【連載】ベストシーズンを迎える海外の旅先 <11月編 ラオス>

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東南アジアの秘境ラオス


近年急激に発展を遂げつつある東南アジアにおいて、まだまだ秘境の雰囲気を残しているのがラオス。国土は日本の本州とほぼ同じですが、人口はわずか685万人。国土の8割が山岳地帯のため、タイやベトナムのような急激な人口増や経済成長からは取り残されてきたのです。


物質的に豊かとはいえないラオスですが、一番の観光資源は、豊かな自然や素朴な人々。一度ラオスを訪れると、「居心地がいい」「癒された」とその空気感にはまってしまう人が続出しています。

フランスの香りがする首都ヴィエンチャン


ラオスの首都は、北西部に位置するヴィエンチャン。日本人の感覚からすると、一国の首都とは思えないほどこぢんまりとしていますが、近年の建設ラッシュにより、続々とショッピングセンターやオフィスビルが誕生しています。

かつてフランス領インドシナの一部として、フランスの植民地支配を受けたラオス。「プチパリ」とも呼ばれたヴィエンチャンは、パリの凱旋門を模した戦死者慰霊の門パトゥーサイや、黄金の塔をもつ仏教寺院タート・ルアンなど、西洋の影響を受けた建造物と東南アジアらしい建造物が入り混じるモザイクのような町。


フランス風のおしゃれなカフェも多く、寺院や博物館、マーケットなどを訪ねながらそぞろ歩きが楽しめます。

世界遺産の古都ルアンパバーン


ラオスを代表する観光スポットといえば、古都ルアンパバーン。ラオスの前身となったラーンサーン王国の都として栄えた山あいの町で、交通の便が良くなかったのが幸いし、現在もノスタルジックな古都の雰囲気を色濃く残しています。


こぢんまりとした町に、かつての王宮や寺院などの歴史的建造物がひしめき合うルアンパバーンの旧市街。随一のビュースポットとして知られるプーシ―の丘からは、緑濃いルアンパバーン市街が一望できます。


伝統的なラオス様式の寺院に、フレンチコロニアル様式のホテルやカフェ、鮮やかに咲き乱れるブーゲンビリアの花々・・・東南アジアとヨーロッパが混在するルアンパバーンの町並みはどこか幻想的。古民家を改装した可愛らしいカフェも多く、ついついこの町に長居してしまう人が多いというのもうなずけます。


ルアンパバーン名物といえば、朝の托鉢。毎朝5:30~6:30ごろ、僧侶が喜捨を求めて練り歩く光景が見られ、敬虔な仏教徒が多いラオスの人々の信仰心に触れられます。

朝が托鉢なら、夜はナイトマーケット。毎日夕暮れ時になると、メインストリートのシーサワンウォン通りいっぱいに露天が出現。少数民族デザインの雑貨など、レアなお土産がプチプライスで手に入りますよ。

アクティビティ天国ヴァンビエン


ルアンパバーンとヴィエンチャンのあいだに位置するヴァンビエンは、バックパッカーに人気のアクティビティタウン。切り立った岩山の足元をナムソン川の清流が流れる、雄大な自然に囲まれた景勝地です。


ヴァンビエン滞在の醍醐味は、チュービングやカヤック、4輪バギーなどのアクティビティ。ヴァンビエンの代名詞ともいえるチュービングは、ゴムタイヤに乗って川を下るというシンプルなものですが、川下り中に目に飛び込んでくる雄大な自然風景と、ゆったりと流れる時間が癒し効果抜群。

忙しく歩き回る観光を中断して、しばし自然に身を任せるひとときを過ごしてみるのもいいかもしれません。

ラオスの気候


地域によってやや異なるものの、一般にラオスの季節は、6~10月の雨季、11~2月の乾季、3~5月の暑季に分けられます。

このうち、旅行に最も適しているのは乾季の11~2月。年間を通して熱帯モンスーン気候ですが、乾季の北部山岳地帯では、最低気温が15℃弱まで下がります。

ヴィエンチャンやルアンパバーンでは、乾季でも極端に気温が下がることはなく、最高気温が25℃~30℃強、最低気温が15℃~20℃強と、過ごしやすい気候です。乾季は日中と朝晩の気温差が大きいので、調節しやすい服装を準備しましょう。


派手な観光スポットがあるわけではないけれど、不思議と心安らぐラオス。忙しい日常から離れ、心の洗濯に出かけませんか。

[All photos by Shutterstock.com]
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