【話題】Twitterで医療費の全額負担を阻止しよう! #このままだと健康保険なくなる説

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2019年10月7日(月)に健康保険組合連合会(けんぽれん)による『10万ツイートを達成して、みんなの声を国会に届けるぞプロジェクト』の発表会が行われました。芸人のカンニング竹山さん、サッカー解説者の松木安太郎さん、モデル・Youtuberの古川優香さんがゲストとして登場。

同日に公開されたプロジェクトのコンセプト動画について、さらに漫画家の蛭子能収さんによる「もしも健康保険がなくなったら?」という世界を描いた「10割負担の未来絵図」についての感想を語り合いました。

・みんなの声で医療費3割負担を維持しよう!
超高齢化社会に突入した日本では高齢者医療費が増えており、年々健康保険料も増加しています。なんと、過去10年で約11万円も増えており、家計に対する保険料の負担も大きくなっています。

さらに団塊の世代が75歳以上になりはじめる2022年には、健康保険制度の維持が困難になると予想されます。私たちが、普段なにげなく利用している健康保険制度がなくなってしまったら? そう、医療費が全額自己負担になってしまうんです! 風邪をひいたら内科へ通う、虫歯になったら歯科に通う、そんな当たり前の生活が変わってしまうかもしれません。

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そこで立ち上がったのが、健康保険組合連合会(けんぽれん)による『10万ツイートを達成してみんなの声を国会に届けるぞプロジェクト』。「安心して治療を受けられる健康保険制度がなくかったら、どうなってしまうのか?」について、Twitterを通じてたくさんの意見や考えを発信して欲しい、そして10万の声を集めて国会に提出し、みんなの声で国を動かすことを目的としています。

このプロジェクトを広めるため、カンニング竹山さん、松木安太郎さん、蛭子能収さん、夢屋まさるさん、東池袋52、古川優香さん、フクロテナガザルのケイジ、これからしかられるネコをアンバサダーとして起用。プロジェクトのコンセプト動画や、東池袋52によるダンス動画が公開されました。

・「あるのが当たり前」の健康保険が危機!
プロジェクト発表イベントで、発起人の健康保険組合連合会 森岡昭宏理事によると、世界に類を見ない超高齢化社会になった日本では、人口の3割が65歳以上。そして2022年には団塊の世代が75歳を迎えます。長寿はおめでたいことである一方、高齢になれば医療費が上がり、全体の保険料も上がっていきます。さらに、少子化も問題となり現在の保険制度の支え手が減ることが大きな問題であると指摘しました。

現在の健康保険制度自体はとても良い制度です。しかし、健康保険制度は厳しい状況にあり、維持していくことが難しい。空気のような存在で、「なくなると大変」という意識がそもそもない健康保険制度が、危機に瀕していることを知っていほしい、という思いで今回のプロジェクトを発足したそう。

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『#このままだと健康保険なくなる説』という、見た人が、ぎょっとするような大胆なハッシュタグを使い、「叱られる覚悟で、このプロジェクトをやることに決めました」と、森岡さんの心意気を語りました。

Twitter は最速で広がり、様々な意見が集まりやすいSNSです。健康保険制度を支える現役世代に刺さるアンバサダーに、現役世代の人たちが使っているTwitterを使って、まずは健康保険制度の現状を知ってもらい、健康保険について考える機会を持ってもらい、たくさんの意見を募りたい。そして、森岡さんは「お叱りがあってもいい、批判があってもいい。10万ツイートを達成したい」と話しました。

・ゲストによる動画トーク
発表会には、アンバサダーのカンニング竹山さん、松木安太郎さん、古川優香さんが登壇。

竹山さんと松木さんが掛け合いをするシーンのあるダンス動画について、竹山さんは「こんなに男同士が見つめ合うことってないですよ」と場を盛り上げました。

撮影時は35度を超える暑い日だったそうで「炎天下でね、汗をかきながら、見つめ合ってるシーンで……」と当時の状況を松木さんが語りました。ほとんどがアドリブだったそうです。

また、Youtuberとしてご自身で動画を作成した古川さんは、依頼があったとき「難しいかな」と感じたそう。しかし、保険証を忘れてしまい、病院で全額負担した経験から、実は身近で他人事ではないことを感じたと話しました。

車の免許を40代で取ったという竹山さんは、保険証は身分を証明するものにもなるため「20代のときなんか、俺、ぜんっぜんお金なかったですけど、保険証だけは維持しましたからね」と語り、保険証が身分証明証としても機能するという別の側面にも話しが及びました。

