すれ違ってしまった心を元に戻す方法 「自分の感情を素直に伝える」

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 他人と信頼関係を築くために重要なこととしてよく挙げられるのが「相手の話をしっかり聞くこと」です。
 確かに自分ばかりが話していたり、相手の話を聞き流していては相手の心を開くことはできませんし、それが長く続くと相手が完全に心を閉ざしてしまうこともあります。それは家族であっても恋人であっても同僚であっても同じこと。

 中山和義さんの『すれ違ってしまった相手との心の修復法』(PHP研究所/刊)は心のすれ違いによって一度関係が冷えてしまった相手との信頼関係を回復する方法を指南する一冊。今回は著者の中山さんにインタビューを行います。今回はその前半をお送りします。(新刊JP編集部)

■「自分がどんなに忙しくても、しっかり相手の話を聞くことが大事」

―私たちは生きていく以上、「人間関係」というものと無縁ではいられません。だからこそ、身近な人との関係は何より大切なことだと思うのですが、その中でどうして「すれ違い」が発生してしまうのでしょうか。

「どうしても、人は自分中心で物事を考えてしまいます。そのために、私が考えていることが正しい、あなたの考えは間違っている。と自分の物差しで、物事を捉えてしまいます。
特に身近な人に対しては、自分のことを良く分かってくれているはずだという期待も高いので、意見が違った場合には、「どうしてこんなことも分かってくれないんだ」という気持ちが強くなります。そして、相手に対しての攻撃が始まってしまいます」

―そもそも身近な人との「すれ違い」が起きなくなるために、どのようなことに気をつけるべきなのですか?

「まずは、自分がどんなに忙しくても、相手の話をしっかりと聞くことです。
そして、相手がどのような気持ちで話しているのかということを考える必要があります。もしも、相手に不満がある場合には、非難するのではなくて、自分の気持ちを相手に伝えるようにします。身近にいるのだから、気持ちは分かってくれているはずだと思わないことです。
そして、一緒に過ごせることが、当たり前だと思わないで、お互いに感謝する心を忘れないことです」

―本書はすれ違いが起きてしまったあとの、心の修復法についてつづられていらっしゃいますが、この本を書いた理由についてお聞かせ願えますか?

「私も心理学と出会う前は、親子や夫婦でのケンカが多くありました。でも、心の問題の本質や、それに対する対処方法を知ったことで、関係が大きく改善されました。
今ではケンカをしていた時間が本当にもったいなかったと実感しています。
最近のニュースを聞いていると、夫婦や親子、友人など、身近な人との大切な関係に悩んでいる人が多いと感じます。
1人でも多くの方に、相手を変えようとするのではなくて、自分が変わることで、関係が変わることに気づいて欲しいと思い、この本を書きました」

―この本を読んでいて、すれ違ってしまった心を再び元に戻すには、やはり「言葉」が大切であると実感しました。この「気持ちを言葉にして伝える」ことの重要性について、中山さんはどのようにとらえていらっしゃいますか?

「まずは、自分の感情を素直に伝えることが大切だと思います。
嬉しいときや楽しいときには、照れずに「一緒にいると、とても楽しい」というように、その気持ちを素直に相手に伝える。そして、寂しいときや辛いときには、自分の気持ちを心の中に閉じ込めて、ひとりで悩まない。「1人であなたの帰りを家で待っているのがとても寂しいです」というように素直に、自分が思っていることを相手に伝えることが大切です。
私の気持ちは言葉にしなくても、分かってくれているはずだと思いがちですが、言葉にしないと伝わらないことも多くあります」

(後編へ続く)



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