スマート買い物カートを活用したレジレス店舗ソリューションをカナダのスーパーが導入
カナダで1500店舗以上を展開するスーパーマーケットチェーンSobeys(ソビーズ)は、2019年10月、米ニューヨークのスタートアップ企業Caperが開発したスマート買い物カート「Sobeys Smart Cart」をオンタリオ州オークビルの店舗で試験的に導入した。
・商品バーコードをスキャンし、セルフ精算できるスマート買い物カート
「Sobeys Smart Cart」には、専用タッチスクリーンのほか、カメラ、スキャナー、量り、決済システムを搭載。商品を選ぶごとに、パッケージに印刷されているバーコードをスキャナーで読み込んでいくと、「Sobeys Smart Cart」内の商品がタッチスクリーンでリアルタイムに表示される。
野菜や果物など、量り売り方式で販売されている商品は、「Sobeys Smart Cart」に入れると、自動で重量を測定され、価格を算出。
買い物が完了したら、レジ待ちすることなく、搭載されている決済システムでクレジットカードにより精算する流れだ。
将来的には、「Sobeys Smart Cart」に搭載された複数のカメラが商品を撮影し、その画像を人工知能(AI)に解析させることで、バーコードをスキャンする手間なく、商品を自動認識できる機能も備える計画だ。
・大型店にも対応した拡張性のあるレジレス店舗ソリューション
近年、アメリカの「Amazon Go」やブラジルの「Ame Go」など、レジレス店舗が広がっている。
小型店を前提としたこれらの事例と異なり、「Sobeys Smart Cart」は、ソリューション導入のために店舗を改修する必要がなく、大型店でも導入しやすいのが利点。
Sobeysでは、今後も、テクノロジーを活用し、顧客体験の向上に取り組む方針だ。(文 松岡由希子)
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ウェブサイト: https://techable.jp/
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