人生を折り返したらクリエイティブに生きよう! 死ぬまで充実するためのコツ

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人生を折り返したらクリエイティブに生きよう! 死ぬまで充実するためのコツ

「人生100年時代」が新語・流行語大賞にノミネートされたのは2017年のことだが、今後、医療の進歩により、人間の寿命はどんどん伸びていくと言われている。

仮に100歳まで生きるとして、60歳で定年を迎えたとすると、それから40年の時間があることになる。まさに定年は人生の折り返し地点とも言える。

ところが、定年後の生活の中で「友人」がいない高齢者も多いという。内閣府の高齢者の生活と意識に関する調査の平成27年のデータによれば、「家族以外に相談あるいは世話をし合う親しい友人がいるか」という質問に対し「いずれもいない」と答えた60歳以上の人は25.9%にのぼった。(*1)

いわば人生の後半戦となる「定年後」、いかに過ごせば充実するのか。

一時代を風靡した音楽制作会社・ビーイングでB’zやZARD、WANDSなど数々のビッグヒットに関わり、その後、レコード会社の日本コロムビアに転籍。現在は「マリオ中島」と名乗り、マネジメント会社の経営や講演活動などを展開する中島正雄さんが執筆した『定年クリエイティブ リタイア後の創作活動で後悔のない人生を』(ワニ・プラス刊)は、定年後をイキイキと過ごすための生き方を提案する一冊だ。

■定年後に「やりたかったこと」を通して自己表現する

中島さんは「定年後こそクリエイティブを楽しもう」と述べる。

例えば、著者のかつての仕事仲間で、大手電気機器メーカーを退職したDさん(73歳)。会社員時代から「歌が上手い人」として知られていたほか、オートバイでアメリカの「ルート66」を走破し、大陸横断を成し遂げるなど、アクティブな行動派として知られていた。

そんなDさんが定年後に精を出してチャレンジしているのは「イラスト」。若い頃から趣味で描いていたそうで、定年後、時間が取れるようになり本格的にやりだしたという。その腕前は見事なもので、友人や知人にプレゼントして喜ばれているそうだ。

「人生の後半戦を迎え、『静』と『動』ふたつの趣味を満喫し、心も体も元気そのもののDさん、これぞ『定年クリエイティブの達人』と言えるでしょう」(p.170)とは中島さんの評だ。

もちろん、こんなにアクティブでなくてもよい。例えば「ボランティア」でも「プラモデル作り」でも、「新たに会社を起業して自分のやりたいビジネスをやる」というでも「定年クリエイティブ」になる。

そう、中島さんの言う「定年クリエイティブ」とは「自己表現をすること」なのだ。

■定年クリエイティブ、スタート直後に挫折しない始め方3つのコツ

しかし、「やりたいことはあるけれど、新しく始めるのは億劫だ」と思う人も多いだろう。

そんな人に向けて中島さんは3つの「始め方のコツ」を教えてくれる。

1、まず、カタチから入ろう

2、「パクること」から始めよう

3、ゆるやかに「締め切り」をつくろう

「カタチから入る」とは、環境を先に整えてしまうこと。体を鍛えたいならば、ジムに入会してしまう。陶芸を始めたいならカルチャースクールに申し込む。「どうしよう」と迷っていないでさっさと行動する。それが「始める」コツの1つ目だ。

続いての「パクる」は、音楽業界に長く携わった中島さんならではの発想。クリエイティブは「パクり」から始まる。つまり、真似からスタートするのだ。100%オリジナルにこだわらず、リスペクトする作品をまずは真似をしてみる。そこからスタートすることで上達に近づくことができるはずだ。

最後の「締め切りをつくる」は、いつまでにこれをやると決めてしまうこと。音楽を始めたならライブの日を決めてしまう、そんな感じだ。ただし、アマチュアなのだから締め切りは厳しくしないことが大切。のんびりとやっていくことが秘訣だ。

 ◇

人生の折り返し地点で始めた趣味が、死ぬまでの時間に充実をもたらしてくれるかもしれない。その縁で仲間ができたり、新たな自分を発見できるチャンスにも出会えるだろう。

「定年を迎えてからの人生こそ、クリエイティブであるべき」と中島さん。もう定年を過ぎた人も、これから定年を迎える人も、「自分は無趣味だ」と自覚しているならば読んでおきたい一冊だ。

(新刊JP編集部)

*1…平成27年度 第8回高齢者の生活と意識に関する国際比較調査結果

https://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/h27/zentai/index.html

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