釜山への船旅で検証! クラウドSIM採用の「どんなときもWiFi」は国内外でシームレスにつながるのか
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海外旅行する際、モバイルWi-Fiルーターをレンタルしている、という人は多いのでは。筆者はレンタルの手続きや返却が面倒で、ついキャリアの海外ローミングを使ってしまうのですが、余計な料金が発生しないかと、データ量が気になりがち。国内でも使っているモバイルWi-Fiルーターがそのまま使えて、しかも一定のデータ量を超えても料金が変わらず使い放題なら、手軽で安心ですよね。今回、そんな使い勝手を実現した「どんなときもWiFi」のモバイルルーターを海外への船旅で試用できたので、レポートをお届けします。
どんなときもWiFiは、モバイルルーターの利用場所に応じてクラウドサーバー上の適切なSIMカード情報を適用し、インターネットに接続する仕組みの“クラウドSIM”を使ったモバイルWi-Fiサービス。たとえば、国内ならソフトバンク、ドコモ、auのLTE回線に対応し、電波状況や通信速度などのあらゆる条件を踏まえた上で最適なSIMを自動割当し接続します。料金は初回のみ事務手数料3000円がかかり、クレジットカード払いなら最初の24か月は月額3480円(税別)。
物理的なSIMを持たないのでSIMの開通手続きもなく、モバイルルーター本体の電源をONにしてから接続する端末でSSIDの認証を行えば、すぐに利用できるのが特徴。カバーを開けても、モバイルルーター本体のSIMスロットは空っぽです。
釜山へ検証の旅に出発!
というわけで、こちらのモバイルルーターを持って博多港国際ターミナルにやって来ました。ここから高速船ビートルに乗ると、約3時間で韓国・釜山に到着します。どんなときもWiFiは、海外での利用時も手続きは不要。韓国を含むアジア・オセアニア・ヨーロッパ・北米の69か国では1日当たり1280円(非課税)の追加料金で、そのままモバイルルーターを利用できます。中東・南米・アフリカの37か国では1日当たり1880円の追加料金で、海外で利用可能なエリアは合計106か国。
既に福岡エリアで国内回線には接続済み。このまま船で移動して、釜山でも使い続けることができるかどうか、検証してみることにします。
本体は厚さ14.2mmと薄型で、重量は151gと軽量。ストラップも取り付けられるので携行性に優れ、カバンに入れても邪魔になりません。モバイルルーターといえばゴロっとした四角い本体のイメージが強かったので、その持ち運びやすさが強く印象に残りました。
船は朝8時半に出港。洋上では仕事のメールをチェックしたり、常にネットにつないでいる状態だったのですが、Googleマップのキャプチャーを撮り、現在地のログを残していきます。
11時35分、船は釜山港国際旅客ターミナルへ到着。何の手続きや設定をすることもなく、現地の通信事業者の回線でネットへの接続が維持されています。
地図&SNSを駆使して釜山観光
ターミナルを出ると、高層ビルが立ち並ぶ大都会! この日は1日、モバイルルーターにつないで釜山を観光することにします。
船のターミナルから釜山駅まで歩いて10分。近い! pic.twitter.com/bG7XIPOGg1
— 宮原俊介@getnews.jp (@shnskm) August 21, 2019
ターミナルから釜山駅までは徒歩で約10分。地下鉄の1日券を購入し、大規模な商業複合施設があるというセンタムシティへ移動してみます。
毎年10月に開催される釜山国際映画祭(BIFF:Busan International Film Festival)の会場となる“映画の殿堂”。中には大きな映写機が展示されているカフェや、韓国のロボットアニメ「テコンV」のフィギュアがマーベルヒーローズと並ぶショップがありました。
釜山国際映画祭の会場になるシネマセンターに来てみた pic.twitter.com/OaPGV6jPn2
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「世界最大のデパート」として2009年にギネス世界記録に認定されている“新世界百貨店”。売り場面積29万平方メートル以上のデパートにシネコンやスパ、室内アイススケート場なども擁する巨大商業施設です。ウィンドウショッピングがてら、ぶらぶら歩いて涼ませていただきました。
5000ウォンなら思わず買うよね pic.twitter.com/UI79JKJDtc
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ホテルへの移動中、地下鉄乗り換え駅ホームの自販機で売っていたUSB扇風機を購入。モバイルバッテリーがついて5000ウォン(約435円)でした。
