人工知能と顔認証技術を活用した世界初の飲酒店向け待ち行列管理ソリューション

データサイエンスに強みを持つ英ロンドンのスタートアップ企業「DataSparQ(データ・スパーク)」は、2019年8月、人工知能(AI)と顔認証技術を活用した飲酒店向け待ち行列管理ソリューション「A.I.Bar(エーアイバー)」を開発した。

・カウンターの前で並ぶ客の顔を認識し、バーチャル行列を形成

ビールなどの商品をカウンターで注文し、その場で支払をしてこれを受け取るキャッシュ・オン・デリバリー方式は、英国のバーなどで広く普及しているが、混雑時には、列に割り込む客が絶えず、トラブルの元になるケースもある。

「A.I.Bar」は、客がカウンターに近づくとウェブカメラにその姿が写り、顔認証技術によって、客の顔を読み取り、番号を自動で割り当てる仕組み。いわば、「A.I.Bar」によって、「バーチャルな行列」が形成されるというわけだ。

スクリーン画面には、番号が割り当てられた客の顔とともに、目安となる待ち時間を表示。客が待っている間にカウンターのそばをしばらく離れても、再びカウンターに戻ると、「A.I.Bar」が顔を認識し、元の順番に戻ることができる。

店員はタブレット端末で次の客を確認し、注文を受けて、商品を渡したら、待機リストから消去していく流れ。「A.I.Bar」では客の年齢も識別でき、身分証明書による年齢確認が必要な客をタブレット端末上で店員に知らせる機能も備わっている。

・2019年末までにロンドンで本格的に導入される見通し

「A.I. Bar」は、市販のウェブカメラとスクリーン画面、インターネット接続があれば簡単に導入でき、月額利用料は199ポンド(約2万5770円)。

2019年末までに、ロンドンのバーなどで正式に導入される見通しだ。(文 松岡由希子)

DataSparQ

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Techable

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