『ゴン バクバクバクバクアドベンチャー』新生ゴンが3DSでも大暴れ!【ゲームレビュー】
1991年から2002年にかけて、『モーニング』で連載されていた人気漫画、『ゴン』。小さな謎の生き物を主人公にした漫画で、コミカルな内容でありながら、リアルな動物・背景の描き込みや、台詞を使わず圧倒的な状況描写のみで語られるストーリーなど、様々な点で国際的に高い評価を受けていました。ゲーム関連では、バンダイナムコゲームスの人気格闘ゲーム『鉄拳3』に“ゴン”が操作キャラとして出演した事もあります。
その『ゴン』が今年、テレビ東京系列で子供向けのフルCGアニメーションとして生まれ変わりました。原作の雰囲気を残したまま、大人向けの描写はよりマイルドに、キャラクター性はより強くなり、往年の『ゴン』ファンから、『ゴン』を知らない子どもまで、親子で楽しめる作品になっています。
そして、バンダイナムコゲームスから6月14日に発売された、ニンテンドー3DS専用ソフト『ゴン バクバクバクバクアドベンチャー』は、TVアニメ『ゴン』を題材にしたアクションゲームです。今回は、こちらのゲームをレビューさせていただきます。
ストーリー
食いしん坊の恐竜“ゴン”が、森で昼寝していると、森の元ボス熊“ウッス”の手下が、ゴンの食べ物を盗んでしまいました。これに怒ったゴンは、盗まれた食べ物を取り返しに、ウッスの元へと向かうのでした……
というストーリーで始まるので、てっきりウッスがラスボスなのかと思ったのですが、実際にプレイするとかなり早い段階でウッスが出てきて、あっさりとゴンに倒されてしまいます(笑)。
まさかの1面ボス扱い。さすがの僕らのウッス様、安定の当て馬役です。いいキャラしてます。せっかくなので資料としてもらったウッス様のかっこいい写真をここに置いておきます。
※画像がごらんになれない方はガジェット通信(https://getnews.jp/archives/229462)へどうぞ!
ウッス様から根こそぎ食べ物をいただいたあと“まぼろしのたべもの”の存在を知ったゴンは、それを探しに様々な場所を冒険していきます。
遊び方
本作は横スクロールアクションゲームです。踏みつけや頭突きで敵を倒したり、一見普通のゲームに見えます。しかし、小さなお子様でも楽しめるように配慮したのか、普通のゲームとはちょっと違う特殊なルールになっています。まず、ゴンは無茶苦茶強いので、死にません。イノシシに突き飛ばされようが象に踏まれようが死にません。でも、お腹が減るのが早いです。
左上のゲージが満腹ゲージです。これが空になると、お腹が減りすぎたゴンがキレてゲームオーバーになってしまいますので、空にならないように食事を取りながら、先へ進みます。食べ物は、Yボタンで食べ物を口に入れ、Xボタンで飲み込む事で、食べます。飲み込まずに別の食べ物をどんどん口の中に入れていくこともできます。
口の中に食べ物をいっぱい頬張った状態で飲み込むと、後述する“ゴンポイント”が多くもらえるため、いかに、飲み込まずに口の中に貯めこむか! というのがこのゲームのキモになっているようです。しかし、食べ物を頬張った状態で敵にぶつかると、食べ物を吐き出してしまうため、注意が必要です。
見わたす
Rボタンを押すと、まわりを見わたすことができます。見わたしているときに発見した動物は図鑑に登録が可能です。中には、背景の影に隠れていて、普段は見えない動物などもいたりするので、この“見わたす”コマンドで横からのぞきこんだりして、隠れた動物を探しましょう。中には「こんなところにいたのか!」と驚かされる動物もいたりと、全員見つけるのはなかなか手ごわそうです。
また、“見わたす”で壊れそうな場所を見つけたら、そこに頭突きすると……
木が倒れて橋になったりと、新たな道が現れることも!
ゴンポイント
食べ物を飲み込むと“ゴンポイント”がもらえます。これを消費して、アビリティを取得してゴンをパワーアップさせたり、図鑑に登録した動物をアップ画像で堪能したりできるようになります。アビリティは、口の中に入る食べ物の数を増やす、食べ物を飲み込むスピードをアップさせる、などといった能力のものがあります。これらのアビリティがあると冒険に役に立ちますが、取得したアビリティは3回ダメージを受けると消えてしまいます。たくさんの食べ物を頬張って、一度にまとめて飲み込むと“まとめぐいボーナス”でゴンポイントを大量にゲット可能なので、アビリテイを消さないように注意しながら食べ物にどんどんかじりつき、敵の隙を突いて飲み込んでボーナスポイントをゲット! うまく決まれば爽快です!
スーパーフルーツ
きらきら光るスーパーフルーツを飲み込むと、敵を体当たりで倒せるようになる“パワフルモード”が発動! パワフルモード中は食べ物を食べるとパワフルモードの効果時間を延ばすことができて、さらに食べ物をのみこむ必要がなくなるので、敵を体当たりで吹き飛ばしながらそこら中の食べ物にバクバクかじりつき放題! これはかなり爽快です!
総評
全体的に難易度は低く、低学年のお子様向けといったゲームバランスになっています。しかし、まとめぐいボーナス、アビリティ、動物探しなど、難易度が高めでやりこみがいのある要素も持ち合わせているため、大人でもかなり遊べる内容になっています。難しいゲーム大好きのマゾゲーマーの方以外でしたら、気軽にお楽しみいただけるかと思います。
とても遊びやすいゲームですので、お子様が『ゴン』のファンでしたら、是非プレゼントしてみてはいかがでしょうか?
タイトル:ゴン バクバクバクバクアドベンチャー
機種:ニンテンドー3DS
メーカー:株式会社バンダイナムコゲームス
価格:5040円
発売日:2012年6月14日
ジャンル:バクバクアクション
プレイ人数:1人
公式サイト:http://www.bandaigames.channel.or.jp/list/gon/
(C)田中政志/講談社・大元メディア (C)2012 NBGI
(ゲームレビュアー:ぬどんhttp://game.getnews.jp/a/1022)
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