はちみつの驚くべき効果効能

2019/11/20 17:00 ココカラネクストエンタメ

　古くから私たち人類と深いかかわりをもち、現在も生活に身近な「はちみつ」。

今回は、そんなはちみつの魅力と効用について紹介します！

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はちみつとは何か

はちみつは、ミツバチが植物の花蜜を採取し巣房に貯え熟成させたものです。花の種類によって色調や香りが異なるとされ、レンゲ蜜、アカシア蜜、ミカン蜜、トチ蜜など日本だけでも10種類のはちみつが存在すると言われています。

はちみつの成分

はちみつは、約80％の糖分と約20％の水分を含む高濃度の流動体と言われています。

糖分中の大部分は果糖とブドウ糖であり、これは花蜜のショ糖がミツバチによって分解されてできた転化糖であるとされています。果糖とブドウ糖はすぐにエネルギーに変化するため、高齢者の栄養補給やスポーツ時の体力持久と疲労回復に、また脳へのエネルギー源として高い有用性があるとされています。

その他にも少量のオリゴ糖と分解されていないショ糖が含まれているとされています。

はちみつ（100gあたり）の栄養成分
炭水化物　79.7g（男性381g，女性288g）、ビタミンB₂　0.01㎎（男性1.6mg，女性1.2mg）、ナイアシン　0.2mg（男性15mg，女性12mg）、カルシウム　2mg（男性800mg，女性650mg）、鉄　0.8mg（男性7.5mg，女性10.5mg）
（　）内は成人が1日に摂取すべき推奨量

はちみつの効用

①強い殺菌力
はちみつは、古くから喉の炎症、火傷や創傷、下痢等の治療に広く利用されてきました。
はちみつには高濃度の糖分を含まれ、この糖分により細菌が細胞内の水分を失い、増殖を阻まれて死滅すると言われています。またはちみつが弱酸性であることから、強い殺菌力を持つとされています。

②下痢・便秘改善効果
ブドウ糖の酸化により作られるグルコン酸。はちみつに含まれるこのグルコン酸が、大腸に届いて腸内の善玉菌（ビフィズス菌）を増やすため、下痢や便秘を改善する作用を持つとされています。

はちみつによる食中毒には注意

はちみつに付着したボツリヌス菌芽胞が経口的に摂取され、それが腸管内で発芽、増殖する過程で産生される毒素により、乳児ボツリヌス症を発症するリスクがあるとされています。

患者は1歳未満の乳児のみで、その大半は6カ月かそれ以下と報告されており、病態は軽症ものから乳児突然死まで多岐に渡っています。

発症のリスクを予防するため、乳児が満1歳になるまではちみつを与えないことが推奨されています。

はちみつを使用した簡単レシピ

【ハチの巣ワッフル】
　・材料（1人分）
　　小麦粉…100g
　　ベーキングパウダー…小さじ1
　　卵…1個
　　はちみつ…小さじ1
　　バター…20g
　　牛乳…100cc

　　サラダ油…少々
　　お好みのはちみつ（トッピング用）

　・作り方
　①小麦粉とベーキングパウダーを混ぜ、二度ふるいにかけます。
　②耐熱のボールにバターとはちみつを加えて電子レンジで加熱し、バターが溶けきる手前で取り出し、泡だて器で混ぜ合わせます。
　③②に卵を割り入れ、牛乳を加え泡だて器で混ぜ合わせ均一にし、①の小麦粉を二度に分けて加えます。
　④泡だて器でなめらかな生地になるまでよく混ぜ合わせます。
　⑤ワッフル焼き器を熱し、サラダオイルを薄く塗り、④を平らに入れて弱火できつね色になるまで両面を焼きます。
　⑥ミカン蜜など、お好みのはちみつをかけて完成です。

【ハニーホットココア】
　・材料（1人分）
　　ココア…小さじ1と1/2
　　牛乳…200cc
　　はちみつ…小さじ2

　・作り方
　①鍋にはちみつとココアを入れ、スプーンでこねるように混ぜ合わせます。
　②①に1/3量の牛乳を加え、火にかけて軽く攪拌しながら少し温め、残りの牛乳を入れて伸ばします。沸騰直前に火からおろし、カップに注いで完成です。

料理に活用しやすいはちみつ。乳児に対しては注意が必要ですが、上手に活用してはちみつの高い効用が得られるといいですね。

（参考文献）
・清水美智子（著者）『はちみつ物語－食文化と料理法－』，真珠書院，2003年6月5日
・ルーシー・M・ロング（著者）『はちみつの歴史』，原書房，2017年12月20日
・足立香代子（著者）『栄養学の基本がまるごとわかる事典』，西東社，2015年8月10日
・細貝祐太郎、松本晶雄、廣末トシ子（著者）『新食品衛生学要説』，医歯薬出版株式会社，2018年2月25日

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません

[文/構成:ココカラネクスト編集部]