女子サッカーチームに澤穂希さんが表彰!「アリエール WHITE AWARD」授賞式を見てきた
澤選手「将来の女子サッカー界を引っ張ってくれる可能性のあるチームを、選考させていただきます」
6月3日(日)ホームズスタジアム神戸にて第一回「アリエール WHITE AWARD」表彰式が行われた。
そもそもこの賞の創設された目的は、衣料用洗剤の『アリエール』が“頑張っている18歳以下のスポーツ少年、スポーツ少女にエールを送る”こと。「汗まみれのユニフォームや練習着、洋服を、お母さんと一緒に真っ白に清潔に洗い上げることを通じて応援」としている。
対象とするスポーツは「おおいに汗をかく競技」。創設初年度となる本年は「女子サッカーチーム」を対象に選考が行われることになった。今回、全国の18歳以下の女子サッカーチームの中から1チームが選出される。
選考委員長は、なでしこジャパンでもその活躍を世界に知らしめた澤穂希選手。ちなみに澤選手は、INAC 神戸レオネッサ所属。この授賞式の日も、ホームズスタジアム神戸では「プレナスなでしこリーグ2012」INAC神戸レオネッサ 対 浦和レッドダイヤモンズ・レディースとの対戦が行われたばかりだ。
澤選手は事前のコメントとして「将来の女子サッカー界を引っ張ってくれる可能性のあるチームを、選考させていただきます」「表彰式で会えることを、楽しみにしています」と述べている。
具体的な選考基準は、
どんな状況でもあきらめず頂点を目指してプレイしているか
たとえ格上に対してもひるまず仲間を信じてプレイしているか
汗をかき声を出して元気一杯にプレイしているか
味方だけでなく観客みんなの心に響くプレイをしているか
となっている。
選ばれたのは10人だけのチーム!
この日の天気は時々の小雨が混じったものの、程よい気温の晴れに恵まれた。ホームズスタジアム神戸には地元だけでなく浦和からも多くのファンが駆けつけた。スタンドに集まった5000人超の観客は、試合前から盛り上がりを見せていた。
INAC神戸レオネッサ と 浦和レッドダイヤモンズ・レディースの対戦は、前半互いに譲らず無得点のまま後半にもつれ込んだ。
しかし後半開始早々、11番高瀬愛実選手のシュートが決まる。76分にまたも高瀬選手が決めると80分に9番川澄奈穂美選手も追加特典。試合はINAC神戸レオネッサの快勝として幕を閉じた。
試合も終わって興奮冷めやらぬスタジアム。いよいよ「アリエール WHITE AWARD」表彰式。今年この賞に選ばれたのは、福島県立富岡高校女子サッカー部となった。
福島県立富岡高校女子サッカー部は県下屈指の強豪チームとして知られるも、元の高校所在地は福島第一原子力発電所からわずか8.5kmの位置。震災と原発事故で故郷を離れることを余儀なくされ、福島市内の避難先で授業を再開。様々な高校のグラウンドを借りて練習を再開するも、原発事故の影響で20人いた部員は半数に減少。さらには怪我で欠員した9名で全日本選手権福島予選に挑み、優勝を勝ち取った。
全国大会進出をかけて全日本女子ユース(U-18)選手権東北大会に出場し、惜しくも準決勝で敗れるものの「どんな状況でもあきらめない」「夢や可能性を信じて前に進む姿」から、「第1回アリエールWHITE AWARD」受賞者に決定した。
澤選手、キター!
表彰式のステージでは、福島県立富岡高校女子サッカー部代表の4名の選手が緊張した面持ちで待っていた。
ほどなくして澤穂希選手が登場。選手たちの緊張と喜びが一気に高まったように感じた。
表彰状をにこやかに読み上げた澤選手から、表彰状、そして賞品の「アリエール ホワイトメダル」、副賞「アリエール レボ」1年分が贈られた。この“真っ白”な「ホワイトメダル」は、「どんな色にでもなりえる可能性、希望、決して負けない強さと元気を象徴」しているそうだ。
試合後、疲れているにも関わらず、澤選手はフォトセッションにもにこやかに応じ、各選手と固い握手を交わして去っていった。握手を交わした後の彼女たちの嬉しそうな笑顔がとにかく印象的であった。
賞という形で称えられた富岡高校女子サッカー部、そして試合で闘った各選手の姿は、観ていた我々にとっても、強い説得力と感動を与えてくれた。
なお、Facebookページでも今回のアワードについて述べられているほか、キャンペーンサイドストーリーの動画も公開されている。
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