行っているのです。いわば有言実行的な集団の中では(良い意味で)何でもアリなのです。今回は規模的にも、一部署としてではなく分社化してスタートを切ったそうです。

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– ノウハウなしからスタートした「子供服」
カヤック以前にはアパレル業界に居たこともあるという松浦さん、しかし主には買い付けなどの流通担当であったため、今回のスタートは全くのゼロスタートだったようです。2月からプロジェクトスタートし、国内の工場などを紹介してもらいながら、勉強する毎日。専門用語などがあればメモ片手に質問攻めしていたそう。

「なぜ子供服なんですか?」とお伺いすると、「子供を持つ母親や父親が選ぶ“子供目線の子供服”はたくさんあるように感じるのですが、子供を持たない人でも思わず贈りたくなったり興味を持ったりするような子供服というものはまだまだ少ないのかな?と思っていました。」と松浦さん。

「少子化と言われる昨今ですが、周りの友人は出産ラッシュでしたし、私自身が単純に“オシャレをしたちょっと生意気な子供”が好きという事もあります(笑)」「そんな中で、”大人の目線”から見た子供服を作ってみたいと思ったんです」――もともと専門家ではないからこそ見える、業界の隙間や消費者の欲求があるのかもしれません。

『good evening』での販売スタートは9月16日から。「記念としてとって置きたくなるような」可愛さは、周りにちょっと差をつけられる予感です。

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オサダコウジ

慢性的に予備校生の出で立ち。 写真撮影、被写体(スチル・動画)、取材などできる限りなんでも体張る系。 アビリティ「防水グッズを持って水をかけられるのが好き」 「寒い場所で耐える」「怖い場所で驚かされる」 好きなもの: 料理、昔ゲームの音、手作りアニメ、昭和、木の実、卵

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