ニンニクの調味料4選!余ったニンニクは調味料にして保存が便利
料理の香りづけに欠かせないニンニク。ところが、1個買ってきても一度に使うのは1、2片で、使いきれずに困ったことはありませんか?冷凍保存しても、少量ゆえに冷凍庫の中で行方不明になったり、解凍して刻むのが面倒だったり…。そこで今回は、料理研究家の高城順子先生も実践している、使いたくなるニンニクの保存アイデアをご紹介します。
余ったニンニクを加えて作る、おすすめ調味料4選
ニンニクが余ってしまったときは、調味料と仕込んで保存するのがおすすめ。日持ちがするだけでなく、完成したら調味料としても使えて、調理時の香りづけや、時短にも役立ちます!
1. 香ばしさがやみつきに!ニンニクの味噌漬け
お好みの味噌をみりんでのばし、煮沸消毒した保存ビンに入れ、皮をむいたニンニクを丸ごと漬け込みます。ニンニクを完全に覆うように味噌をかぶせるのがポイント。3~4週間でしっかり味がつきます。使うときは、薄切りにして煮ものや炒めものに入れるほか、すりおろして下味用のもみだれなどに。
memo
漬け床にした味噌にはニンニクの香りが移っているので、焼いた鶏肉にかける味噌だれや、炒めものの調味料として使えば、おいしく食べきることができます。
2. 漬けておくだけ!ニンニク醤油
煮沸消毒した保存ビンに皮をむいたニンニクを丸ごと入れ、醤油を注いで漬けるだけ。醤油にニンニクの香りが移るので、かけるだけで香りづけと調味が同時にできます。豚バラ煮や、骨つきチキンの下味、チャーハンなどに。漬けた後のニンニクも、刻んで炒めものなどに使えます。醤油の賞味期限まで保存可能です。
3. 甘みが増す、ニンニクの塩麹漬け
煮沸消毒した保存ビンに塩麹を入れ、皮をむいたニンニクを丸ごと漬け込みます。ニンニクを完全に覆うように塩麹をかぶせましょう。3~4週間でしっかり味がつき、ニンニクがあめ色に変わったら食べごろ。スライスして炒めものに入れたり、すりおろしてドレッシングにしたりすれば、料理にうまみと香りが加わります。
memo
漬け床にした塩麹にはニンニクの香りが移っているので、パスタソースや温野菜のディップとしても使えます。
ニンニクは刻んでから漬けてもOK
ニンニクを刻んだ状態で塩麹と混ぜておけば、そのまま塩麹ごと調味料として使えて便利です。
4. 作り置きしておくと便利なガーリックオイル
口が広めの保存容器にみじん切りにしたニンニクを入れ、オリーブオイルをひたひたに注いだら完成。加熱調理の際にそのままスプーンですくって炒めものやパスタに使えるので、作り置きしておくと重宝します。冷蔵保存で1カ月程度日持ちします。
オリーブオイルの種類は「ピュア」でOK
加熱用の調味料なので、オリーブオイルは生食に適した「エクストラバージン」でなくてもかまいません。
memo
ハーブと一緒に漬け込む方法もあります。皮をむいたニンニクを半分に切って芽を取り除き、赤唐辛子、タイム、ローズマリーなどを一緒に入れておけば、自家製ハーブオイルが完成!2、3日目から使え、1週間ほどで香りがしっかり移ります。加熱せずにそのまま料理にかけて食べることがある場合は、「エクストラバージン」のオリーブオイルを使いましょう。
ニンニクが日持ちするうえ、便利な調味料になる、一石二鳥の保存アレンジ。余ったときには、ぜひ活用してみてください。
高城順子
料理研究家・栄養士
女子栄養短期大学食物栄養科卒。和・洋・中華料理の専門家に師事した後、料理教室の講師を経て、フリーの料理研究家に。研究途上、栄養学の見地から野菜や果物のより有効な活用を思い立ち、エスニック料理の真髄を学ぶために東南アジア諸国を訪問。そこで習得した「美味しい健康食」の料理法をまとめ、発表した『くだものと野菜のヘルシークッキング』は、各方面から評価を得る。
入手しやすい材料からちょっとした工夫で作る家庭料理が人気。テレビをはじめ、多数の雑誌で料理を発表し続けるとともに、新しい時代の食文化啓蒙活動にも力を入れている。
[ニンニク]保存方法と料理に使うときのコツ
ニンニクの香りのもとである「アリシン」。刻む、すりおろす、つぶすなど、調理の過程で細胞を壊すことにより発生します。加熱に弱い物質ですが、油と一緒に調理すると分解されにくくなります。
最終更新:2023.01.03
文:KWC
写真:菅井淳子
監修:高城順子、カゴメ
カゴメが運営する、野菜をもっと楽しんでもらえるように、もっと好きになってもらえるように、皆さんがずっと健康でいられるように、お役に立てる情報を提供するメディアです。
ウェブサイト: http://www.kagome.co.jp/vegeday/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。