[じゃがいもの保存法]不向きな冷凍保存がOKになるひと工夫
どんな料理にもよく合い、毎日の食卓に欠かせないじゃがいも。常備食材としてストックしている方もいるのでは?購入したら、いつでも使えるように、おいしい状態で管理しておきたいですよね。そこで、今回はじゃがいもの正しい保存方法をご紹介。ちょっとした工夫で、使い道が広がるかもしれません。早速チェックしてみましょう。
常温・冷蔵・冷凍、じゃがいもの正しい保存方法とは
普段、じゃがいもをどのように保存しているでしょうか。冷蔵庫の野菜室にむき出しの状態で、無造作に入れたままにしていませんか?じゃがいもは、冷蔵庫に入れず、風通しのよい冷暗所に置いておくのが基本。それだけで4カ月程度は日持ちするというから驚きです!また、処理方法によっては冷蔵や冷凍での保存も可能です。
じゃがいもの基本の保存方法
●常温(保存の目安:約4カ月)
段ボール箱に新聞紙を敷いてじゃがいもを入れ、冷暗所に置いておく。そのとき、リンゴがある場合は一緒に入れておくと、エチレンガスの働きによって発芽しにくい。上に新聞紙をかけて、風通しをよくしておくと長持ちする。
●冷蔵(保存の目安:約3カ月)
気温の上がる夏場は芽が出やすいので、冷蔵庫で保存を。ただし、温度が低くなりすぎるとでんぷん質が低温障害を起こし、早く傷んでしまうので、冷蔵室ではなく必ず野菜室に入れる。使いやすい数を小分けしてキッチンペーパーで包み、ビニール袋に入れて保存。
●冷凍(保存の目安:約1カ月)
皮をむいて、棒状やくし形など、小さく使いやすい形に切る。水にさらし、水気をしっかり拭き取って冷凍用保存袋に入れ、生のまま冷凍庫へ。
加熱したじゃがいもの冷凍法は?
「電子レンジで蒸したじゃがいもが使いきれず余ってしまった!」というときは、どのように冷凍したらよいでしょうか。
加熱済みじゃがいもの保存方法
熱湯で茹でた場合も、電子レンジで蒸した場合も、そのまま潰してマッシュポテト状にする。完全に冷まし、小分けにして冷凍しておくと使いやすく、風味や食感損なわずに使用できます。
最後に
じゃがいもは保存の利く野菜なので、ついつい買ったまま放置しがち。保存方法によっては風味が損なわれることもありますから、正しく保存して、おいしく食べましょう。
[じゃがいも]茹で方や保存法、品種別レシピの紹介
じゃがいもはビタミンCが豊富。炭水化物を多く含みますが、米やパンにくらべて低カロリーです。緑色になった皮や発芽部分には有害なソラニン という物質が含まれるので、その部分は厚めに皮をむき、完全に取り除いてから使いましょう。
最終更新:2023.03.02
文:齊藤カオリ
写真:小林友美
監修:カゴメ
参考文献:『ひと目でわかる! 食品保存事典』島本美由紀著(講談社)
『新・野菜の便利帳』板木利隆監修(高橋書店)
『もっとからだにおいしい野菜の便利帳』白鳥早奈英監修、板木利隆監修(高橋書店)
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