CO2を木より400倍効率的に吸収!藻が燃料のバイオリアクターの発売を米企業が発表
いま、気候変動を抑制するべく、さまざまな試みが行われている。そして今回、アメリカに本拠を置くHypergiant Industries社が、気候変動の要因のひとつと考えられているCO2を、木より400倍効率的に吸収する、藻が燃料のバイオリアクター「Eos Bioreactor」を発売することを発表した。
・商業用および個人用のCO2回収装置
Eos Bioreactorは、AIを使用してCO2回収と藻類の成長を最適化し、持続可能で効率的で管理しやすく、小サイズなのが特徴だ。プロトタイプは商業用および個人用で、木よりも400倍効果的だという。
藻類は、CO2回収と隔離のための自然の最も効率的なツールのひとつであるが、最大の課題は、藻類の力を効率的かつ効果的に活用するバイオリアクターを製造することだった。Eos Bioreactorはこの課題を解決してくれる。
・サイズは縦91cm横91cm高さ213cm
Eos Bioreactorは以下のように機能する。藻類の成長に必要なのはCO2と光と水で、藻類はCO2の安定した流れを受け取ると、高い回収能力を発揮する。そして、藻がCO2を消費するとバイオマスが生成され、このバイオマスを収穫して処理することで、燃料や油、高タンパク質食品源や肥料、プラスチックや化粧品などを製造できる。
光の量と種類、利用可能なCO2、温度、PH、収穫サイクルなどをEos Bioreactorが常に監視管理し、CO2回収を最大化するための環境をつくりだすのだ。
サイズは縦91cm横91cm高さ213cmとコンパクトで、オフィスビルに収まる都市環境での使用を目的としている。
Hypergiant Industries社はさらに、個人住宅用の小型のデバイス作成を目標として、年内にEos Bioreactorの設計図をリリースし、2020年に製品化の詳細を発表する予定だ。
ウェブサイト: https://techable.jp/
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