『Siri』に政治的に敏感な質問はNG? 中国語で「天安門事件」について話かけると…

iPhone4Sに搭載されている音声アシスタント『Siri(シリ)』が、今月から中国語でもサービスが開始された(公式版は秋)。『Siri』は、話しかけると電話をかけたり、リマインダーを設定したりと、自分の代わりにいろいろなことをやってくれる便利な機能。話した内容を理解して、ウイットに富んだ回答をしてくれるのも、また、ひとつの魅力となっている。

しかし、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが24日に報じたところによると、『Siri』に中国語で政治的に敏感な質問をしても、何の検索結果も出してくれないのだという。現在、中国のインターネットには、iPhoneユーザーたちによる体験談などが掲載しているのだが、「政治的に敏感な単語が含まれると『検索できません』としか返事しかない」といった意見が多く挙がっている。

ある中国人iPhoneユーザーは、「『Siri』を使って『天安門事件』を検索しようとしたけど、『我沒發現關干‘天安門’的預約(天安門に関する内容は検索できませんでした)と返された』」とし、「1989年6月4日(天安門事件が発生した日)にどんなことがあったのかと聞いてみると、『すみません。あなたのアドレス帳には関連した人はいません』と答えた」と検索結果について紹介した。

今のところ、なぜ『Siri』が天安門事件について回答しないのかは不明だという。一部では、アップルもグーグルと同じように中国共産党の顔色を伺っているのではないかとの見方や、検閲がかけられている中国インターネットで検索したからこういった結果になったのだろうといった意見もある。

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※画像:Appleより引用

※この記事は、ゴールドラッシュの「朴美奈」が執筆しました。[リンク]

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