有名チケット詐欺師がついに逮捕 ツイッター上で売買したことある人なら一度は見たことのある名前だった!

10月1日、アイドル関連のチケットをツイッター上で売買したことがある人間ならば、1度はその名を見かけたことがあるだろう有名詐欺師が逮捕され、話題となっています。
詐欺の疑いで逮捕されたのは、岩戸美咲容疑者。ジャニーズ所属のSexy ZONEのライブチケットに関する詐欺を働いたといいますが、筆者はK-POP界隈のチケット売買で何度も彼女の名前を目撃。ツイッター上にはかねてから被害者が集うアカウントがいくつも存在していたうえ、集団訴訟プラットフォーム「enjin」では「岩戸氏によるチケット詐欺及び個人情報悪用に関する集団訴訟」の案件があり、現在の被害総額は「2,338,508円」と記載されています。
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逮捕報道を受け、ツイッター上では詐欺被害者らしきユーザーたちが、
「この日を待っていた!」
「え! 待って待って! 逮捕されたんだ! 美咲さん、私のこと覚えてるかな(笑)」
「実は私も詐欺られた一人。ガツガツしないで、様子見ながら時間空けて連絡してたら返金された」
「ついに捕まったのかー。私は1万5千円持ってかれたんだよな」
「岩戸美咲、逮捕されたの!? 私がBTS好きだった頃、5万円詐欺した女!」
「捕まったのはいいけど4万円返して!」
「『仕事が忙しい』って言って返金してこなかったのに、無職じゃん(笑)」
「私の元に情報が入ってきた最後の被害者は、9月22日公演のアニメイベントで被害に遭ったとのことでした。25日に返金されたそうですが、ジャニーズ関連のほか、三代目 J SOUL BROTHERS、BTS、Seventeenでも多かったですね」
「BTSで詐欺られて、のちに返金された経験がある。500件以上もやってたんだね」
「チケット代金を振り込んだ直後に『やっぱり譲れない』とキャンセルされた人、捕まったみたい! ツイッターで譲ってもらおうとした自分が悪いんだけど、当時は返金してもらえて本当によかった。この人、500人以上に同じことをしているらしいけど、結局返金するのに何が目的だったんだろう…逆に怖い」
と、驚きつつ冷めやらぬ怒りとともにコメントを寄せています。
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彼女の手口はいたってシンプル。ツイッターに「チケット譲ります」等書き込み、希望者に先払いで振り込みをさせます。後日チケットが郵送(または会場で手渡し)のはずが、送られてくることはありません(または「会場に行けなくなった」等で会えない)。
その後、不審に思った希望者がDMで問い合わせ。ここで、“返金の意思を見せる”のが、彼女の手口の特徴です。
「チケット詐欺師界隈には、“被害者をブロックする等、トンズラしない”という鉄則があるようです。つまり、“返金の意思がある”ことを示すために、『明日返金します』などとのらりくらりとDMでのやりとりを続けることで、“自分は詐欺行為をしていません”というアピールになるんだとか」(週刊誌記者)
さて、彼女ののらくら戦法はというと、
「実は母が倒れてしまい、どうしても(会場へ)向かうことができなくなってしまいました。信用してお取引してくださったのに、本当に申し訳ありません。いただいていたチケット代と、交通費、もしくはチケットを探されるならその差額分も少し負担したいと考えております」
「実は本日のチケットが、手違いにより準備できなくなりお譲りすることができなくなりました。こちらのミスで、心よりお詫びします。また、祖母が倒れたと早朝連絡あり、現場に行くことができなくなりました。返金を迅速にさせていただきます」
などと殊勝に謝罪したあと、
「振り込みましたが、確認できませんか?」「仕事が忙しくて返金できません。明日やります」「ネットバンキングが凍結されてしまったので、姉の口座から返金します」
などといろいろな理由で返金を先延ばし。その際は、自身で「○日までに返金します」と期日を設け、当日になると「今日の18時に振り込みます。そうなると反映されるのは、連休明けになるかと思います」と、毎日のように返金をごまかし続け、被害者にストレスを与えるのです。
#イワトミサキ#岩戸美咲 pic.twitter.com/k0UIjtdVJs
—
(@UqYXkf2zdhLbbYw) June 14, 2019
なかには、被害者の個人情報を使い新たな詐欺を働き、そこで得た金で被害者に返金する……という自転車操業パターンも。さらに、やりとり中に被害者が彼女の本名や被害報告をツイートすると、「個人情報漏洩は犯罪につながりますので、伏せていただきたいです」とDMで要求する図太さい一面を覗かせるのです。
最終的に、今年7月頃に「弁護士と相談して返金する」と被害者たちに連絡。実際に返金された被害者もいたようです。
さて、今年8月には、「過去に岩戸から詐欺られたけど、今日、警察から電話がかかってきた。『○月○日に振り込んで、チケットは届きましたか?』って。マークされてるっぽい?」とのツイートもあり、数ヶ月前から警察が捜査している様子がうかがえます。
一方で、有名詐欺師が逮捕されても、今現在も多くのチケット詐欺師がツイッター上で暗躍しています。被害者になった場合、泣き寝入りせずに被害届を出すことは、決して無駄足ではないのです。(文◎じゅる王)
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TABLOとは アメリカが生んだ、偉大な古典ミステリーの大家レイモンド・チャンドラー作品の主人公フィリップ・マーロウの有名なセリフがあります。 「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」 人が生きていく上で、「優しさ」こそ最も大切なものであることを端的に表現した言葉です。優しさとは「人を思いやる気持ち」であり「想像力を働かせること」です。弱者の立場に立つ想像力。 「人に優しく」 これは報道する側にも言えることだと思います。 現在、ヘイトニュース、ヘイト発言、フェイクニュースがネットの普及に従い、増大しており、報道関係者の間では深刻な問題となっています。そこには「人に優しく」という考えが存在していません。 なぜ、ヘイト(差別)ニュースがはびこるのか。「相手はどういう感情を抱くのか」という想像力の欠如がなせる業です。ヘイトによって、人は人に憎悪し、戦争が起き、傷ましい結果をもたらし、人類は反省し、「差別をしてはならない」ということを学んだはずです。 しかし、またもヘイトニュースがはびこる世の中になっています。人種差別だけではありません、LGBT差別、女性差別、職業差別等々、依然としてなくなっていないのだな、ということは心ある人ならネットの言論にはびこっていることに気づいているはずです。本サイトはこのヘイトに対して徹頭徹尾、対峙するものです。
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