発売から40周年を迎えたPC-8001が手のひらサイズでよみがえる 「PasocomMini PC-8001」はLAVIE Pro Mobile限定パッケージか店頭キャンペーンで入手可能
NECが1979年に発売した8ビットパソコン「PC-8001」。発売から40周年を迎えた2019年、あの名機を手のひらサイズでよみがえらせたパソコン 「PasocomMini PC-8001」が発表されました。
NECパーソナルコンピュータが8月2日に開催した「PC-8001 40周年記者発表会」で発表されたPasocomMini PC-8001は、W109.5×D67×H21mmのミニチュアサイズながら、色や形状などPC-8001を忠実に再現したパソコン。2017年に発売された「PasocomMini MZ-80C」同様、ハル研究所が開発を担当し、外装の造形はプラモデルメーカーの青島文化教材社が手掛けています。
Raspberry Piのシングルボードコンピューターに、電源供給用のmicroUSBポート、キーボードやゲームパッドを接続するmicroUSBポート、モニター出力するミニHDMIポートを搭載。microSDカードスロットに、専用ソフトウェアを書き込んだmicroSDカードを挿入して使用します。
エミュレータ上でN-BASICが動作し、BASICや機械語によるプログラミングができるほか、パソコンゲームからアーケードゲームに移植されたヒット作「平安京エイリアン」など、当時PC-8001でプレイできた下記16本のゲームを同梱。すぐに遊ぶことができます。
PasocomMini PC-8001同梱タイトル
・SPACE MOUSE
・LUNAR CITY SOS!
・SNAKE WORLD
・ASTEROID BELT
・CHECK P.
・PC-ジャン!
・PARACHUTE
・SUB-MARINE
・SPACE SHIP
・ROCKET BOMB
・MARINE BELT
・平安京エイリアン
・JUPITER LANDER
・モールアタック
・オリオン 80
・走れ!スカイライン
すべてのゲームについてハル研究所が権利処理を行い、もともと公式のゲームではない「走れ!スカイライン」はこのために日産自動車から使用許可をもらったというアツいエピソードも。NECパーソナルコンピュータ代表取締役執行役員社長のデビット・ベネット氏は「ゲーミングPCの最新モデルと言ってもいいでしょう」とアピールしました。今後、PasocomMini公式サイトから追加のゲームタイトルをダウンロードで提供する予定とのこと。
PasocomMini公式サイト|PasocomMini
https://www.pcmini.jp/[リンク]
プログラムのデータは、音声データからも読み込みができるとのこと。プログラムが記録された当時のカセットテープの音声をwavデータに変換してmicroSDカードに保存すれば、カセットテープを再生するデータレコーダーのように音声からロードができるそうです。
1点、注意したいのが、このPasocomMini PC-8001は非売品で、キャンペーンの景品であるということ。「NECパソコン発売40周年 感謝キャンペーン」として、8月6日予約販売分から11月4日購入分まで、全国の主要NECパソコン取扱店もしくはNEC Directで「LAVIE」シリーズのパソコンを購入した応募者から抽選で2000人にプレゼントされます。
もうひとつ、確実に入手できる方法が。NECパソコン発売40周年を記念した特別カラーのノートパソコン「LAVIE Pro Mobile PM750/NAA」とPasocomMini PC-8001を同梱、さらにPasocomMini PC-8001を利用するのに必要なUSBキーボード、HDMIケーブル、USB変換アダプタ、電源供給用のUSBケーブルがセットになったプレミアムパッケージが、ウェブ限定500台で販売を開始しています。価格は19万9800円(税別)で、9月中旬以降、順次発送。
2019年夏モデル LAVIE Pro Mobile 13.3型ワイド PM750/NAAシリーズ(40周年記念限定モバイルパソコン)|NEC LAVIE公式サイト
http://nec-lavie.jp/products/40th/#block_shop1
LAVIE Pro Mobileの40周年記念モデルは、PC-8001をオマージュした特別カラーに、NECの旧デザインロゴを配置。PC-8001の銘板風ステッカーも添付します。
BIOS起動時にもNECの旧ロゴが表示されるこだわりよう。40周年記念モデルは8月8日から店頭で販売を開始します。
この日、発表会には元日本電気支配人の渡辺和也氏、元日本電気PC-8001開発者の後藤富雄氏、アスキー創業者の西和彦氏といった、国産パソコン黎明期のレジェンドたちが集結。PC-8001が登場する背景から開発エピソード、ヒットの裏話などが語られました。
さらに、将来に向けた話題として、NECパーソナルコンピュータによるゲーミング製品のプロジェクト「炎神(エンジン)」を発表。フェニックスのキービジュアルが表現するテーマは「オリジン」「復活」とされ、PCエンジン風ロゴと共に、NECならではの遺伝子と個性を持った製品の登場に期待が持てそうです。
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宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
TwitterID: shnskm
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