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さらに、番組でハワイでかき氷屋をすることになった竹山さんが、現地でアルバイトを雇おうとしたときに、アメリカでは保険制度がないため、雇用条件として「保険費用を負担してほしい」と言われた、というエピソードが語られました。

・蛭子能収『10割負担の未来絵図』
続いては、健康保険制度がなくなってしまったらどうなるのか、もっと身近に、わかりやすく感じることができるようにと、蛭子能収さんが特別に描き下ろした9コマの『10割負担の未来絵図』がお披露目されました。

健康保険がある頃がよかったと回顧する『健康保険ロス』、薬代も高くなり、高級品になることを予想した『高価な薬』、入院費も高くなるため、病床数が異常に増やされた状態を描いた『驚きの五段ベッド』、診療を受けたら想像以上の診察料になるかもしれないという『仰天請求』、もっと安い病院はないかと、患者が通院先を探す様子を描いた『病院迷子』、早期発見が大事なのにも関わらず、気軽に病院に行けなくなることを描いた『遠い存在になる病院』、そもそも病院に行くことを諦めて、自力で治そうとする『気合治療』、感染症になっても通院できないため、みんなにウイルスが蔓延してしまう『インフルエンザ バトンパス』、医療費が高額のため途中でやめてしまう『半分治療』。

竹山さんは『半分治療』に関して、「保険の効く今でさえ、とくに歯医者なんか、途中でやめるじゃないですか。そうすると、後で必ず後悔するでしょ? 俺、歯医者途中でやめるの得意だから。結果どうなったかっていうと、奥歯6本抜くことになったからね。結局もっとお金かかることになった」と語りました。

古川さんは「若い子はお買い物が好きだから、コスメやお洋服を買うと思うんですけど、薬が高くて欲しい物が買えなくなっちゃうのは嫌だなと思います」と『高価な薬』について言及しました。

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松木さんは、10割負担に関して「全額医療費を負担するということは、我々の人生ではありえなかったことですから、誰も経験していない新たな世界に入っていくわけですから」。また、アスリート視点では「怪我をしたら早く治す、病気になったら早く治して復帰したいというのが、アスリートのベースですから。それを考えると、どの競技のアスリートにとっても厳しい状況になることが想像できます」と話しました。さらに、海外遠征で怪我をした選手が日本に帰国して手術を受けるのは、健康保険があるからで、日本の先進的な高い技術力の医療を受けることができる、というお話もありました。改めて、日本の保険制度の素晴らしさが浮き彫りになりました。

・ゲストからのメッセージ
最後に、3名のゲストからアンバサダーとしてメッセージが話されました。

竹山さん「真面目な話になっちゃいますけど、貧乏人でも金持ちでも、みんなで保険を維持していかないと、保険料キツイというだけでやめてしまうと、後に、もっとキツイことになるんですよね。これを冷静に考えて頂きたい。いま維持していかないともっと苦しい状態になる。そこではじめて貧富の差がものすごく起こることになったりするので、ぜひとも真剣に考えていただいて、そして3割負担維持できるように国民全員で考えていきたいと思います。最後に、ひとつも笑いがなくてすいません」

古川さん「私もここに来るまで、わからない部分もたくさんあったんですけど、蛭子さんが描いてくださった『10割負担の未来絵図』がわかりやすかったです。若い人目線で見ると、自分の欲しい物が病院に行ったら買えなくなっちゃうとか。結婚して子供を産むとなったときに、出産費も高いから産めなくなる、ということもあると思うので、若い子にとっても他人事じゃないと思いました。私は普段SNSで活動しているので、10万人ツイート、若い子たちにいっぱい発信して健康保険がなくならないようにしていきたいなと思いました」

松木さん「今回こういった機会に国民ひとりひとりが保険のことを、一度真剣に考えていく作業が必要だと思います。国民のツイート、まさに国民ファーストを国に届けて、我々が健やかな毎日の生活をできるように考えていただけるよう、ぜひともみなさんツイートしてください。10万ツイートだけじゃない、もっとですね。たくさんの気持ちを国に届けたいと思っています」

・医療費10割負担、どう思いますか?
健康保険制度がなくなるかもしれない。健康保険制度の維持が困難になるかもしれない未来が近づいている現実を前に、みなさんも一度、健康保険制度について考えてみませんか?

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もっと詳しく読む: Twitterで医療費の全額負担を阻止しよう! #このままだと健康保険なくなる説(バズプラス Buzz Plus) http://buzz-plus.com/article/2019/10/08/kenmpren-koeno-hoken-news/

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