夕方にホテルでチェックインを済ませ、今度は市場や商業施設で栄える南浦洞エリアのチャガルチへ移動。“BIFF広場”と呼ばれるストリートには映画監督らの手形が設置され、フードの屋台が建ち並ぶにぎやかなエリア。
屋台フードも魅力的でしたが、夕食はネットで調べたお店“スッカラチョッカラ”でプルコギを。鍋で煮られたプルコギという珍しいものでしたが、柔らかくて甘辛く煮てある牛肉が美味。前菜もたっぷりついて、わずか1万ウォン(約871円)とお得でした。
プルコギに豪華な前菜がついて1万ウォン。安い! pic.twitter.com/HPdmr5f2h8
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……という感じで、Googleマップで現在位置や目的地を確認しながら、TwitterだけでなくFacebookにも随時投稿して1日を過ごしましたが、通信環境は快適そのもの。釜山の市内でつながりにくさや遅延を感じることはありませんでした。
モバイルルーター本体のバッテリー容量は3500mAhで、スペック上は12時間の連続使用が可能。今回はモバイルルーターのバッテリー容量が半分を切ったところで、念のためモバイルバッテリーを使って充電しました。通常の通信頻度で使用する分には、途中で充電しなくても1日中使用できそうな印象です。
海外なら高速回線が1日1GBまで使用可能
ホテルに戻って、その日1日の通信量を確認したところ、データ利用量はまだ395.46MB。どんなときもWiFiは1日1GBまでのデータ通信は高速通信が利用できるので、余裕のデータ量と言ってよいでしょう。ちなみに、国内の使用ではデータ使用量は無制限、速度制限もかかりません。
1GBを超えると、384kbpsの低速通信に切り替わる仕様。1GBを超えるためにYouTubeで動画を観まくって、なんとか1.1GBの使用量まで到達させてみました。
低速と言っても、128kbpsと比べれば3倍の速度。YouTubeで動画を観る場合は標準画質になりますが、ストリーミングは途切れないし、メールやSNSの利用ではストレスなく使えるレベルです。1GB制限が更新される時刻は利用する国によって異なるので、公式サイトで確認してみてください。
帰国便は完全にシームレス通信
翌朝、やはり8時半出港の便で福岡へ。往路では寄らなかった対馬に寄港するルートを通り帰国します。
さらば釜山 pic.twitter.com/9YZME9J6zG
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帰りは対馬に寄る便 pic.twitter.com/OUdurtN4Z6
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帰国~ pic.twitter.com/SH5hoVYGE5
— 宮原俊介@getnews.jp (@shnskm) August 22, 2019
実は往路では対馬の東側海上を通過する1時間ほど、日本からも韓国からも圏外になるエリアがあったのですが、復路では完全にシームレスな通信が可能でした。まさに“どんなときもWiFi”。快適なネット環境で楽しい旅になりました!
今回、飛行機を使わず船で移動したことで、国内外でシームレスにつながる、どんなときもWiFiの利便性を実感することができました。海外へよく旅に出る人は、日常利用するモバイルWi-Fiサービスとして検討してみることをおススメします!
※レビューは2019年8月に実施したものです。現在、どんなときもWiFiは新規契約の受付を終了し、2020年10月31日で無制限プランの提供を終了することを発表しています。
どんなときもWiFi、通信無制限プラン終了へ 「無制限での提供は不可能」
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2008/24/news094.html
「極めて多数の利用者の利益損なった」──「どんなときもWiFi」運営元に行政指導 “無制限”うたうも通信ままならず
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2006/19/news135.html
【公式】どんなときもWiFi | 通信制限無しモバイルWi-Fi
https://donnatokimo-wifi.jp/
宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
TwitterID: shnskm
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