それって本当に腰痛だけ?隠れ腰痛の原因は意外なものだった

どうもどうも、ライターの丸野裕行です。

朝ベッドから起き上がったとき、腰に激痛が走ること、ありませんか?

腰が痛くて、すごく情けない気持ちになったりこのまんま寝たきりになるんじゃないのか、と思った経験って、30代後半くらいから増えていくものだと思います。あくまで僕の経験則ですが。

かつて僕自身も「このまま原稿を書くような仕事はできないんじゃないか」というくらいの激痛に襲われたことがあります。そしてなんと、この腰痛というものは、風邪ひきや片頭痛を押さえその症状を訴える数が一番多かった症状であることが数年前の国民生活基礎調査で判明しています。

その数なんと1,200万人。この数を見ればわかりますが、およそ10人に1人が激しい腰痛に悩まされていることになります。治療を受けている患者の数も、高血圧や不整脈に次ぐ順位になっていました。

今回は、腰の病気だと思っていた腰痛が、実は別の病からきていたという意外な事実について綴っていこうと思います。

的確な診断を受診することが重要

腰痛というのは、その原因が大きく3つに分かれます。

ひとつ目は「腰の背骨部分(腰椎)からの腰痛」で、これが腰痛のほとんどを占めます。

ふたつ目は「内臓自体のダメージによる腰痛」、最後が「その他にあげられる腰痛」になります。

さらに細分化すると、急に痛みが走る急性腰痛、いつの間にやらはじまっていた慢性的な腰痛があるんです。

もっと言うと、少し動くだけでもひどい痛みになるのが運動時腰痛、ベッドや布団に横になっているだけでも痛い安静時腰痛という風に分かれます。痛み方にも違いがあって、腰だけの痛みと腰以外の周辺にも痛みが及ぶもの、腰から腹部、尻部、両脚に響く放散痛が広がるケースもあります。

こんな風に様々な腰痛があり、自分のタイプの腰痛をしっかりと把握するには、医師の正しい診断が必要になり、それが治療の第一歩となります。原因自体が違うと、治療法と日々の対処の方法も違ってきます。

一例を挙げるなら、加齢によってスカスカになった腰椎による腰痛というのは少し動いたときでも痛みますが、寝ているときに痛いのは、ガンや臓器の炎症、細菌の感染症などが原因になっていることもあるそうなのです。

歩くだけで足がもたつく痛み、排便や排尿に支障があるなどの放散痛は、腰とは直接関係のない深刻な病気の可能性が高と言われています。そのまま放置しておくと、手遅れになってしまうこともあるらしいのです。

原因が腰椎にある腰痛

ここでは、腰椎事態に原因がある腰痛に関して解説します。

・事故などのケガやギックリ腰などの急性腰痛症
・腰椎分離症や腰部椎間板ヘルニア、腰椎椎間板症
・変形性腰椎症(腰部脊柱管狭窄症・腰椎すべり症)
・骨粗鬆症や破壊性脊椎関節症といった代謝異常
・感染性脊椎炎や強直性脊椎炎、関節リウマチ性脊椎炎といった炎症

原因が内臓の病気にある腰痛

気をつけなければならない重要な内臓疾患を原因とした腰痛に関する解説はこちらです。

・胃腸のガン、膵臓の急性膵炎、慢性膵炎、膵臓ガン、
・肝臓の急性肝炎、慢性肝炎、劇症肝炎、肝性脳症
・胆のうの病気
・腎臓の急性腎不全、慢性腎不全
・尿管結石や膀胱炎など
・子宮筋腫など婦人系の病気
・腹部大動脈瘤など血管の病気
・腹水が溜まったことが原因の痛み

原因がその他にあるもの

上記以外の「その他の原因」もあります。そちらも解説していきましょう。

・心労やストレスなどの心因性腰痛
・現在就いている職業の中で起こった職業病由来の腰痛

腰痛はどのようにして起きるのかを説明しましょう

外部から大きな力が加わったり、ムリな姿勢をしていたことが原因で、腰椎が骨折したり、変形したり、筋肉が肉離れを起こすと、神経に繋がっている“痛みセンサー”が神経を受けて、腰痛が引き起こされます。この痛みセンサーというものは、体の中で起きる炎症や血行不良にも敏感に反応してしまいます。

重量物を持ち上げたりするなど、本当に少しのキッカケで強い痛みが起きることが急性腰痛。

このギックリ腰と呼ばれる症状は、筋肉や筋肉を覆う膜(筋膜)などが肉離れすることによって、起きてしまいます。その他、慢性腰痛では、“腰痛症”と呼ばれ、原因が判明すれば具体的に病名をつけるようになります。

少年期や青年期に、スポーツをしたのときのケガや腰部を酷使することによって、中年期や晩年に腰痛が見られることが、多々あります。

欧米においては、腰痛がスポーツ選手の約80%に現れるそうで、日本国内では、柔道や野球、長距離ランナーなどスポーツ選手の約10%に現れ、腰部や股関節の軟骨の過剰なすり減りが報告されています。

このように一口に腰痛と言っても、様々な原因があることがお分かりいただけたかと思います。悩まされてる方はセカンドオピニオンなども視野に入れて、治療してみてください。

(C)写真AC

(執筆者: 丸野裕行)

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