「消えた5000通の削除依頼メール」のIHC、質問メールへの回答できず
警察庁からの業務委託をうけ、2ちゃんねるに対し年間5000通の削除依頼メールを送信していたと公表したインターネット・ホットラインセンター(IHC)。2ちゃんねるの削除依頼ローカルルールを無視して送った独自フォーマットによる大量の削除依頼メールは結局届かなかったとされています。
その件について警察庁とIHCに質問状を送付しました。削除依頼メールを送るという業務をIHCへ委託した、いわば最大の責任者である警察庁に対しても質問状を送っていますが、今のところまったく回答が届いていません。IHCからはメールで何度か回答をいただいていたのですが、先日の質問に関して突然反応が途絶え、遂にIHCも回答できない状態に陥ってしまったようです。再送もしてみましたけど、やはりまったく反応ありません。
「消えた5000通の削除依頼」と「6億5千万円の使途」
回答いただけない質問状の内容は「消えた5000通の削除依頼」と「6億5千万円の使途」にフォーカスしていますがどの質問に答えられないのか、いまいちわかりませんので、質問内容を公開します。マスメディアの皆さんもこのあたりを取材してみるとよいかもしれません。
今回IHCさんへ送った質問の内容は以下のとおりです。これは取材であり質問と回答は総て公開される旨、事前にお断りした上で質問しています。
質問日:
2012年5月20日。メールでの質問。
回答期限:
5月22日。5月27日時点でも回答なし。
宛先:
財団法人インターネット協会 理事長 中島純三氏
インターネット・ホットラインセンター長 国分明男氏
消えた5000通の削除依頼メール関連の質問
●2ちゃんねるへの削除依頼の方法は今現在も同じような形がとられているのですか(今現在もPDF添付メールを送付しているのですか)
●今年に入って、IHCからの削除依頼に対し2ちゃんねる側から反応はあったのですか
●削除依頼に関する2ちゃんねるのローカルルールを尊重しなかった理由を教えてください
●2ちゃんねるへの削除依頼の方法は適切だったと思いますか。現時点でのお考えをおきかせください
IHCの体制と6億5千万円の使途についての質問
●副センター長が決まった経緯を教えてください
●IHCの予算のうち人件費に充てられている金額はいくらですか
●センター長は月間どのくらいの時間をIHCの業務に使っておられますか
IHC副センター長への質問
宛先:
財団法人インターネット協会 理事長 中島純三氏
インターネット・ホットライン副センター長 吉川誠司氏
2012年5月20日にメールで質問。回答期限5月22日、5月27日時点回答なし
●副センター長吉川誠司氏の2005年10月20日付けの公開の日記によれば「警察庁に急遽呼ばれて出向いたところ、来年度からスタートするある組織のリーダーを引き受けてもらえないか、という相談でした。」という記述があります。警察庁がホットラインセンターのリーダーを当初吉川誠司氏に依頼していたということですが、警察庁が吉川誠司氏を直接指名した理由について、警察庁からどのような説明を受けましたか
●この警察庁の依頼に、吉川誠司氏はどう答えたのですか
●その後吉川誠司氏がインターネット・ホットラインセンターの副センター長となった経緯を教えてください
●ホットラインセンターができるまでの経緯を副センター長のご存知の範囲で教えてください
●副センター長は月間どのくらいの時間をIHCの業務に使っておられますか
以上です。
省庁への質問募集中
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※写真:kanegenさん「ピーポくん(東京国際アニメフェア)」 http://www.flickr.com/photos/kanegen/3379228848/
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