日本の地上波のテレビ番組の“ワイプ”って本当に必要!?
杏野はるなです。今回から記者として書かせていただく事になりました。頑張っていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
いつも思っている事を自分なりに調査してみますッッ。それは「日本の地上波のテレビ番組にお約束のワイプは本当に必要なのか?!」という事です。
私は仕事柄、海外に行くことが多いのですが、その国のテレビの内容を研究して帰ってくるようにしています。もちろん、ハイビジョンが当たり前になった日本は画質では世界一と言っても過言ではありません。電波状況も良いです。が、肝心の内容はどうなのでしょうか?
日本、中国、韓国等ではバラエティー番組では“ワイプ”が大流行りしています。詳しく書きますと、映像を流している時に画面の上下左右の端でタレント等の顔の表情を抜くものです。でも、果たしてこれどれほどの効果・意味があるのでしょうか? もちろんそれが効果的になるコンテンツはたくさんあると思います。でも、本当に今必要? ということが多いように感じてしまうのです。例えば美しい世界遺産的なドキュメンタリー映像の時に左上にタレントの表情が映る。これって正直「邪魔」と思う方も多いのではないでしょうか?
ではなぜこのワイプ大作戦をしなければならないのか?
答えは簡単です。「タレントを番組で起用しているから映さないといけない」これが一番大きいポイントです。でもそうなると今度は「だったら起用しなければいいじゃん……」となっていくのであります。ドキドキ。
海外の番組、個人的に大好きなディスカバリーチャンネル、ナショナルジオグラフィック、アニマルプラネット等を見ると、そのクオリティーに圧倒されます。美しい映像が画面いっぱいに映りそして、ワイプでタレントを抜くなんてことはほぼありません。また、そもそもパネリストはいても2人。日本の芸人さん、アイドルさんのワイワイの番組に慣れてしまうと、最初は「さみしい」と感じるかもしれません。でも、次第に「シンプルイズベスト」という言葉がジワジワと染み込んで来るのです。
「今この瞬間、この画面で本当に一番大きく見せるべきものはなんだ?!」と考えた時に本当にワイプ効果は必要なのか? そもそもワイプタレントは必要なのか? これを考え直すべき時期に来ていると思います。
そのタレント大勢のギャラをなくして、番組のコンテンツに予算を回せばより深い取材、番組作りができるのではないだろうか……と思ってしまう。と、タレントの端くれである私が書くのはある意味の「自殺行為」なのですが、あまりにも「画面がうるさい」と感じてしまうので書いてしまったのです。
きっとこのエントリーを読んでくださっている方々の中にも、一度ディスカバリーチャンネルや、ナショナルジオグラフィック等を見てしまうと、もう日本の地上波には戻れない体に……。という方は案外多いのではないでしょうか?
次回はさらに、番組の内容について思ったことを書いてしまうのだ。すまんすまん。
杏野はるな
※この記事は、ゴールドラッシュの「杏野はるな」が執筆しました。[リンク]
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