AIチャットボットのカラクリ、総額約5億円の資金調達を実施

「今までにないカラクリで世の中を豊かに」をミッションに掲げ、カスタマーサポート(CS)特化型AI「KARAKURI」シリーズを提供するカラクリ株式会社は、シリーズAラウンドにて、総額約5億円の第三者割当増資を実施。累計調達総額は約6.6億円となった。

幅広いAIソリューションでCS業界に革新を

同社は、正答率95%保証のAIチャットボット「KARAKURI chatbot」やFAQページを自動生成&最適化するAI「KARAKURI SmartFAQ」などの提供により、CS業務における人手不足解消とLTV(顧客が取引期間内に企業にもたらす利益)向上に貢献してきた。

このたび、ALL STAR SAAS FUND PTE. LTD.と、追加投資となる2社、株式会社ジャフコ、BEENEXT2 PTE. LTD.を引受先とし、シリーズAでの第三者割当増資により、総額約5億円の資金調達を実施。これにより、累計調達金額は約6.6億円となった。

今回の資金は、CS向けAIソリューションの幅を広げるための組織体制と開発の強化に充当するとのことだ。

人手不足解消と顧客満足度向上を担う

世の中にサブスクサービスが浸透しつつある中、企業にとっては、顧客に継続的なサービス利用や購買を促すための顧客満足度向上が重要な経営課題のひとつとなっている。

その流れを受けて、2018年2月に正式リリースされた同社の「KARAKURI chatbot」は、メルカリ、WOWOW、SBI証券、ニッセン、蔦屋家電、GMOメディアなど多くの企業に導入され、CS業務の自動化によって、深刻な課題である人手不足の解消と、顧客満足度向上に寄与してきた。

24時間自動応答可能なAIチャットボットの需要は増加傾向にある一方で、AIチャットボットの生命線とも言える「正答率」向上のための改善サイクルを回すランニングコストが高く、継続利用が難しい現状もあるようだ。そこで、「KARAKURI chatbot」は2019年10月に転移学習のアルゴリズムを刷新した最新バージョンの提供を開始し、FAQの予測精度の大幅な向上と、学習データ作成にかかる人力コストの50%以上の削減を実現。

CS全体の課題のうち、顧客満足度向上・人手不足解消・コスト削減に大きく貢献できる同社のさらなる成長を期待したい。

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Techable

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